よいこの君主論 (ちくま文庫 か 54-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425997

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】

    1、君主政体の種類 ―5年3組の支配者たち―
    2、世襲の君主政体を統治する方法 ―世襲君主たかしくんの失脚―
    3、新しく獲得した領地の統治法 ―女の子に泣かされたよしおくん―
    4、支配地での反乱 ―りょうくんの裏切りと混乱―
    5、自己の軍備と力量で君主となった場合 ―ひろしくん、駄菓子屋の妙計―
    6、他者の軍備と運命で君主となった場合 ―虎の威を借るすぐるくんの落伍―
    7、極悪非道の正しい使い方 ―極悪非道まあやちゃんの遠足―
    8、市民による君主政体について ―さくらちゃんとかえでちゃんの対立―
    9、篭城について ―ドッジ大会、女帝りょうこちゃんの侵略―
    10、聖職者による君主政体 ―学級代表まなぶくんの脅威―
    11、傭兵について ―ふとしくんとはじめくんの怠惰―
    12、援軍について ―獅子身中のかおるくん―
    13、君主が行うべき軍事訓練 ―夏休みの戦略―
    14、君主が褒められたり貶されたりすることについて ―夏祭りとひろしくんの英断―
    15、気前の良さとケチ ―プリンで脱落まあやちゃん―
    16、怖れられることと慕われること ―非情のキャンプ、かえでちゃんの混迷―
    17、信義を守る必要はあるのか? ―背信のマラソン大会、まなぶくんの不覚―
    18、軽蔑と憎悪を逃れるにはどうすれば良いか ―ひろしくんの黙過とりょうこちゃんの腐敗―
    19、市民を歩兵にすることについて ―権謀術数の大運動会、ひろしくんの馬―
    20、分断工作について ―騎馬戦の反乱、りょうくんとつばさくんの帰順―
    21、同盟と中立 ―決戦の雪合戦、たけるくんの優柔―
    22、有能な側近から適切な助言を得るためには ―福笑いの敗北、りょうこちゃんの斜陽―
    23、運命に打ち勝つには ―女帝堕つ、運命に見放されたりょうこちゃん―
    エピローグ、5年3組統一 ―ひろしくんの勝利―

  • ある小学校のひとクラスでのリーダー争いを見ながら、主従関係がどういった成り立ちをしているのか。マキャベリの君主論を題材に説明する。といった内容。
    遠足や球技大会などの行事仲良しグループが変わる。仲良くする友達がいつの間にか変わってることは、誰しも経験があるはずだが、彼らはそれをおやつをあげる。家に招く。放課後の遊びを考える。といった戦略・戦術を駆使して主従関係で優位に立とうと本気でクラスメートと接している。
    小説として見れば、けっこうハマった方。君主論の勉強には???

  • マキャベリの君主論を、5年3組で起こる権力闘争を題材にして易しく教えてくれる本。巧妙な駆け引き、汚い笑顔、クラスに渦巻く覇道への欲望…。タイトルとは裏腹なブラックなノリが面白かった。本当に君主論を学ぼうとするよいこにはおすすめできない。

  • 物語はかなり強引な個所が多かったものの、そこは割り切れればかなりおもしろく読める。
    君主論の理論がかなり分かりやすく、またきちんと網羅している。
    この本を読んだ後に、君主論を読んだが、分かりやすく頭に入ってきた。
    「理論を分かりやすく伝える」という趣旨をきちんと守っているところが好印象。

  • 面白かった!何度も笑った!かおるくんの甘いマスクがたまらないです!
    あとりょうくんと耐冷属性のたけるくんがだいすきです!
    でも、ひろしくんはも~っとすきです!

    買って良かったと心底思った一冊。
    覇道を歩みたい方はぜひ。
    お子様に覇道を歩ませたい親御さんもぜひ。

  • 特に「君主論」の事がわかったわけではない。”もしどら”などに比べても、さらに原作から遠い読み物になっている気がする。

    「汚い笑顔」「愚民ども」などの表現をドキッとするぐらいストレートに使っていて、これはその手の漫画を読んでいる人には慣れたものなのでしょうが、私は初めてだったので、かなり笑えた。

  • シュールでリアルだった笑
    言われてみれば当然のことが多かったけど一つ驚いたのは
    「善いことをすれば悪人に恨まれる」
    ということ。
    何をしても誰かには恨まれるんだよね笑

  • マキャベリズムの入門書?
    冒頭のキャラ紹介が中二ぽくていい感じ
    登場人物が多いため最初は一々キャラ紹介をみ返す羽目にはなったが
    読みやすくそれなりに面白い作品だった

  • ●小学生がクラスの覇権を争う様子を君主論で解説するというストーリーが良い。すごく楽しく読める。
    ●君主論自体にはあまり惹かれなかった。高いな能力が求められることと、率いる人数が多い人向けなだと思われる。

    P59 ふくろう先生~
    P123 ふくろう先生~
    P201 たろうくん~
    P203 ふくろう先生~
    P206~
    P217 ふくろう先生~



    ☆きっかけは**の紹介


    読了日:2011/05/25

  • もしドラのマキャベリ版。この本の方が旧いが。

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著者プロフィール

1980年生まれ。広島県出身。作家。著書に『仁義なきキリスト教史』『完全教祖マニュアル』(辰巳一世との共著)など多数。

「2020年 『仁義なき聖書美術【新約篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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