- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488490010
感想・レビュー・書評
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探偵としての資質は充分すぎるほどあるのに、どこか危なげ。
アンバランスさが子どもらしくて良いな。
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一族のどろどろ関係、妖しい超能力者、おかしな建物、とミステリー要素が満載です。
事件はそこまで複雑ではないですが、論理的で、大掛かりなトリックも好みでした。
探偵役が少年ですが、彼を囲む大人たちが常識的で優しさに溢れており、物語全体がやわらかく感じます。
この主人公だからこその事件解決までのプロセスとラストには、切ないものが込み上げてきました。 -
さらっと読める割に本格派。
読みやすいが、全体的に軽いイメージ。
私はもう少し雰囲気があるほうがすきかなぁ。
でもトリックは大がかりで楽しい! -
中年探偵と、探偵志望の賢い少年(&猫)のコンビ。繊細な少年との間に年の離れた友情のような保護者のような関係が生まれるのがツボ。
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古き良き(既に!?)新本格な香りがする大掛かりなトリックと舞台が楽しいです。
キャッチーな設定と抜群の推理力を持ち、フィクション内の名探偵像を体現するかのような俊介少年と、地道な捜査と駆け引きで事件を解決に導くリアル寄りの探偵・野上さん。この組み合わせが斬新で絶妙でした。 -
太田忠司さんの本を探して見つけて読んだ。もともと児童書だったのかな?解説がはやみねかおるさんだった。感じのよい少年狩野俊介くん。テレビドラマで見たいかも。
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軽い感じなんだけど、かなり楽しめた。次が楽しみ。御手洗潔の子供の頃、純朴(?)だったらこんなかんじかも?
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何度でも読み返せる本の中の1冊です。
頭脳明晰、抜群の推理力を持つ狩野俊介くんが事件を解決する話ですが、物語に出てくるキャラもそろぞれ光っていて“これは何かあるぞ!”って期待感が湧きます。読んでいてドキドキやワクワク感を促してくれます。
児童小説よりの話ですが、大人でも充分楽しめると思います。
読み終わっても、凄惨さや悲しさはないのでお子さんにもお薦め出来る推理小説だと思います。 -
なんとなく児童書っぽい気がしました。
テーマはふかそうなんですがねー。 -
初めて読んだのはおそらく十数年前。新書の徳間ノベルズだったと思う。
創元推理文庫にはいったということで、改めて昔を懐かしんで読み直してみた。
トリック、事件、全てが相変わらず唐突に思われるが、語り手の野上英太郎というキャラクター造形のおかげで、凹凸が均されて、淡々と進んでいく。その中で狩野俊介といういびつな少年探偵が、どのように成長していくのか。この作品は、もしかしたらミステリというよりも、彼の成長記録なのかもしれない。
本棚の片隅にちょこんとあったらちょっとうれしい作品。