現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

著者 : 森鴎外
制作 : 山崎 一穎  井上 靖 
  • 筑摩書房 (2006年3月1日発売)
3.52
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  • 40レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421883

現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読み始めて5分、
    これはとんでもない読後感を得るんだろうな、
    そんな予知があった。
    そして、震えた。
    このやりきれなさ、あーあ。あーあ。
    優しい嘘なんて、優しくないって知りながら、それでもついてしまう。
    その人を思ってじゃなくて、自分のために。

  • 現代語訳がとても読みやすかった。そして文体がとてもきれいだ。
    舞姫と太田豊太郎との恋。生活が大変な中でも二人は支え合っているように見えたのに、オチがものすごく残酷なような気がした。
    舞姫と母親はどうなったのか。
    豊太郎の選択はあっていたのか…。

  • 高校以来、久しぶりに読んだ。当時は歴史背景を全く考えずに読んでいたと思う。なので今回は、できるだけ、背景を考えて読んでみた。

    この作品が発表されたのが1890年なので、120年前の作品なのか。
    ということは、尊皇攘夷を叫んでいた江戸時代からたかだか20数年。豊太郎は、お国の為に富国強兵と立身出世に邁進している時代の留学生であり、親の世代はまだまだ封建的な考えというのが前提。

    となると、豊太郎の行動は何を意味してるんだろう?留学先でのエリスへの愛情という個人主義と、社会への貢献を第一とする国家主義の間を行き来し、迷った末の悲劇なのだろうか?

    現代の自分には、豊太郎の行動に賛意を示すことは出来ない。
    でも、当時の一般的な考えを持つ人(相沢)ならば、悩みすらしなかったであろうことを悩み苦しみ、その結果として、愛する人に最悪の結果をもたらした豊太郎には、多少の同情も感じた。

    あまりにも救いのない結末なので、また数年後に読んだら、この感想も変わるかもしれないと思った。

  • ドイツに留学した太田豊太郎と、踊り子エリスとの恋愛を描いた物語です。
    この本には、訳文・原文・脚注・解説が収録されています。また資料として、作品の背景を探る代表的文献を紹介。

    エリスの母があざといなあ……。

  • エリスは美しく可憐だ。なにゆえ後半のような展開になるのか。社会人にもなれば、多少はその決断を心情として理解はできなくもない。加えて、今のような世の中でない場合、二言や不実などはよもや許されない。青臭い感想になるのだろうが、やはり前半の美しさに比べ後半の悲しい展開とそれを前半と同じく冷静に描いていることへの違和は否めない。最後の展開は、この文章のように決して美しくないはずだ。豊太郎は美しさを捉えることはできたが、美しく生きることに失敗している。どう思うか色々考えさせられるいい作品だと思う。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。

  • 初鴎外。
    嫌な話だとは聞いていて、確かに私にとって嫌な話ではあったものの、思っていたのとは違った。
    主人公の身勝手さ卑怯さに腹が立つよりも、自分自身の中にもそれがあることを見せつけられてヘコむ方が大きかった…。
    でもまあそれでも殴りたいよね豊太郎。
    この短さで、物語、風景、心理描写の全てに不足を感じないのは見事。

  • 大学の講義にて、「舞姫」を読む必要があったため初めて読んだ。

  • 原文がなんとも格調高いです。
    井上靖の訳も良いです。
    高校時代に読みましたが、今読み返してみると、また違った味わいがあります。
    文語の時制について解説にありました。
    なるほどなるほど。
    高校の時に習ったのでしょうか、記憶にありませんが。

  • 実話なのかフィクションなのか・・・。
    最近思うんだけど、夏目漱石にしても、話自体はどうってことない(この場合はどうってことなくないか、大問題か。)のに、教科書にも載るような名作として残っているのはどうしてなんだろう。題材はどうってことないのに。
    でも確かに何か残るか・・・。これが文学なのか・・・。高校の現国の授業をちゃんと聞いておけばよかった。教養のない私に、誰かにレクチャーしてほしい。(って教養のない私にそう思わせるところが文学作品なのかなあ。)

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