バイバイ、エンジェル (創元推理文庫) (創元推理文庫 M か 2-1)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488415013

感想・レビュー・書評

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  • 現象学勉強して出直してきたいです。

  • 1番目

  • 現象学に基づいて推理する悟り系探偵、矢吹駆シリーズ題1弾。ちょい難

  • それなりに楽しめたが推理小説の比重が強く、期待していたカケルとマチルドの思想やその背景、両者の衝突、組織に内在する矛盾等についての記述が思いの外あっさりしていた。ただ高慢でじゃじゃ馬な主人公、理知的で魅力に溢れるマチルド、二人の女性の間で翻弄されるアントワーヌ、そうした人間関係の中で無愛想で人間嫌いのカケルが気障で芝居がかった大立ち回りを演じるのはなかなか面白い。

  •  哲学の味付けがしっかりと効いた本格ミステリってことで、自分の中では非常に前評判が高かった。実際に読んでみて、作品の持っているムードのようなものはとても心地よく、また探偵役にも独特の魅力があって、一気に読むことが出来た。
     ミステリとしてみれば、「首なし死体」の新解釈がメインで、確かにもう「エジプト十字架」ではないんだなって思わせてくれた。なんとなく、能書きが多い割には小粒のトリックだなって感じはしたけれど、うまくできているし、なによりも必然性が感じられた。
     問題は、もうひとつの大きなポイントである「哲学上の戦い」の部分なんだけど、正直言うとあんまり感心しなかった。本格ミステリの部分でどうしても覆うことが出来なかった無理を、哲学の部分で覆っているような感じがする。具体的には書けないけれども。ただ、シリーズと言うことであれば、これだけで終わるわけではないのだろうから、そういう意味で後続の作品を読んでみたいと思った。
    2004/11/18

  • 導入部分はいまいちでしたが、事件自体は面白かったです。
    ナディアの推理は、私の目から見ても「無茶言うな」な感じで、探偵小説と現実は違うんだよ、と言いたくなりましたが。
    正直、背景の学生運動だとか革命だとかはピンとこないので、流し読んでしまいました。好きな人には面白いのかもしれませんが、肌に合わなかったです。
    探偵役に人間的魅力を感じないので、いまいち没入しきれませんでした。
    続きの話は読みたいけど、買ってまで読みたいかというと微妙。

  • ■比類なき精度で描かれた、孤高にして至高の探偵小説

    アパルトマンの一室で、外出用の服を身に着け、血の池の中央にうつぶせに横たわっていた女の死体には、あるべき場所に首がなかった!!ラルース家をめぐり連続して起こる殺人事件。警視モガールの娘ナディアは現象学を駆使する奇妙な日本人・矢吹駆とともに事件の謎を追う。日本の推理文壇に新しい1項を書き加えた、笠井潔のデビュー長編。

    第6回角川小説賞

  • ヴァン・ダインを彷彿させるらしいので試す

  • カケルはサイボーグか何かか?首切りの真相は説得力あったなぁ。

  • ずいぶん長いこと積んでたが
    読んでみたら
    まあまあだった

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著者プロフィール

作家・評論家。1948年東京生まれ。
79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞。主な著作に『哲学者の密室』『例外社会』『例外状態の道化師ジョーカー』他多数。

「2024年 『自伝的革命論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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