江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025403

感想・レビュー・書評

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  • 待ちに待った、江神シリーズの新作で、シリーズ初の短編集。

    すでに長編を4本も読んでいる読者にとっては、
    お馴染み過ぎるキャラクターたちだが、
    各キャラクターたちの出会いのシーンや、
    (しょーもない)ピンチなど、意外な一面が垣間見れる、
    ファンにとっては嬉しい内容だった。

    短編とはいえミステリのレベルは決して低くないが、
    長編とはいえ事件の規模は比較的小さめで、
    北村薫系のミステリに近い。
    ハードな読み味のミステリは、次作の長編に期待したい。

  • シリーズ初の短編集。 9編収録。
    EMCが好きだ。 
    ほとんどは、読んでいたのですが、読みたかった「やけた線路の上の死体」と書き下ろしの「除夜を歩く」が読めて嬉しい。 本作はアリスとEMCの出会いからあの夏の事件を挟み、マリアが加わるまでの話です。
    「瑠璃荘事件」のアリスと江神さんの出会いのシーンは、何度読んでもニヤニヤする。 『うちにくるか?』この一言にやられます。 
    このシリーズの長編は、重い、というかせつない。(その分面白いし読み応えも十分!)けれど、短編は読んでて楽しいミステリです。 購入後何度読んだ事か。「除夜を歩く」が特に好き。「四分間では短すぎる」もかなり好き。笑えて、考えて、もっとミステリが好きになる一冊です。 

  • 久しぶりの江神さんは変わらぬまま、若い(?)のに神々しくもある。安定した筆致で楽しく読み進めて行ったけれど、終盤に向かうに連れて哀しみと寂しさがこみ上げてくるのはどういうわけか。「月光ゲーム」に逢ったばかりというのに、「孤島パズル」に向かっていく未来がわかっているからかな。元気な皆に「女王国の城」で会えたわけだし、そんなにセンチになる必要はないか。

  • 27年前のデビュー短編も入った作品集、てすごいなー。月光ゲーム読み直さなきゃ!という気分になりました。

  • ミステリというよりも青春小説として最高な短編集。江神さんはある意味ヒロイン。

  • 学生アリスシリーズの短編集。アリスが大学に入学し、江神二郎との偶然の出会いからミステリ研究会に入部。その後マリアが入部するまでの一年間を9話短編で描く。短編ながらお話がしっかりしていて、謎解きにも満足で面白い。火村准教授も良いのだけれど、江神部長がとても魅力的なので、やっぱ学生アリスシリーズは良いな。

  • 単行本未収録があるので希望はあるけど
    年数経ってるからなぁ…
    とりあえずここでラストなのかも…

    青春してるねぇ!!
    こういうのを味わう機会がなかった陰キャなので
    作品で堪能できるのは幸せだー

    1作品のみ一応再読。
    ある長編の前日譚のお話ね。
    だけれどもこれはこれで悲しいお話。

    あとは探偵の法則を
    何とか破ることのできた作品もあるのよね。
    本当、これはよかったと思うな。

    大丈夫、ちゃんと事実が伝われば
    彼の名誉は回復するから。

  • 学生アリスシリーズを読んでいる人にオススメ。

  • アリスが大学時代の設定。ミステリー談義が、全部は理解できなかったが、面白かった。
    これもシリーズ物。すでに図書館で予約済み。
    連読が楽しみ。

  • 久々に読む学生アリスシリーズ。読もう読もうと思っていたのだが刊行されてから10年後の今、ようやく手に取ってみた。今回は短編集という事だが、アリスが英都大学に入学してからEMC(英都大学推理小説研究会)に入り、望月、織田、江神といった面々と様々な謎に直面してそれらを見事解決に導いていくというパターンのお話。日常の謎系が多いが殺人事件も出てくる(やけた線路の上の死体)。望月の書いた小説の犯人あてにアリスが挑む「除夜を歩く」が印象に残った。学生アリスシリーズも残すところあと長編1冊、短編1冊になった。いちおう学生アリスシリーズは全部読んでいるのだが作家アリスシリーズがほとんど未読なのでそれらをこれから片づけたい。詳細→
    http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou1007.html

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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