さよなら妖精 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 569
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451035

感想・レビュー・書評

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  • 太刀洗万智シリーズは好きだけど、他の読んだことあるやつとは毛色が違う感じがした。というか読む順番とか気にしてなかった、、こっちが先か。
    私の中で作られてる万智のイメージは、こんな背景があったのかと繋がった。

    守谷くんには全然共感できなかったな、、
    万智は事件と感情とが原因結果で噛み合ってるイメージだから、感情が先に出て行く守谷くんはなんで?っていう気持ちが大きかった。
    再読はない気がするけど、なんというか「しっくり」な話だった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 今の情勢と似ているところがあった。
    「人間というものは、殺された父親のことは忘れても、奪われた財産のほうはいつまでも忘れない」

    最後のオチに向けての物語だと感じた。

  • 再読。守屋と同い年のときに読んでとても重い衝撃を受けた記憶が生々しいけど、その頃に比すると十分に歳を取った今読んでも、ショックが大きい。

  • 90年代のユーゴスラヴィアを話に絡めてきた以上こうなるのは分かっていたけど、何なもっと明るい話にして欲しかったな。
    ウクライナで同じことがまた繰り返されているの哀しいね。

  • 913-Y
    文庫

  • ユーゴスラビアのこと全く知らなかった。
    紛争の起きる地域がまだあるのに
    やはり平和ボケしてるのだなと反省した。
    民族が1つになることを目指すことは儚い夢だったのだろうか。

    ミステリーと絡めるのは少し無理があった気がする。

  • ミステリの要素もあるけれど、ふつうに高校生のちょっとした非日常としてのお話としても読めた。

    探偵役?が二人いるのもなんだか良いなと思った。

  • 読後感が切なくて好き

  • ユーゴスラビアから来たというマーヤとの二ヶ月を描いた物語。
    日常と、時折はさまれるちょっとした謎解きの積み重ねが、物語の終わりをより悲壮なものにしている。
    「ねえ守屋くん。……あなた、幸福そうね?」
    「Ni, もりやさん。わたしは、あなたよりわかっているんですよ……」
    「失敗と思い込みと勘違いばかりだ。」
    これを薦めてくれた人が、「米澤穂信は自分を賢いと思っている男子高校生の挫折を描くのがうまい」と言っていた。たしかにそうかもしれない。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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