会社が嫌いになったら読む本

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260545

感想・レビュー・書評

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  • 2012.02.25
    「こころの定年」に真剣に向き合うこと。選択肢はいろいろあって、焦る必要はない。人付き合いを大切にこつこつと。
    体験談が豊富で、作者が勝手にカテゴライズしたり結論を出したりしているわけではないので、読後読み手に考えるきっかけを与えてくれる。良書だと思います。

  • 装丁とタイトルの暗さとは違った内容。今読んでおくには良いタイミングだと感じた。

  • 40歳を超えてから自分が常に感じていたモヤモヤを、「こころの定年」という言葉で表現されて衝撃的だった。題名からはわからないけど、ターゲットはアラフォーだし、その世代の人は読む価値があると思う。特に共感できたのは、「人との出会いの大切さ」と、出会いも含めて「運」は心構えや姿勢で変えることができるの2点。

  •  「こころの定年」を迎えたさまざまな男性(が主であるだろうと思われます)が、定年を乗り越え、仕事と生き方に向き合う姿をインタビューを元にまとめた本。
     辞める辞めない。転職する起業するという単純な行動ではなく、「生きる」についての本だと感じた。

     ……が、インタビュー内容が入り混じりすぎて読み辛い。Aさんの話なのかBさんの話なのかよく分からないところがある。
     いい本だろうと思うのに、その点が残念。

  • 企業システム=合理性 効率
    終身雇用と出世重視の仕組みに代わる価値観

  • こころの定年

  • 著者自身の経験が根底にあるためか、とても共感しながら読めた。
    私は著者の修士論文における「転身のきっかけ」7つの類型のうち第5に当てはまるかもしれない。

    一般的な「会社を辞めたくなったら読む」系の本は、コンサルタントか精神科医が書いていることが多い。
    私の知っている範囲だと、自身でやめたくなった経験や実際のそのやるせない気持ちを味合わずに、ただひたすらポジティブにとらえろとか、あわてるなといった、一般化したコメントに終始することが多い。また対処療法(これはこれで非常に重要なのだが)に誘導する例もあった。しかし、自分のこころの問題は、自分自身のとらえ方を変化させる以外に方法がないというのが、目下の実感だ。

    「こころの定年」とは的確でおもしろい表現だ。
    pp132のプロセスはまさにそのとおりといいたくなる。
    経験者でなければわからないかもしれない。

    現在の自己イメージに疑問を抱く(こころの定年と向かい合う)
          ↓  【4月~7月】
    新たな自己イメージを探る
          ↓  【6月~8月】
    新旧の自己イメージの間で惑う
          ↓  【8月~10月】
    新たな自己イメージに書き換える
          ↓  【11月~現在】

    例外なく、会社を中心にして、依存した働き方を「無意識」にしていたことに気付いた。その後のアクションはそう段取りよく進むわけはなく、もがいてもがいて日々を過ごした。

    p.167
    人は単に偶然に翻弄されるだけでなく、自分の心構えや姿勢によって
    <<「縁」に働きかけて>>「起」を起こしうる。→人との出会い

    心から大切だと思っていることは、一定の普遍性があるので、
    志の近い人との出会いを磁石のように結びつける効果がある。
    →今大学院の授業を受けているが、それを後押ししてくれる一文だ。

  • 会社に入ってもいないのに、なんだか会社が嫌いになりそうだったので、就活中に読んでました。この本の位置づけは、ある程度の期間、会社に勤め上げたが、ある契機を経て「会社が嫌い」になってしまった(=「こころの定年」を迎えた)中高年のビジネスマン向けの本です。
    私が読むには早すぎるかもと思ったのですが、読んでみると非常に勉強になりました。特に私は、会社に入ってバリバリ働いても、いつか虚無感を覚えるのではないかという不安を漠然と感じていたので…。筆者は「こころの定年」を迎えた人に対し、会社嫌いを直したり転職を勧めるのではなく、納得して充実した人生を送るためにどう仕事をするのか、人格や人生に対し本質的に問いかけており、その行動を起こすためのヒントや具体的な提案をしています。様々な事例を紹介しているので、とてもわかりやすいですし。もともとケーススタディから得た考察を分析しまとめて述べているので、かなり納得して読めます。
    ただ、悪い表現しか浮かばないのですが、いわゆる勝ち組だった筈の人が人生に躓いたとき、みたいなケースが多い気がします。そういう本だと言えばそうなのですが。「こころの定年」を迎える余裕さえ無く、追い立てられるように働いている人にとっては、経済的にも経歴的にも余裕のあるケースばかり載っていて、自分にはこんな余裕は無い、と思ってしまうかもしれません。つまり、「そんな上手くいくワケねーだろ」ということです。私もまだ、一応今は学生で親の扶養のある身ですのでなるほどと思いながら読めるのですが、社会に出て本当に苦しいときは、そのように思ってしまうかもしれないなあと感じました。

  • 随所にはっとさせられる下りが。実に冷静に客観的に自分の(悪い意味でなく会社人間多くの)行動を分析されている気がする。文中に紹介されている映画も見たが非常に感動し、この本のストーリの中で的確な選択だと思った。ぜひもう一度読み返し、著者のアドバイスのいくつかを頭に刻み込んで、普段の会社生活の中で思い返したいと思える話。

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著者プロフィール

楠木 新(クスノキ アラタ)
楠木ライフ&キャリア研究所代表
1954年神戸市生まれ。1979年京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に経営企画、支社長等を経験。47歳のときにうつ状態になり休職と復職を繰り返したことを契機に、50歳から勤務と並行して「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年に定年退職した後も精力的に活動を続けている。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授を務めた。現在、楠木ライフ&キャリア研究所代表。著書に、『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『定年後の居場所』(朝日新書)、『定年後』『定年準備』『転身力』(共に中公新書)など多数。

「2022年 『自分が喜ぶように、働けばいい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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