掌の中の小鳥 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M か 3-3)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488426033

感想・レビュー・書評

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  • 再読。SCENE1の油絵具の話が読みたかったので。日常の謎は好きなんだけど、今回は登場人物の気分やらなんやらに感じる違和感が強すぎて困った。男の妄想上の女・女の妄想上の男って感じで、どっち目線にしても違和感が…。単純に、どっちの気分もバブリーな気配で、普遍的じゃないんだと思った。前読んだときは気にならなかったんだけどな。謎自体はおもしろいので、いらんところに気を取られた自分が残念。うーむ。

  • 2014.8.9 再読。
    ななつのこの感じで読み始めたら、
    語り口が違って戸惑ってしまった。今度の主人公は大人。

  • そろそろ傾向が単調になってきた感はあり。
    いや、ミステリとして見るのならば、探偵役が必ずいる、という定義に則っているだけなのだろうけれども。
    ただ、一話目と二話目の、語り手の片方の変貌が激しく、多少の困惑があったのは確か。
    要するに、最初は「何時ものと感じが違うな」と思ったわけだ。

    ついでに最終話。常ならば謎を解く探偵役(暫定)が、事件に巻き込まれた方となり、誰が解決するのか、と思えば……。
    要するに、サブ探偵役もいる、登場人物三人登場。

    時々、「判ってることを教えるのは難しい」の典型的な流れがあり、らしくないな……と思った部分があった。

  • 推理力のある彼氏。奔放な彼女。包容力のあるバーの女マスター。何もかも見通しているかのような老人。
    バーで語られるちっちゃなミステリーとその謎解き。

    紗英、泉さんと魅力的な女性陣。奥が深いです。紗英の勝ち気かつツンデレなところは、ファンが多いのも納得かも。俺はそうでも無いけども・・・。

    ただ、ちょっと時代を感じるのが読んでて寂しい。まぁちょっと前のだからしょうがないのかなぁ。

  • 米澤穂信以外の著者のものした「日常の謎」を読みたく思い、試しがてらシリーズものではないこちらを購入。
    日常に顔を出した些細な謎から人の心の動きが浮かび上がる。
    ジャンルとしてはミステリーに含まれはするものの、一篇一篇の読後感として郷愁や暖かみ、清涼感といったものがこみあげてくるその文学的な性質から敢えてその他一般文芸の扱いにしている。ライトミステリーだと思って甘くみているともったいない一冊。
       

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。謎めいた話を聞かせてくれる若いカップル、すっかりお見通しといった風の紳士、今宵も常連の顔が並んでいます。狂言誘拐を企んだ昔話やマンションの一室が消えてしまう奇談に興味はおありでしょうか?ミステリがお好きなあなたには、満足していただけること請け合い。―お席はこちらです。ごゆっくりどうぞ。

  • 加納朋子さんは文教大学短期大学部文芸科の卒業生。1992年、『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞、作家デビューしました。短期大学部のあった湘南キャンパスの図書館には、当然のことながら加納さんの著書が揃っているのですが、越谷図書館でもこのほど、未所蔵だった文庫作品をすべて購入しました。みなさんの先輩が創る作品世界を、どうぞお楽しみください! (展示作品全18点:七人の敵がいる、少年少女飛行倶楽部、ぐるぐる猿と歌う鳥、スペース、モノレールねこ、てるてるあした、コッペリア、レインレイン・ボウ、虹の家のアリス、ささらさや、螺旋階段のアリス、沙羅は和子の名を呼ぶ、月曜日の水玉模様、掌の中の小鳥、いちばん初めにあった海、ガラスの麒麟、魔法飛行、ななつのこ)

    事務局 T.S

    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000906361

  • 連作短編日常系ミステリ
    このジャンルに関しては加納朋子の安定感は信頼している
    それを裏切らない面白さ

    ただ、全編を通じての謎がなかったのが残念
    (実はあったのかもしれないけど、私は気づかなかった)

    トリックに関してはありふれているけど
    それを軸にいかに人の気持ちの機微を描くと言うところに上手さを感じる

    特に心に残ったのは、おばあちゃんの碁石
    のび太のおばあちゃんとかもそうだけど、おばあちゃんの優しさは分かっていてもグッときてしまう

  • 表紙のように、女性的に丁寧に優しく書かれている物語。
    人物が個性があって面白かったけど、少し時代を感じた?

  • 女バーテンダーが主人の「エッグスタンド」で繰り広げられる不思議な話の謎解き。連作短編集

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加納朋子の作品

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