- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488744014
感想・レビュー・書評
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不思議
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9/19 読了。
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すっごく面白いという訳ではないけど、「良い本」。じっとりとハマれる。
ショートストーリーって副題がついてるけど、基本的には繋がってるたくさんの話から構成されている。でもきちんとは繋がってない。普通ショートストーリーが繋がってる話はもっと頑張って繋がってることを強調するのだけど、これはもっとほったらかし。これ見よがしに繋がらないし、落ちが付くわけでもない。その感じがクールで気持ち悪くて、それが良い。 -
6個くらいの話が、数ページずつ細切れにランダムに交互に語られます。それがとても不思議な感覚。
文体もジャンルも人称も違う文章が入れ替わり立ち代わり、うっかり退屈する暇もなく展開されるもので、気が付いたら一気読みしていました。
全体のまとめパートもなければ、それぞれの話のオチも特になかった(ようにわたしには思えた)のだけど、読後感は不思議と悪くない、いい気分です。 -
55の短編から成る小説。これまで読んできた短編集とは趣が異なっていた。よくあるものだと、短編だけと登場人物や出来事が少しずつ繋がっていて、本全体を通してみると1つの物語になっているという形がある。この本に関して言えば、繋がり方がもっと広範多岐に渡っているといった感じか。主人公や主人公の書く小説、イギリス庭園に江戸の人斬り、日本の近世思想家に言語論と言う風に。一見繋がっていないようでどこか繋がっているこれらの話がそれぞれに出てきて、かといって本としては特にまとまった終結はなく。階段で繋がった異世界の話は好きだったけど、私個人としてはぼんやりとした読後感だった。
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うっかり不思議な話カテゴリに入れてしまった……。
すごく好みな感じの「不思議な話」でした。
バラバラの断片のようでいて、確かにつながりが感じられて、ファンタジーなんだけど、日常のなかにするっと存在してそうな不思議さ。
全然甘くない爽やか微炭酸……と、いうか……ものたりなさが残ったんだけど、心地よい物足りなさ、というか、うまくいえないなあ。良い意味で掴みどころのないお話でした -
しばらく前から気になっていた本。
脈絡のない話が続き、どこで繋がるのかとワクワクしていたが、結局最後はよくわからんオチだった。
話は幾つかのパートに分かれていたが、駅の話と母が若返る話がファンタジーっぽくてよかった。 -
すごい世界観だったけど、結末に納得できなかったので2点。終わりをきちんと求める人向きではないです…