- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488018504
作品紹介・あらすじ
運転免許証を取得したつかさが家に帰ると、妹が父を殺していた。立ち尽くす姉妹。その時、テレビから東京湾に怪獣が出現したという緊急ニュースが流れる。つかさは父の死体を棄てに東京にいくことを思いつく。短編として初の日本SF大賞候補作(「わたしたちの怪獣」)。伝説的な“Z級”映画の上映会中、街にゾンビが出現。参加者たちは館内に籠城しようとするが……(「アタック・オブ・ザ・キラー・トマトを観ながら」)。『七十四秒の旋律と孤独』の著者、新境地。
感想・レビュー・書評
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「発掘王への道#4」は久永実木彦さんの『わたしたちの怪獣』です
王を目指してますからね
SFも発掘していきますよ
そして一Qさんに先を越されちゃいましたが、あまり知られていない作家さんということに変わりありませんので、元気に作者紹介から!
2017年に「七十四秒の旋律と孤独」で第8回創元SF短編賞を受賞
2020年に上記受賞作を表題作とした初の単著『七十四秒の旋律と孤独』を上梓
自ら愛妻家かつ愛猫家と名乗ってらっしゃいます
本作はデビュー2作品目となる短編集です
うん、正統派だな
正統派SFって感じだな
いやー是非とも一度長編を書いて欲しいなー
設定はいいんです
設定は面白いんです
だけどこのくらいの長さだと設定だけで押し切れちゃうんですよね
しかも終わり方が全部フワッとしてるし
あえて揃えてるのかもしれないんですが、やはり作品数が少ない段階だと、どうしても「それしかできねんじゃね?」疑惑が…w
あと、文章に色というかクセがなさすぎる
最初のうちは稚拙でもうざいくらい主張してくる文章書く人の方が大成するイメージあるんよね〜
とにかく間口の狭い作家さんなのは間違いなさそう
好きな人はとことん好き、そうでない人はポカーンみたいな
ブクログで言うと★2と★5で平均★3.5ってタイプですね
あれ?なんかすごい厳しい感じになっちゃった
ま、いいか
発掘って難しいな〜
それでは締めます!
「はっくつ!はっくつ!」 -
いやぁ~、面白かった!
久永実木彦さんって知ってますか?
また面白い作家さんを見つけてしまいました
いかにも私が久永さんを見つけたように書いてますが、ほん3さんから教えて頂きましたw
ほん3さん、ありがとうございますm(_ _)m
本作は四編が収録されていて
「夜の安らぎ」と「『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観ながら」の二編が特に気に入ったかな
「夜の安らぎ」
吸血鬼と吸血鬼になりたい孤独な女子高生の物語
本来なら敵対関係の吸血鬼と吸血鬼狩りの友情も面白い作品となっている
「『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観ながら」
伝説的な“Z級”映画の上映会中、街にゾンビが出現
このゾンビたちがマジ恐ぇ〜
走るんですよ!
オリンピックの短距離選手のようにすさまじい速さで!
それが追いかけてくるんです…
さらに、口から体液に高圧力をかけて弾丸のように発射してくるんです!
殺傷&感染能力抜群です!
最強のゾンビたちマジ恐ぇ〜
殺してしまった父を、怪獣が出現した東京に棄てに行く『わたしたちの怪獣』や時間移動者の絶望を描いた『ぴぴぴ・ぴっぴぴ』も十分楽しめる作品です
久永実木彦さん、今後が気になる楽しみな作家さんです!-
1Qさ〜ん、ふたたびです٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °
え〜失礼ながら聞いたこともない作家さんです(o_o)
⭐︎5だし、何だか面白そう〜〜!
...1Qさ〜ん、ふたたびです٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °
え〜失礼ながら聞いたこともない作家さんです(o_o)
⭐︎5だし、何だか面白そう〜〜!
みなさんどうやって見つけてくるんだ\♡︎/
これはチェックしなきゃですね(๑•̀ㅂ•́)و✧
2023/09/01 -
mihiroさーん、ふたたびw
私も知らなかった作家さんです^^;
本作が二作目なのかな…
私は気に入りましたよ〜( ̄ー ̄)ニヤリ
mihi...mihiroさーん、ふたたびw
私も知らなかった作家さんです^^;
本作が二作目なのかな…
私は気に入りましたよ〜( ̄ー ̄)ニヤリ
mihiroさんも良かったらどうぞ読んでみてください♪2023/09/01 -
ほん3さん、読みましたよ(^^)v
無茶苦茶気に入りました!
また、面白い本紹介してくださいね♪ほん3さん、読みましたよ(^^)v
無茶苦茶気に入りました!
また、面白い本紹介してくださいね♪2023/09/02
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SF,現実ではありえない設定
非日常を味わい脳を刺激
1.怪獣:襲来現場に死体置去り
2.ぴ:事故直前にタイムリープ,声かけ
3.夜:吸血鬼に憧れる少女
4.キラートマト:ゾンビ襲撃,映画館籠城 -
怪獣の表現が明確で想像しやすい。
大胆な発想で面白かったが短い。
登場人物それぞれの背景がもっとわかると感情移入できたと思うが、この短さだからこそ面白かったのかもしれない。
怪獣、タイムトラベル、吸血鬼、ゾンビ。
4つとも面白かったが、ラストの『キラートマト』は、映画の名前がたくさん出てきて興奮した。長めの短編集。ひとつひとつが際立っていて、映画になってもいいくらい面白かった。次作にも期待したい。
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SFを4遍収録した短編集。作者の小説ははじめて読んだのだけど、4編どれもがさらりとした手触りでありながら、サブカル愛や映画愛を感じるもので、馴染みの店で定番のメニューでも食べているかのような安心感がありました。
表題作「わたしたちの怪獣」は父親を殺した妹の罪を隠蔽するために怪獣が出現している最中に死体を遺棄しようとするお姉ちゃんのお話。主人公の心情にフォーカスしつつ、突如出現した怪獣によって社会が混乱する様子を描くという、小さな「個」と大きな「社会」を対比させた物語。最終的にそのふたつが重なる瞬間をとらえることで、主人公が「世界」とコンタクトする瞬間を描こうとしたのかなと思いました。つまりこれはかたちを変えたファーストコンタクトSF。展開は荒っぽい部分もありますが、主人公の情緒の流れがわかりやすく、絵的な強さもあり結構好き。
「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」では歴史改変された世界の秩序を守る仕事に就いている者の話を、「夜の安らぎ」では吸血鬼に魅入られた少女と実在した吸血鬼の出会いを。二編ともさくさくと読めちゃうわかりやすいお話で、やはりここでも個と社会の対比みたいなテーマが読み取れる。
「『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観ながら」はZ級映画である『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を映画館で観ている最中に街がゾンビに襲われ、館内に残っていた8人が映画についておしゃべりしながら籠城するというお話。映画についてのあれやこれやな知識が披露されつつ、軽妙な会話によって登場人物を掘り下げ、Z級映画に対する愛をさく裂させます。オチの付け方はなんだか投げやりっぽい気もしましたが、登場人物の会話ややり取りがコミカルで楽しい。『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』観たくなっちゃった。
現実の中に突如虚構が侵入し話を駆動させるという、ティーンが好きそうな話が多く、この前読んだばかりの『SFの気恥ずかし』に書いてあった”若気の至り”的な妄想譚はある意味ただしく「SFやってんなあ」という印象。話の飛躍具合からすればサイエンスの要素は少ないので、SFに「科学」を求めている方からすれば物足りなさを覚える可能性があるけれど、過重労働やパワハラ、家族間の問題、いじめ、経済格差といった部分がテーマとして用いられているため、社会学SFという観点からみるともっと色々掘り下げがいがありそう。 -
面白い!
暴力を振るっていた父親を殺してしまった妹。どうしようと思っていると、千葉に突然巨大怪獣が現れたという。父親の遺体を怪獣で被害にあった場所に捨ててくれば、妹の罪を隠せるのではないか?と考えて行動を始める姉を描いた表題作。
事故で亡くなった人を助けるために、その事故の直前にタイムトラベルして、当人に「声かけ」して助けるという「仕事」を担当する主人公。仕事自体は担当する事故を機械的に割り振られて、時事通りにこなすだけ。そんな時、同僚からルールを破って行動することを誘われる「びびび・びっぴぴ」。
両親を事故で失い、閉塞的な街で従兄弟の家で暮らす主人公の女生徒は、ある時吸血鬼と思われる男性を見つける。いっそ吸血鬼に血を吸われ、自分も吸血鬼になって、この街を出て行きたいと願い始める…「夜の安らぎ」
Z級カルト映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」が上映されている小さな映画館にたまたま入った主人公。その映画館には一癖も二癖もある「キラートマト」ファンが集まっていた。しかし、映画館の外では頭が大きく膨れあがって血まみれになったゾンビが人々を襲い始めていた。「『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観ながら」
荒唐無稽な設定に巻き込まれた人たち。その人たちは様々な過去や、境遇を抱えているが、それらは今の世の中でよく見聞きするものばかり。暴力的な親、いじめ、理解できない悪意を向けてくる人、パワハラ、、、その普通の人々が荒唐無稽な設定の中でもがくうちに、何かに気づいていく、目覚めていく。 -
<鼠>
その怪獣の名前は「白腸」しろわた と呼ぶらしい。最初の一回だけフリガナが付いていて以降は漢字だけ。当然の様に僕はその後は”はくちょう”と読んでいて,づいぶんと綺麗な名前の怪獣だこと,なんぞとなんとなく思いながら物語は面白いのでそれ以上は気にしないで読んでいた。そうしたら読み終わった。まあそういう作品でもあるよ。w。
<落>
京大卒書評家の大森君が本の雑誌2023年8月号の新刊めったくたガイドで紹介していた作品。中編集。これがかなり面白かった。でもこういうSF設定の作品はアイデアは面白くてお話の途中の展開はとても興味津々ワクワクしながら読めるのだけれどラストのウイットなオチがどうにも落第点なやつばかりだ。
もっとも,もし星新一級のラストのオチがあったら その作品はとんでもないベストセラーになったりするのだろう。本当はそういう作品が世に又現れる事を僕らは期待するのであるが・・・。 -
社会の基盤から漏れてしまった人たちの叫びを描くメッセージ色の濃い中短編集
思うようにならない生を重厚でシュールなファンタジーにのせて描いた作品
ラストの映画の話はちょっと怖いエンドでした…
前作に続くコアなSFを勝手に想像していたため、やや肩透かしを喰らいました
韓国文学…
なおなおさんにお譲りしましたw
冗談です!
しますよ!はっくつ!
かんこくはっくつ!はっくつ!
韓国文学…
なおなおさんにお譲りしましたw
冗談です!
しますよ!はっくつ!
かんこくはっくつ!はっくつ!