絵が殺した (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488442064

感想・レビュー・書評

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  • 美術バブルの今、素人が騙されないヒントが!

  • 岬で墜落死した日本画家の死体が筍山で白骨死体として発見される。大阪、京都、金沢、山口と捜査は続く。贋作と画商、美術界という狭い世界の醜い関係が謎を作っていく。主人公の刑事が食いしん坊で食事の表現が面白い。
    携帯電話のない時代のミステリー。
    今にないよさがあった。

  • だんだん面白くなっていった!
    でも、とにかく長いよ

  • 2020.09.読了
    古さを感じさせないなー。全然楽しめる。
    黒川先生のおかげで絵画に詳しくなったし(笑)
    途中、こんな結末かな?とヨメてしまったが、だからといってその先がつまらなくなるわけではないのが黒川先生の腕ですなー。

  • 2016_08_27-0089

  • 何で将棋なの?

  • 相変わらずテンポの良い大阪弁で綴られる警察小説。偶然発見された白骨死体を巡り、日本美術界に吉永誠一刑事が斬り込んで行く。登場人物の会話の面白さは大阪ならではだな。

  •  美術業界の内幕を描いた作品。美術業界では贋作があたりまえで、有名画廊も美術館も一度は贋作をつかまされているという。小説では有名画廊の慇懃無札な態度。いかがわしい風呂敷画廊の男。美術業界の秘密主義などが描かれている。
     売るに売られぬバブルの絵という新聞記事があった。日本はバブルで金がだぶついていた時、世界から名画を買い漁っている。ゴッホの「ひまわり」53億円。同じくゴッホの「医師ガッシュの肖像」は125億円で購入している。 これに刺激され投機の対象で絵画を買った人達は、株や不動産と同じく絵画相場も暴落。絵画を売って現金化しようとすると、希望価格と現実の価格が違いすぎて、簡単には売れないという。

  • 今回の主役は、これまでの「総田、ブンさん(文田)」らとは別のコンビだが、面白いキャラクターの組み合わせ。
    絵画業界の裏側を描きつつ、凝ったプロットで一気に読了。
    黒川作品の絶妙でユルい大阪弁のかけあいも健在。
    ホンマ、オモロい。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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