妖怪の子預かります (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488565022

感想・レビュー・書評

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  • とても可愛らしくてほっこりした。
    甘ったれだけれど一生懸命な弥助とベタ甘な千にぃ。生意気な子供、と思うところも千にぃのベタ甘によって微笑ましく思えてしまう。

    とにかくかわいくて癒される。不器用で純粋な善意ではない気持ちの中でも必死に役目を果たそうとする姿も、ちゃんと謝ることのできる素直さもほんとにかわいかった。褒められると読んでて私まで嬉しくなってしまう。
    続きがとても楽しみ。

  • 2016年4月創元推理文庫刊。シリーズ1作め。江戸妖怪ファンタジー。妖怪の親は不気味でおどろおどろしく、しかし、子供の妖怪は、可愛くて、良くできている。多彩な妖怪達の面倒見を通して、12才弥助が再生、成長していく様子が楽しい。按摩の千弥の只者ではない様子が、勿体をつけすぎだと思う。まぁ、ラストで収斂して、大団円となるところまで行くと、コレも有りかと思えるのですけどね。面白く、そして、楽しめました。次巻が楽しみです。

  • 妖怪ものとしてのツボは押さえていて、悪くない1冊。ただ主人公が内向的な性格の設定のせいか、せっかく江戸の長屋って設定なのに活かせてないところが少し残念。
    シリーズ化のようなので、今後どう発展していくかですね。

  • 12歳の弥助は、養い親の千弥とともに江戸の長屋で暮らしていたが、あるとき、子を預かる妖怪「うぶめ」の住処である石を割ってしまう。逃げてしまったうぶめの代わりに妖怪の子を預かる羽目になった弥助の元には、様々な妖怪たちがやって来て…

    一筋縄ではいかない子妖怪たちに振り回されながらも、一生懸命に面倒を見る弥助。頑張っている弥助の姿はとても可愛らしく応援したくなります。

    物語の後半には、弥助と千弥の過去も明らかになってきます。それまでのほのぼのとしたムードとは一転、少し怖く悲しい場面も。

    終盤に向かって次々と謎が明かされていくストーリー展開が面白く、登場人物や妖怪たちもそれぞれに親しみを持てるキャラクターで、楽しい作品でした。シリーズ化が決まっているようで、続きも気になります。

    図書館スタッフ(東生駒):ホーランドロップ

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100394233

  • ひょんなことから、
    子供の妖怪を預かることになった、
    人間の子供の弥助と妖怪たちによる、
    ドタバタお江戸ファンタジーですが…、

    題材も、基本的なストーリーも、良いとは思ぅんですが、
    何となく、ふつぅ感以上のものが感じられなかったか…?

    長編の中に盛り込まれた、1つ1つの妖怪エピソードが、
    エッセンス程度で、あっさりし過ぎているんでそぅか…?

    一癖も二癖もある子妖怪を預かれば、
    当然、様々な面倒事もあるでそぅし、
    更に、預ける親妖怪も絡むとなると、
    いろんなお話が考えられるところが、

    ありきたりなトラブルと、あっさり解決の繰り返しで、
    登場した子妖怪の印象も、ほとんど残らなぃ感じで…。

    1つ1つは短編で構わないので、
    1つ1つのエピソードを、もっとじっくりと描いた方が、
    登場する子妖怪はもちろん、親妖怪も味が出るでそぅし、
    いずれ、妖怪大戦争的な長編の可能性も広がるのでは…?

    何だかね、1巻発売前からシリーズ化が決まっていたり、
    子妖怪を一般公募したりと、企画先行型っぽいですが…、
    そぅいうのはね、人気が出てきてからでも大丈夫なので、
    まずは、作品の作り込みに、注力した方がよぃのでは…?

  • うん、これは良かった。最近やたらと妖怪を題材にしたのが多く食傷気味であったのと、以前読んだ同じ作者の別の作品が今一つだったので、あまり期待せず手をつけましたが、読みやすさ、キャラ立ち、ストーリー性、イラスト、どれもストライク♪続きも今から楽しみです。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。作品に『送り人の娘』、『おっちょこ魔女先生』、『盗角妖伝』、「怪奇漢方桃印」シリーズ、「秘密に満ちた魔石館」シリーズ、「十年屋」シリーズ、「鬼遊び」シリーズ、「妖怪の子預かります」シリーズなどがある。

「2023年 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1・2・3(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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