銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725082

感想・レビュー・書評

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  • 人はあっけなく死ぬ
    予期せぬところで死ぬ

    どれだけがんばっても悔いが残るんだろうなあ

  • あぁついにこの時が来てしまった…な8巻。
    そして、あぁあの時が目の前に迫っている…な8巻。

  • まさかの展開。完結まで2冊を残してこの展開。昼休みに読んで午後の仕事はもう手につかなくなった。
    悩みながらも民主主義の芽を守ろうとするヤン陣営が好きだなー。

  • まさか8巻でヤンが死んでしまうとは…
    テロ発生時、細かく時間の描写がなされていて
    緊迫感を非常に感じた
    ヤンの最期の言葉が伝えられなかったのは悲しい
    死ぬとしても息を引き取る前に
    ユリアンに会えてたら良かったな…

  • ここまで来たか!!!という言葉しか出ない。
    これをエンタメとして自分は読んでいるのかもしれない。でも生きる自分もリアルの歴史の中にいる。明日は分からない。そんなことを考えてしまう。フィクションの登場人物たちにそう思わせられる。
    激動の巻。

  • 宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力をイゼルローン回廊に集結させた皇帝ラインハルト。ついに“常勝”と“不敗”、最後の決戦の火蓋が切って落とされた。激戦に次ぐ激戦の中、帝国軍、不正規隊双方の名将が相次いで斃れる。ようやく停戦の契機が訪れたその時、予想し得ぬ「事件」が勃発し、両陣営に激しい衝撃を与えた。銀河英雄叙事詩の雄編、怒濤の急展開!
    (1987年)
    --- 目次 ---
    第一章 風は回廊へ
    第二章 春の嵐
    第三章 常勝と不敗と
    第四章 万華鏡
    第五章 魔術師、還らず
    第六章 祭りの後
    第七章 失意の凱旋
    第八章 遷都令
    第九章 八月の新政府
    解説/波多野鷹

  • 「"常勝"と"不敗"、最後の戦い――――。」

    イゼルローン回廊で再び相見えるラインハルトとヤン。その戦いは、ヴァーミリオン戦役にも劣らぬ激戦となる。質もさながら、数で圧倒する銀河帝国軍に対してヤンは、イゼルローン回廊の地の利、傑出した智略、そしてその智略を実現させる巧みな艦隊運用で、戦況を拮抗させる。上級大将であるファーレンハイト、シュタインメッツを斃すなど、銀河帝国軍に少なくない損害を与えるものの自軍の損害も甚だしく、そしてついに、艦隊運用の要であるフィッシャーを戦死させてしまう。

    作戦を実行に移すために必要不可欠な人材を失ったことによって、これからの戦いをどのように進めるか悩むヤンたち。そこへ、銀河帝国軍から一通の通信文が届く。それは、停戦と会談を求める皇帝ラインハルトからの提案であった――――。


    ついに訪れる"不敗"の死。誰がこのような結末を予想できただろうか。狂信者たちの襲撃を受けるシーン、紙面から伝わってくる"死"の足音に息を詰まらせながらページを捲る。最悪の形で再会するヤンとユリアン、そして愛する人の死を知らされるフレデリカ。目頭が熱くなるのを避けようはずもない。

    稀代の智将の死によって、勝敗を決することなく幕を閉じたイゼルローン回廊での戦い。戦後、共和政府は、軍事面ではヤンの後継者としてユリアンを、政治面ではフレデリカを中心に据えて、「八月の新政府」として組織を再編。銀河帝国は、皇帝ラインハルトの命により、首都をオーディンからフェザーンへと遷都する。

    そのフェザーンでは、策謀を張り巡らす当地の自治領主であったルビンスキーの姿が。一方、元自由惑星同盟の首都ハイネセンでは、かつて同盟最高評議会議長であり、新領土総督府高等参事官となったトリューニヒトの邸宅に、ヤン暗殺を企てた地球教の、幹部と思われる者たちが入っていく姿が。

    銀河に安寧が訪れる気配は、まだ無い――――。

  • この巻では多くの命が失われる。
    これが戦いとうものだとは言え、特に後半の展開は衝撃だった。
    ユリアンが間に合うものだと思って読んだので、字を目が追いながらも信じられなかった。
    まさかヤンが、テロによって亡くなることになろうとは。

    守ることができず最期に側にもいられなかったことが、
    ユリアンとフレデリカにとってどれほど辛いことだろうか。
    その中でそれぞれが依頼を受けて矢面に立とうとするところがすごいし
    強いと言われたフレデリカが、ただヤンにそこにいてほしかっただけなのに
    と言うところがひたすらに悲しい。
    あなたには及ばないけれど、我々も本当にそれを望んでいました
    という気持ちになった。

  • 衝撃の展開の連続。
    ヤンとラインハルトの死闘の末、ひとつの決着がつきそうなところで...

    ここでヤンの結末はまったく予想できなかった。
    それでも物語は割りと淡々と進んでいく。
    次巻からの新しい始まりに期待

  • 頻繁に挿入される「歴史学者の語り」でいつか来るだろう、と思わされていた出来事が思ったよりも早く8巻で訪れてしまって動揺した。残り2巻の本編、どこに向かうのか楽しみだが、まだまだ不穏な「歴史学者の語り」が多くて読み進めるのが怖くもある。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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