眼鏡屋は消えた

著者 :
  • 東京創元社
2.78
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本棚登録 : 251
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024833

作品紹介・あらすじ

気がつくとあたしは演劇部の部室の床でのびていた。そのうえ八年間の記憶が失われ、現在あたしは母校で教師になっているらしい。しかも親友の実綺が高二の文化祭直前に亡くなっていたなんて!!!八年前と同様に学園内では、彼女の書いた脚本『眼鏡屋は消えた』の上演を巡るごたごたが起きている。実綺の死には何か裏がありそうだ。上演を実現し、自分の記憶を取り戻すため、元同級生の探偵に事の真相を探ることを頼んだ。あたしが最も苦手とする、イケメン戸川涼介に-。青春時代の切ない事件と謎を、リーダビリティ抜群の筆致で描くミステリ。第21回鮎川哲也賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公のキャラクターについては賛否両論あるようだが、個人的には結構好き。思わずクスッと笑ってしまうことも。
    内容はまあまあ。途中中だるみか、推理がダラダラして飽きてしまった。

  • 見事に期待外れでした。
    設定は面白いけど、謎を追っていく過程が回りくどくて挫折しそうになりました。
    同じような仮説の検証がああでもない、こうでもない、と続くのにはうんざりします。
    主人公や探偵にも好感が持てず、オチも微妙。

  • 2011年「第21回鮎川哲也賞受賞作品」とのこと。
    学園ミステリーものなのだが、劇中劇とも言える文化祭上演予定劇『眼鏡屋は消えた』を巡って引き起こされた殺人事件の謎が、主人公の記憶喪失をきっかけによみがえる、、、

    わざとなんだろうが、主人公役のヒロインや探偵役イケメンの性格設定が難点。これでは読み手の共感を得るのは難しかろう。ミステリーとしても、一方的な推論に基づく解決で、上出来とは言いかねる。そのあたり、巻末の鮎川賞選考委員たちの言葉にも表れているのだけれど、、、これを強力に推挙した人(一人だけいるのだが)の気が知れない。
    300ページを越える分厚いこの作品を読み進めるは、実に難儀だった。

  • ヒロインの語り口にかなり癖があり、このテンションについていけるかどうかで意見が分かれそう。私はちょっとダメでした。それなりに重い結末を迎えているにも関わらず、そのノリはないだろう、と。本格ミステリのトリックなんかは既に出尽くした感があるので、いかにして真相を解き明かすかという推理過程で魅せる小説を目指したとの言葉に惹かれて読んでみたのですが、結局想像だけで語ってしまっているような。もっと、丁寧に伏線を拾って確固たる論理を築き上げていくような作品を期待していたんだけどな。

  • 面白くて一気に読めました。
    ほぼ最初からきっとこの人が犯人だろうなと言うのはわかっていたし、ほとんどの事件の真相もそうだろうなぁと言う伏線でしかなかったので、どんでん返しと言う感覚にはならなかったのですが。
    それでもすごく面白かったのは、やはり主人公のキャラクターと、探偵だった彼のキャラクターです。

    善とか正しさってなんだろうなって考えさせられる、とても良い作品でした。

  • <Meganeya wa Kieta>
      
    カバーイラスト/05
    カバーデザイン/水野哲也(Watermark)

  • 第21回鮎川哲也賞受賞作

    最初は割と面白かったのだが、主人公にいまいち共感出来ず。設定はいいと思うんだけど、冒頭、友人と教え子を間違えた時点で顔似てるの?ってとこ、気になるのにそのまま最後の謎解きまでスルーだし。
    八年前の話を突然訪ねてきた同級生に聞かれても、そんな覚えてないでしょ!?とか。
    なにより会話文がひたすら続くのが、内容以前に読みにくく、何度か中断。
    続編ありそうなので、探偵役の戸川くんメインなら読みたいかも。

    何かで似たような話を読んだな?と思ってたんだけど思い出した!北村薫先生の「スキップ」だったかな。精神だけタイムスリップしてしまった女子高生。あちらが秀逸なだけに無意識に比較してしまったのかも……

  • 八年間の記憶をなくし高二の演劇部員だった筈の千絵が母校の教師として部室の床で気が付く。八年前の親友の墜落死の謎と過去の学生の墜落死がモデルの親友作の脚本の上演を巡るごたごたを元同級生のイケメン探偵と探る。演劇部模様には頁を割かれず残念。展開や推理が丁寧なのだろうけれど冗長。教師の頑なな変貌がリアル。

  • 気が付くと8年間の記憶を失っていた「あたし」
    女子高生だったはずなのに、母校の教師になっていた。
    しかも記憶を失った数日後に親友が謎の死をとげていた。

    親友の死の謎を解くため、探偵となった当時の部活仲間と共に過去をさぐりだす。

    明るく軽い文体なのに、何故か読んでてイライラする(笑)
    死の真相は「あぁ、やっぱりね」という感じ。
    イマイチでした~

  • 他の方の感想にもあるように推理や会話がくどかった。内容以前に主人公が私の苦手なタイプで、読んでいてイラつくことも少なくなかった。内容としては、それなりに面白かった。途中から犯人は誰なんだろう?とドキドキしながらページをめくっていきました。まあ、結果はその割りに想像通りというか何というか...まさか!という衝撃はなく、やっぱりという感じで落胆しました。でも、それなりに楽しめました。

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