ブランビラ王女 (ちくま文庫 ほ 2-1)

著者 : E.T.A.ホフマン 種村季弘

• 筑摩書房 (1987年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[taranbovさんの感想 · 2014年3月16日]

奇想天外妄想暴走小説

[鷹高みずえさんの感想 · 2013年1月10日]

うーん…まったくわけがわからないというか、集中して読めない。

舞台にしたら分かりやすくなりそう。

ホフマンって、なんとなく寺山修司と同じ匂いを感じる。

[gerrry8さんの感想 · 2011年6月13日]

くるくる回る世界。

[匙さんの感想 · 2010年1月6日]

綺羅びやかで怒濤の語りにぐるぐる巻きにされる感じが癖になります。読み終えた時には台風のような狂騒劇が取りすぎて、んん？なんだったんだ？と呆然としてしまいましたが、とても可愛い話でした。劇関係の言葉はニュアンスがよく分からないかったり、入れ子がぐるんぐるん目まぐるしいので、ちょっと理解できてない部分もあります。ラストの大団円でのピストーヤ候の台詞は、まるで読者に語りかけるかのようで、読んでいてあたたかく感じました。「だからその気なら、すくなくともある意味では、劇場は観衆になかを覗かれるウルダルの湖だと考えてもいい。」

[ヨナキウサギさんの感想 · 2009年6月17日]

集英社の世界文学全集に載せられているのと同じものです（挿画も）。ホフマンの、最晩年の長篇。なにしろ「百面相」ホフマンですからねぇ、プロイセンの司法官、画家、音楽家、批評家、小説家……。E.T.A.ホフマンのAは、あのアマーデウスなんですから。「訳者あとがき」に「……そのドタバタ喜劇にすべからく抱腹絶倒するのがよろしいのであり、話はまずそれから、なのではあるまいか。」とありますが、まったくそのとおり、と引用しておきます。

[ジャミラさんの感想 · 2007年6月13日]

ドイツ後期ロマン派の代表作家の晩年の作。幻想小説。物語は、多くの登場人物が一人二役を果たし、こんがらがった複雑な展開を見せるが、軽妙な語り口に引っ張られ、すらすらと楽しく読める良作。
それにしてもホフマンはドッペルゲンガーが好きだなあ。

著者プロフィール

E. T. A. ホフマン
1776～1822年。東プロイセン、ケーニヒスベルクに生まれる。裁判官となるが、失職後は劇場監督に就任し小説や音楽評論を書き始める。のち裁判官復職後も創作を続け、幻想的で特異な独自の世界を構築した。

「2022年 『ホフマン小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」