ケストナーのほらふき男爵 (ちくま文庫 け 2-3)

  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480035325

感想・レビュー・書評

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  • ケストナーということで期待をしたのですが。。。
    原作に忠実に、それを子供向けに抜き出した感じです。あまり、らしさは感じられません。訳文のせいでしょうか、むしろ硬さを感じさせます。ちょっと期待はずれでした。
    まあ、児童文学好きの人にとっては違うかも知れませんが。。。

  • 図書館で。歴史的背景を考えるとただ面白いとか言えない本。個人的にはいたずら好きのピエロさんは面白いと思わないけれども政府の抑圧に対する一種の抗議と思うとなんとなく考えさせられたり。

    それにしても漫画のワンピースってほら吹き男爵とかガリバー旅行記にだいぶインスピレーションもらってるのかな、なんてこの本を読んで改めて思いました。月に行った話とかそのホラっぷりが。面白かったです。

  • 古今の名作童話を、エーリッヒ・ケストナーが読みやすく再編したもの。

    ケストナーと言えば、『エーミールと探偵たち』、『ふたりのロッテ』、『飛ぶ教室』などでおなじみの、あのケストナーです。

    そのケストナーが、若干子どもには取っつきにくく感じられる原典を、ケストナー流に読みやすく描き直した。

    ・ほらふき男爵
    ・ドン・キホーテ
    ・シルダの町の人々
    ・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
    ・ガリバー旅行記
    ・長靴をはいた猫

    いずれも、名の知れた作品ばかり。

    実を言うと、原典って、けっこう読みにくいんですよね。

    童話なんてもんじゃなく、現代の小説なんかはるかに凌駕する書き込みっぷり、支離滅裂ッぷり。

    それを、うまいこと丁寧にまとめてある一冊です。

    ケストナーは、本当に、ストーリーテリングがうまい。

    我々は、ケストナーより生まれ、ケストナーに帰るのです。

    子ども時代に読むことができたなら楽しさを、大人になって読む機会が持てたなら嬉しさを、更に自分に子どもができて読んで聞かせるときには、幸福を感じていただきたい。

    いくつになっても安心して読める本が、ここにありますよ。

  • どれももとの話をなんとなくしか知らなかったが『ドン・キホーテ』『シルダの町の人びと』『ガリバー旅行記』の三作はこんなに面白いのなら原文も読んでみたいと思った。やはり書き出しがよかった。

  • 読みやすくて、面白い。
    よく知られたお話のこの再話集は、エーリッヒ・ケストナーによるもので実に軽妙洒脱な語り口で、わかりやすくテンポもよく、さすが。

    池内紀氏の解説に詳しいが、ナチスによって弾圧されていたケストナーの風刺詩人だった一面がよくたくみに織り込まれているのも興味深い。
    題名の「ほらふき男爵」をはじめ、「ドン・キホーテ」「シルダの町の人びと」「オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」さらに「ガリバー旅行記」「長靴をはいた猫」と名作の楽しさがシンプルに伝わってきます。
    よき仕事仲間だったヴァルター・トリヤーの挿絵がまたいい味わい。

  • 「ほらふき男爵」は幼少期に衛星放送で見たドイツ製映画以来です。あの大砲の弾に乗って飛んでいく映像、いいよねー。

  • 06.8

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