遺言 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435316

作品紹介・あらすじ

未曽有の大災害の後、言葉を交わしあうことを強く望んだ作家と染織家。残された時間を自覚する中で実現した対談と往復書簡。解説 志村洋子、志村昌司

感想・レビュー・書評

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  • 小学校の教科書に載っていた大岡信さんの「言葉の力」というエッセイで志村ふくみさんの名前を知って、そのまま忘れていたのに大人になって志村ふくみさんのお名前を見た瞬間に桜を染める話が鮮やかによみがえって以来、志村さんのファンです。書評でこの本を見かけて手に取って糸の美しさにどきどきしました。石牟礼さんといえば「苦海浄土」があまりに有名で重たい印象があり敬遠していましたが、「沖宮」観たくなりました。
    対談の内容については、わからないところもあり、納得するところもあり、色々ですがお二人の真剣に打たれました。

  • 上演の情報をぼんやりと見送ってしまって、後になって気になっていた、石牟礼道子の新作能「沖宮」。それが生み出されるにいたった石牟礼道子と志村ふくみの往復書簡と対談。解説が適切に解説として機能している。お二人がそういう危機感を持つことはわかるのだけど、残念ながら私は世界の捉え方が違っているので共感できない。でも収録されている「沖宮」の詞章には深く感じるものがあったので、もし再演があればと思った。

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著者プロフィール

1927年、熊本県天草郡(現天草市)生まれ。
1969年、『苦海浄土―わが水俣病』(講談社)の刊行により注目される。
1973年、季刊誌「暗河」を渡辺京二、松浦豊敏らと創刊。マグサイサイ賞受賞。
1993年、『十六夜橋』(径書房)で紫式部賞受賞。
1996年、第一回水俣・東京展で、緒方正人が回航した打瀬船日月丸を舞台とした「出魂儀」が感動を呼んだ。
2001年、朝日賞受賞。2003年、『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2014年、『石牟礼道子全集』全十七巻・別巻一(藤原書店)が完結。2018年二月、死去。

「2023年 『新装版 ヤポネシアの海辺から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石牟礼道子の作品

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