- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532261481
作品紹介・あらすじ
奇人変人ではなかった、生まれついての天才でもなかった。普通の男が、腹をくくって「岡本太郎」になり、大阪万博の『太陽の塔』をはじめ、数々の歴史的な名作・問題作を残した。彼の仕事を生涯支えた「生き方のスジ」とは?-パートナー・岡本敏子の甥であり、生前の太郎をよく知る著者が、その哲学を熱く語り下ろす。
感想・レビュー・書評
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申し訳ないけど、この著者は功罪あると思う。
功績は、なんといっても
岡本太郎を忘れさせないようにしていること。
どんどん若い世代に広まっているのは、
この方のおかげだと思います。
でも、
ちょっとお上品になってやしないか?
普通の芸術家みたいになってやしないか?
川崎の美術館に行った時にそう思った。
…どうなんでしょう??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生のときに,父から送ってもらった本が「自分の中に毒を持て」。岡本太郎の代表作の一つだ。今でもその本を大事にしている。岡本太郎のメンタリティは,私の血の中に溶け込んでいる。・・そんな岡本太郎ファンの私は,本屋で「岡本太郎」の文字を冠する本を見つけると,つい手にとってしまう。本書もその一つであった。岡本敏子を叔母に持つ著者による,岡本太郎の思想をまとめた本である。・・夢中で読んだ。岡本さんは,やっぱりすごい!読んでいると,体の中の血の温度が上がっていくのを感じる。岡本さんは孤独の中に闘うが,その生き様に惹かれた人が周りに集い,一人ではない。・・その様に,これからの自分の人生のヒントを得た。また,「可能性があるのなら今,ある。今ないものは,未来にもない」というフレーズが痺れる。今,この瞬間が一番大事。一秒を一秒をいかに自らの「生きるスジ」に沿って生きていくかを意識させられた。
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仕事論に留まらない、人間としての生き方論だ。導入が「太陽の塔」の逸話からなのも嬉しい。まるで太郎と対話しているような、ライブな存在を感じる。