- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689344
感想・レビュー・書評
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紛争、格差、環境問題…。グローバル化が進んだ世界は、多くの問題を抱えて揺らいでいる。これらの状況を理解する視点は、どうすれば身につくのか? 多彩な先生たちがヒントを示す。読書案内も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
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「紛争、格差、環境問題…。グローバル化が進んだ世界は、多くの問題を抱えて揺らいでいる。これらの状況を理解する視点は、どうすれば身につくのか?多彩な先生たちが、ヒントを与えてくれる。」
目次
ヒロシマ・ナガサキ・アウシュビッツ・大震災(立花隆)
“ナクバ”から60年―人権の彼岸を生きるパレスチナ人たち(岡真理)
世界がわかる宗教社会学(橋爪大三郎)
世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい(森達也)
民主化とピープルパワー―フィリピンからエジプトまで(藤原帰一)
人類学者として、三・一一以後の世界を考える―異文化から学ぶもの(川田順造)
グローバルに考えるということ(伊豫谷登士翁) -
一番印象に残ってることはフィリピンの独裁者を政治家の人が諦めずに国民と一体となって倒した事と、アウシュビッツや原爆には人々が理不尽に殺されると言う共通点があることを知り看過された
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知った上でなお、倫理的であろうとするにはどうしたらいいのか。中高生と共に考える、シリーズ第4弾。先行世代の負の遺産から立ち上がること(立花隆)、「人権」概念から遠く隔てられたパレスチナ人(岡真理)、宗教から世界が見えてくる(橋爪大三郎)、オウム報道が変えてしまった日本社会(森達也)、ピープルパワーの前後では何が変わったのか(藤原帰一)、アフリカが照射する日本社会(川田順造)、グローバリゼーションが投げかけているもの(伊豫谷登士翁)。何かをする一歩手前での、知って考えるということを問うている。中高生向けに編まれているが、侮ってはいけない一冊だと思う。
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とても面白かった
宗教の話が面白かった -
中学生や高校生向けと書いてあるが、自分に取ってはもう一度読み返す価値のある本と感じた。世の中で何が起きているのかを自分で考え、感じることの重要性を再認識させられた。
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学術と中高生が交流できる機会が乏しい日本で、このような取り組みや本がもっと増えてくれるといいなーと純粋に思いました。イギリスでは大学教授が街中で一般人に向けてブースをつくって教えるという機会があると耳にしました。特に学生は良質な研究成果や質の高い問いを与えられることで知的好奇心が高まっていきます。大学教授は誰にでも分かりやすい教えようと思うと、それなりに知識を整理して色々と頑張る。お互いに知識やスキルが高まっていく、社会全体も高まっていきますね。
この本は中学生からの大学講義というテーマになっていますが、大人が読んでももちろん勉強になります。これから大学を目指す子どもたちは「どこの大学に行けば就職に有利か」が目的ではなくて「大学で何を学びたいのか、学ぶのか」を目的にして大学を選んで欲しいと思います。大学教授はその分野のプロフェッショナルだということを知っていれば、学ぶ質や学ぼうとする熱意、学ぶ量が変わってきます。それを感じる大学教授はより頑張ります。
良き本に出会いました。ちくまプリマー新書さんは立派な出版社です。 -
妻が買って持っていた本を借りて読む。
大変素晴らしい。
特に、森達也さんの章が良かったです。
また、藤原帰一さんの若者に向けた言葉が、鋭く厳しいのも印象的。
彼らに真剣に対応しているのだということがよく分かる。