- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479306801
感想・レビュー・書評
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似たような話がいくつも出てるし、いくつも読んでるけどこれは良かった。正直、田牧さんのパクリ?とも思ったけど、
お七さんも光太郎も孝次郎も人物像がしっかりしていて読みやすかった。
シリーズ化したら、それはそれで嬉しいけど、この作品はこれ一冊の方が綺麗な気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知野みさきさんは初めての作家さんです。
1巻2巻を一気に買うバクチのような買い方をしてしまいましたが、当たりでした!
兄弟で菓子司を営む、というと田牧さんの藍千堂と設定が一緒ですが、
菓子職人とは違う(営業する)ほうの兄弟のキャラクターがそれぞれ違います。
お兄さんの光太郎がキラキラすぎて逆に何か裏があるのではなかろうか、と勘ぐってしまいますが、全うに暮らす人たちのことは応援したくなりますね。
古巣で、目をかけてくれた主が急死し、跡継ぎの息子との菓子に対する方針の違いから冷遇されていた孝次郎を、とある日、兄の光太郎が迎えに来るところから、物語は始まります。
深川という土地柄に即した、美味しくて安い菓子を売る二幸堂。
そこに集うのは、人情味溢れる人たち。
巡る季節を大切に掬い取るように、孝次郎が作る美しい菓子たち。
続きが楽しみな作品に出会えました。 -
お菓子屋さんの兄弟の話し。実直な弟、懐の深い兄。2人か幸せになるといいなぁ。
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知野みさきさん最近面白いなーと思っていたら、これはヒット!兄弟で下町に菓子屋を始めた。初めは二品から、次第に品数が増えていくのと、ちょっとふくよかな店員さんが菓子をおいしそうに食べるのが楽しい。シリーズ化してほしい!今までの知野みさきさんにはなかったけど、色っぽいところもよかった。おすすめです。
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10月はとてもいい本からスタートすることができました。知野みさき 著「深川二幸堂 菓子こよみ」、2017.11発行。兄弟で営む江戸の菓子屋を舞台に、極上の甘味と人情と、つたない恋の物語。大満足の読後感です!
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またひとつ面白い和菓子屋さん時代小説を見つけてしまった!
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光太郎と孝次郎。兄弟の人柄が清々しくて、心温まる。
孝次郎が作り出す菓子は全部美味しそう。
暁音やお七さん、みんな愛すべき人たち。
とても楽しかった。続きを読みたい。
江戸時代は火事が多く、彼らのような思いをした人もたくさんいただろう。
辛い記憶となっていたできごとが、最後には救われて、なんとも爽やかな読後感。