新版 一生モノの勉強法 ―理系的「知的生産戦略」のすべて (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480436467

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 379.7/Ka 31

  • 本書では、著者が長年の経験で培った勉強方法のハウツーを惜しみなく披露してくれて、いろいろ参考になりました。
    勉強をするにあたっては、自分の武器を身につける意識を持ち、その武器をたえず磨くことが大切だと。なるほど、武器は好きなこととは限りませんが、自分の興味を持ったことを貪欲に学ぶことで可能性は広がり、いつか武器を持てる日がくると信じています。
    勉強するにも戦略が必要ですね。

  • 人生を成功に導く上で役に立つ勉強法をまとめた書。このように書くと小手先のテクニックに頼る内容なのではないかという疑問も湧くかもしれないが、決してそうではない。楽しみながら、しかも教養も深めることも重視している点が面白い。勉強家・読書家にありがちな「本を読むことが目的となってしまう弊害」を指摘しているのも印象的。多読しすぎると情報過多になり、自分でものを考える力を失う恐れもあるという。読書の時間は人生の他の時間を奪っているという視点も持つ必要がありそうだ。それを避けるための効率的な読書法も随所に紹介されており、大いに参考になった。

  • 勉強は場当たり的にするものではなく、むしろ何らかの成果=アウトプットの産出を目的に据えたうえで、その目的の達成に向けた戦略を立て、生活の中の一部として無理なく回せるようなシステムとして遂行されるべきものである。そのような見地から、勉強時間の作り出し方、情報整理法、選書法・読書法など、そのシステム構築に役立つ様々なノウハウを伝授する。中でもスランプの脱出法などは、類書にはあまり見られない事柄であろうと思う。最後に、ロールモデルを持つことや異質な他人から学ぶこと、学び合う仲間を作ることの重要性も強調される。
    勉強法というツールと、モチベーション、それが両輪となって勉強は続けられるものになるのだろう。

  • 良いインプットが質の高いアウトプットとなり、周囲から評価され生きがいが得られるなどの取り組み姿勢。
    本は文房具と同じで書き込みして良いなど本の使い方。
    ルーズリーフの表面だけを使用しクリアフォルダーを使って情報収集するなどの仕事の仕方。
    過去問題集は問題と解答を一緒に見て何を勉強すれば良いかを先ずは知る、教科書は薄いものを最後まで読む、勉強時間の1/5は復習に当てるなどの試験対策など具体的に書いてある。
    何より最後に良い仲間を作る、give&give、良い仲間は損にはならないなと、著者の人柄の良さを感じられる著作であった。
    一生ものの勉強法というタイトルに偽りなしの良書です。

  • 筆者の過去の執筆作品が何度も出てきてうざかった。

    所詮学者の勉強法なので、「そんな時間ねえよ」とツッコミを入れる場面は多かったが、勉強するにあたって三日坊主になってしまうのは、勉強をする、したい、しなければならないシステム作りが下手だという点は納得できた。

  • 場当たり的な勉強をしてはいけない。戦略をもとにする。大人は人から認められることを念頭に置く必要がある。
    知識のインプット、アウトプット、教養
    (人間的な魅力を磨く)。のサイクルを回す。

    才能は日々コツコツと努力することから生まれる。ただ最も困難なことは努力すること。努力が継続するシステムの構築が、成果を得るためには大変有意義な戦略となる。
    最初のハードルはできるだけ低く設定する。
    また一回一回きちんと満足する。

    締切効果、時間の枠を意識すると集中して取り組める。

    手帳を見返すこと。そして一ヶ所にまとめて書き留めておくことが重要。著者はアナログ方式。

    睡眠時間は重要。また起きたら水を飲む。

    パソコンは極力アウトプットに使う。
    写真をメモとして使うのは有効。インデックスになる、固有名詞などが入った写真を撮っておくと後で整理する時に有効である。
    時系列の整理が一番良いとのこと。私もその方法を採用している。

    本は大切。費用対効果も高い。よく言われることだが、本書でも記載されていた。

    時間を無駄にしない。という意識が大切。
    自分の中にロールモデルを持つ。

    勉強に仲間も必要。その時はgive and give を意識する。

    本書のアドバイスを自分なりにカスタマイズする。

  •  火山学・地球科学を専門とする理学博士・鎌田浩毅。京都大学人気No.1教授である著者による、生涯学習に役立つ勉強法(時間術・ツール術・読書術・人脈術等)をまとめた一冊。

    「武器は好きなこととは限らない」という言葉にはとても共感した。気が進まない物事でも、やり続けた結果人から評価されたことで自分の「武器」と認識することがある。というかその方が社会の中では多いのかもしれない。「とりあえず一生懸命やってみること」と「評価されること」は生きていく上で大切なこと。

    個人的には正直あまり目新しい勉強法を手に入れることはできなかった。勉強法はやはり人それぞれ、自分に合った方法を見つけるのが一番なんだなぁと…。

  • 引き込まれました。
    紙の手帳を"これでよい?"と思いながら使っていましたが、読んで迷いがなくなりました。
    具体的に書いてあるので、ハマる人・ハマらない人がいるかと思います。ハマれば参考になり刺激になります。そうでなくても著者の勉強に対する情熱を感じると思います。

  • 十年たっても、基本的な方法は変わらないということですね。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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