ヤオと七つの時空の謎

  • 南雲堂
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784523265894

感想・レビュー・書評

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  • ヤオいらないのでは?

  • 複数の作家さんが書いているのだから仕方ないとは思うのだけど、主人公・ヤオのキャラクターが統一されていない。それどころか、ヤオはまったく出てこないまま終わる話もある。ヤオが出てこないというなら、何のための物語なのか。別にここでヤオも捜し物もない何でもない物語を書く必要はないのでは?
    江戸に現れたヤオのキャラクターは特にひどい。全編を通じての主役とは思えないほど、変態としか言えないキャラクターになっている。最後の章でそれについて理由をつけているけれど、後付けにしても無理があってひどすぎる。こういう複数の作家さんに同じ人物を書くように依頼するとき、ある程度キャラクターに統一性を持たせるようにはしないのだろうか。

    そして。一番気になったのは、最初と最後の章。編著・芦辺拓さんが書かれた部分は、何て言うか…変。「だが、」を連続して使ったり、妙な擬音語を連発していたり、文章が読みにくい。さらに、そういう言葉があるのか、誤植なのかわからないけど、何度見返しても意味がわからない文章がある。
    特に冒頭の部分はまったく必要ないと思える。変に時代の流れについて煽って書いたせいで、その後の物語が時代通りに進んでいないことは最初からわかってしまってつまらない。余計な文がなければ最後の章がもっと楽しめたと思う。

    この内容だったら、複数人に一話ずつ書かせるのではなく、普通に一人で書いた方がよかったと思う。

  • 2019/11/04読了

  • 【収録作品】「プロローグまたはヤオは旅立つ」 芦辺 拓/「聖徳太子の探偵」 獅子宮 敏彦/「妖笛」 山田 彩人/「鞍馬異聞」 秋梨 惟喬/「天狗火起請」 高井 忍/「色里探偵控」 安萬 純一/「天地の魔鏡」 柄刀 一/「ヤオ最後の冒険またはエピローグ」 芦辺 拓

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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