クリスマスに少女は還る (創元推理文庫) (創元推理文庫 M オ 4-1)
- 東京創元社 (1999年9月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488195052
感想・レビュー・書評
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クリスマスも近いある日、2人の少女が失踪した。
刑事ルージュは、15年前に双子の妹が殺されたときと同じ状況だと苦悩する。
一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時を伺っていた。
話の展開は面白いと思うが、登場人物が多く、翻訳もののせいなのか、とにかく読みにくかった。
2人の少女の意味、ラストは驚かされた。
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登場人物がたくさんいてごちゃごちゃするところと,その割に魅力的な人物に欠けるところがあるけれど,たった10歳の少女達の生命の輝きが,特にサディーの一風変わった魅力がこの本の軸だ.精神科医の守秘義務のあり方も考えさせられた.
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話のすじはとても面白いと思うんだけど、とても読みづらい。苦行です。
登場人物が多すぎて、その人たちにストーリーがあるから、肝心の誘拐事件の話がちっとも進まない。登場人物も魅力的なのに、あまりの長さにげんなりします。
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ラストに驚き、彼女らの想いに涙が出た。クリスマスに読み終えられてよかった。
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厚さは「双頭の悪魔」(有栖川有栖)くらいだろうか?また登場人物の多いこと。読み始めた時は、ありゃ、これはなかなか進まないかもしれない(^^;と思ったのだが、半ばを過ぎた頃から止まらなくなった。おそらく登場人物がしぼられてきたせいだろう。どんな作品でも、前半は全体像がわからないだけに進むのは遅くなるものだ。今回も同様。いかにして、それを抜け出すか、という子供たちの視点と、助け出そう、探そうとする大人達の視点。同時進行しているせいかもしれないが、登場人物のイメージも薄い気がする。伏線も多い(警察モノの性か?)ので、私には、「スズメバチの巣」(コーンウェル)を連想させた。正直言えば、「スズメバチ・・・」よりも面白かったけどね(笑)。
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アカン、外国語文学を読めるスキルをもっと磨かなアカン。背景の理解に時間がかかるし、それでもなお理解し切れていないところもあるし。会話分も、日本語なら言外に含まれた微妙なニュアンスまで汲み取れるところが、表面通りの内容しか理解出来ん。結果、主人公たちの感情の機微が追い切れず、最期に準備されたタネ明かしの醍醐味も、存分に味わえたとは言い難い。あり得ない話なんだけど、十分な存在感を持って彼女は存在し、感動と仰天のクライマックス。人気作品というのも納得の充実作とは思うんだけど、上記理由で個人的ベストな作品とは思えず。残念です。頑張ります。
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2015.12.02
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単なる犯人探しではない結末
もっとも大きな謎は犯人探しとは別の次元にある。困るのは、そっちの次元のほうが高いということだ。日本人向けの作品だなぁ。原題はとってもシンプルなんだけれど、邦題の意味は、最後まで読んで、さらに解説まで読んで初めてわかるという凝りに凝ったもの。還ったのは彼女だったのか!
たくさんの登場人物で犯人探しを難しくするのはいいんだけれど、かすかにオカルトチックというか心理的なエンディングはあまり好みではないな。
それでも、このダブルストーリーというか、ど派手な結末は大いに賞賛に値する作品だと思うね。 -
面白さは中の上。結局、親友の少女は最初に死んでいたんだな。