掌の中の小鳥 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M か 3-3)

著者 : 加納朋子

• 東京創元社 (2001年2月24日発売)

感想・レビュー・書評

[ドリアン加藤さんの感想 · 2010年10月17日]

まあまあおもしろかった。

圭介と沙耶の話

圭介と学生時代の彼女との絵にまつわる話
沙耶とおばあさんの話
小学校時代の沙耶と親友の話
自転車泥棒の話
圭介のいとこの話
などなど

ほのぼのとした短編集

[サリーさんの感想 · 2010年10月10日]

一つ一つの短編がミステリーとして魅力的だし、ちょっとした雑学も知ることができて面白い。
なによりすごく優しい目線で見てるのが好きだな。
嘘をついた女の子を、「女の子の虚栄心は、無邪気で可愛らしくて、少し悲しい」って表現してる作者がすごく好きだな～。
女の子ってみーんな可愛いよねえ。魅力的。もちろん怖さもありますけど。

[miyu215さんの感想 · 2010年9月1日]

掌の中の小鳥/桜月夜/自転車泥棒/できない相談/エッグ・スタンド

[kadaさんの感想 · 2010年8月25日]

日常の謎。分かってみれば何て事無いのに、推理する過程が面白い。エッグスタンドの雰囲気も魅力的でした。

[ゆかちさんの感想 · 2010年6月23日]

いつもながら推理に驚く。作者はよくここまで知っているな～と感動する。ただ毎回感じるおもしろさには欠けた。
私は駒子シリーズのほうが好きだな。
私と僕の主人公から物語がなっている。バーで会う老人は何だったのだろう？

[kobbanovaさんの感想 · 2010年6月22日]

　連作短編集。基本的には「日常の謎」系ですけど、主人公が１人の女性と出会い、彼女との関係を深めていく恋愛譚としても描かれています。
　結末で微妙に唸らせるミステリとしての質は良いとは思うけど、恋愛の描き方はどうにもぎこちなく思えたり。もっと青春っぽいやつのほうが好いかな。

[まひなさんの感想 · 2010年6月13日]

女性バーテンダーが切り盛りするバー「エッグスタンド」には今夜も
いつもの顔ぶれがそろう。
そこで語られる、あたたかくて切なくてちょっぴり不思議なお話。
加納朋子さんらしい作品でした。
小さな謎の影には、大切な人へのやさしさや思いやり、愛情が隠れていました。

それほどページ数の多い本ではなかったのですが、読み終わるまで時間がかかってしまいました。
なかなか読み進めなかったのはなぜかなあ……。

[にこさんの感想 · 2010年6月3日]

一話目が少し暗めの話やったから、
全体的にちょっとどんよりしてたなぁ。
ちょっと物悲しい感じ。
でも、連作短編で日常の小さな謎を解決していくっていうのは
お得意パターンだけあってうまかった。

[chi1006さんの感想 · 2010年6月3日]

素敵な恋人同士のやんわりミステリ。
紗英さんが素敵です。
最後のストレートなヤキモチとか可愛すぎ。

[のののさんの感想 · 2010年5月27日]

珍しく男の人が主人公！　なんていうか、かわいかったよやっぱり。大袈裟なようで些細なミステリがほんといい。ていうか紗英ちゃんがツボすぎる。わたしが男だったら惚れるわ、いい性格してる素敵。

著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール！』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟　新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」