- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480025975
感想・レビュー・書評
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「とりかえっこもの」と聞いて興味はあったんですが、平安時代の話ということで、なんだか難しそうでなかなか手が出せずにいました。
でも、最近、読んでみる気になって、1ヶ月くらいかけて読みましたよ。
「女装と男装」ということで、歌舞伎の女形とか宝塚の男役みたいなイメージが浮かんできて、果ては兄妹以外のキャラまで歌舞伎役者とタカラジェンヌのイメージで読み進めておりました……。
読みながら、歌舞伎っぽい話し方や宝塚歌劇っぽい話し方に勝手に脳内変換w
ストーリーが進むにつれてキャラクターの呼び名も変わってくるので、その都度メモしながら読み進めないと分かりにくかったり、平安京の内部の名称とか役職とか、馴染みのない単語が多かったりで、むずかしかったですが……
慣れてくると、ストーリーが入ってきて、おもしろかったですよ。
今度読み返すとき、2回目、3回目は、もっと楽しめるんじゃないかなあと思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今度の土曜日にカムヰヤッセンさんの「新説とりかへばや物語」というお芝居があるので予習のために読んでみた。
それに、むかし河合隼雄さんに傾倒していた頃、ちらと河合隼雄さんがとりかへばや物語に触れられるのを読んだことがあって「とりかへばや、男と女」とい本も書かれているということを知っていたのでこの機会に思い切って読んでみようと思った次第である。
はっきりいって面白い。手頃な長さで、筋が突飛でいながら巧妙に男女の心の機微を描き出している。男の浮気さや女の複雑な思いやらが簡潔かつ精妙に綴られていて、非常に趣深かった。
それにしても平安時代の宮中はまさしく身体性を覆い隠した「脳化社会」だったのだなぁ~としみじみ感慨深かった。
Mahalo -
非常に興味深い作品です。
是非、原書を見てみたい1冊です。 -
2002年3月17日読了。
2021年11月24日再読。 -
久しぶりの再読。
一女一男の子育て真っ最中に河合隼雄『とりかえばや男と女』を読む。元になった物語も読みたいと、手頃感のある現代語訳を手に取った。シンプルな訳文なので、読み手の想像力でかなり補わないといけない。 -
大学受験期にやたらと古典の問題に出てきて、ずっと気になっていたので(笑)現代語訳で、わりと読みやすかった。