銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
4.31
  • (161)
  • (104)
  • (58)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 999
感想 : 78
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725082

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 民主主義の精神を体現したヤンが死んだ。
    一番市井の人間でありながら、卓越した戦争指揮官だったヤン。
    イゼルローン革命軍はこれからどうしていくのか?

  • 風は回廊へ~常勝と不敗と~魔術師、還らず~八月の新政府

  • たいへんな事態になった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力をイゼルローン回廊に結集させた皇帝ラインハルト。ついに“常勝”と“不敗”、最後の決戦の火蓋が切って落とされた。激戦に次ぐ激戦の中、帝国軍、不正規隊双方の名将が相次いで斃れる。ようやく停戦の契機が訪れたその時、予想し得ぬ「事件」が勃発し、両陣営に激しい衝撃を与えた。銀河英雄叙事詩の雄編、怒涛の急展開。

  • まさか、こんなに早くヤン・ウェンリーが死んでしまうとは・・・

    ヤンの死はハリーポッターでダンブルドアが死んでしまった時の喪失感に近いものがあり、遺された人達はどうするのか?という共通の疑問符が打たれます。

    本篇の残巻が2巻という事でヤン・ウェンリーのいない世界がどのように続いていくのが楽しみでは無く、気になります。

  • 巨星墜つ。
    架空歴史小説も終盤。軍事上の常識という羽多野鷹氏による解説もよかった。

  • とにかく状況は悪くなる一方で、私は帝国軍人ではないけれど「ああ、キルヒアイスがいれば」と言わずにはいられない。

  • 再読。長いこと持ち歩いてやって読み終わった。後半はもうぐいぐい。あー、こうだったかー。やたら人が死んでいくストーリーですが、歴史って、そういうもんだよな……。

  •  いよいよ大量退場が本格化。
    「皆殺し」と言われる著者による非情な幕引きが始まった。
    そして、フラグが立ちまくっていたあの人にもとうとうこの時が・・・。

     最初に目次を読んだ時から、章のタイトルで展開がわかってしまって、そこを通過するのが辛くて読むのを躊躇い、読み始めてからも実は何度も何度も、逃避した。

     8巻にして、この物語の主人公のひとりが退場してしまうわけだけれど、夫人の言うようにあんな死に方をする人じゃないのに。もはや役割を終えたとでも言うように、あっさりと強制退場させられてしまった。でも、戦死してしまうと「不敗」では無くなってしまうし、このまま闘えば状況的に不利な中にあってはいくら魔術師でも確実に負けてしまう。最早生きている彼の役割に価値は無く、伝説として物語の中で存在感を発揮してもらおう、とでもいうような意図を感じる。
    それはそれで成功しているのかもしれない。この巻では、雑魚キャラから同盟軍のお馴染みの数名や帝国軍の名将たちまで何人も退場しているけれど、かの人の退場が衝撃的過ぎて、他の印象が薄くなった。
    間違いなく8巻は、「魔術師退場巻」として記憶に残ると思う。

     昔リアルタイムで読んでいた人からすると、彼の退場はもっと早かったような気がするのだとか。5巻あたりとか。それくらい、やはり衝撃的だったのだろうな。
    「え?もう?!」っていう・・・。

     夜中に嗚咽しながら読んでしまった為に、今日は瞼が半分も開いてないくらい重い気がするけれど、この巻でもうひとり帝国側の主要人物にフラグが立ったので、次の衝撃に備えなくては。

     本編は残すところあと2冊。
    最終的には「皆殺し」的に退場する面々と、おそらく生き残るであろう面々がなんとなく予想できてしまうけれど、気を強く持って読もう。

    ※この巻の★評価は不可能とさせてください

  • 刊行年:1987年 P.312「そいつはだめだね、戦略には法則があるし正しい姿勢もあるが、戦術の展開はときとして理論をこえる」

全78件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中芳樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×