- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494013371
感想・レビュー・書評
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今年の1年2組には、重い病気を持った(小児癌の神経芽腫)明子ちゃん、数日前にお父さんを亡くした大介くんがいます。
今年のクラスはどうやって行こうかと悩む佐藤正子先生、渾名はサトパン先生に、旦那さんと娘さんはいいます。「どんなことでもみんなを抱き込んで、その大変なことに自分を育ててもらってきただろう」サトパン先生もどっしとした気持ちになります。「そうね、明子ちゃんや大介くんの力を借りてクラスを育てていけばいいのよね」
サトパン先生は、クラスに「良い言葉のシャワー」をたくさん降らせることにします。入退院を繰り返していた明子ちゃんも、初めての体験をたくさんして、いつも笑顔を絶やしません。
そんな明子ちゃんをみて、クラスのみんなも毎日成長していきます。
しかし明子ちゃんの病気は進み、入院して長くおやすみしなければいけなくなり…。
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語り手は、サトパン先生のお守りである水木の木で作られたお人形の「水木哲平」です。座敷童子ならぬ教室童子としてずっとサトパン先生の教室で暮らしています。このお人形目線というのが、子供の気持ちにも、大人である先生や両親の気持ちに寄り添い優しい語りです。
「優しい言葉のシャワー」は子供の生命力を育み、自分は存在していいという自信をつける。お話は悲しいことが訪れますが、その後の人々の心に残ったものもしっかり書かれています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学2年生のときに担任の先生が帰りの会で毎日少しずつ読んでくれました。
先生が泣きながら読んでくれたことと、本の内容が印象的で読んでくれた後も何度も図書館で借りて読みました。
そんな私は今、小学校の先生です。本の中のさとパン先生のように明るく前向きな先生、2年生のときに読んでくれた優しかった先生のような先生を目指して日々頑張っています。 -
小児がんのあきこちゃんとそのまわりのみんなの話。
サトパン先生(佐藤先生)は、このごろ不安そう。
なぜなら、お父さんを亡くした子供と、
重い病気の子供がいるクラスの受け持ちになってしまったものですから… -
小学校高学年の時、父親が誕生日プレゼントに買ってきてくれた本。(玄関で渡された記憶がある)。
自分と同じくらいの子でも大きな病気をしているがいるという事を初めてしって衝撃を受けた。何度も読み返した。 -
小児癌で無くなってしまった女の子の物語です。小学校に何とか入学し、クラスメートたちと一緒に過ごすことができた数ヶ月間の出来事が、優しい語り口で描かれています。子ども向けの書かれ方をされた本ですが、「命」「死」ということを子どもに教えるのに良い本と思います。大人が読んでも、もちろん、涙がにじみます。
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宮川ひろの本
新装版 「天使のシリーズ」
小学校低学年から