WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う

  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532317676

感想・レビュー・書評

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  • 様々な事例を用いて個人、組織、企業の成功例と失敗例を分析するなら、人をインスパイアさせることができたかどうかの1点だと思われる。
    人が幾重の層になってフィルターをかけているが、単純に分解するなら、WHYという言葉から行動の源泉はスタートする。
    WHYを解決するために、方法があり、方法を実施してこそ成果がある。
    突きつけられるものは当たり前かもしれないけど、実践には足りていないものだと思う。
    紙面の中で挙げられていたのはスティーブ・ジョブズ。
    傑出した人物が掲げていたものは何か。

    翻って自分の中の何故を探すことにしようと思う。
    自分の何故に共感して一緒に立ち上がってくれる人たちがいるかもしれないから。または、似たような考えでいる人と一緒に仕事や活動をともにしたいと思うから。

    Whyをひたすら突き詰めて考えること、それを実現するためのフレームを作ること
    ただ漫然と生活をしていたことを猛省し、自分の行動を新しく定義しなおすいいきっかけになった本だと思う。

  •  就職したときのことを考えると、その会社のwhat、つまり売っているもの・サービス、業務の内容で選んでいたか。whyや理念、価値観できちんと選んでいただろうか。whyから生まれたwhatだとしても、きちんとwhyを読み取っていたかは怪しい。売るものが変わっても、仕事の内容が変わっても、whyに共感したならついていける。そうでなければ、辛い環境で働くことになる。この本を読んで、今の状況を改めて考える。

  • 20190503

  • ジョン・ジェイのスペシャル講義の課題図書として指定されたのが本書。
    アップルやスタバなど、周りを巻き込んで、やる気を起こさせていくインスパイア型のリーダーは、共通してWHYから思考が始まっている。
    WHYからHOWそしてWHATにつながるゴールデンサークルというコンセプトを紹介。われわれは素晴らしいPCをつくっています、デザイン、シンプルな操作性があります。一台いかが?これが、ふつうによくあるセールスだ。
    我々は現状に挑戦しシンクディッファレントを信条としています。製品を美しくデザインし、操作性をシンプルに、現状に挑戦しています。その結果素晴らしいPCが生まれました。いかがでしょう?
    全く同じことを、方向性が変わるだけで大きく違う。何をもって、人々をインスパイアするか。生活、仕事など、あらゆることに通じているし、七つの習慣などにも言えることだと思う。コンセプト思考もそうだ。就職活動もそうだったな。要は、源泉は何かと、そこを突き詰めていく作業が大変だけど、大事ということ。

  • ライト兄弟、スティーブ・ジョブズ、マーティン・ルーサー・キング。人々を奮い立たせる彼らはWHYから始めていた。

    本書のテーマは、アップルやハーレー、スターバックスに代表される企業がなぜ顧客を魅了し続けるのか、である。なぜ人々は行列をなしてまでiPhoneを求め、愛するのか。


    一般的な企業とアップルとの間には、根本的な思想に違いがあるという。一般的な企業が物をつくること(WHAT)に主眼があるのに対し、アップルは理念やビジョン(WHY)に主眼がある。アップルの根本にある理念やビジョンを体現したものがMacやiPhoneであり、WHY→WHAT為す。WHYから始めているところに大きな差があるのだ。


    メーカーの開発現場でこれに遭遇することがよくある。「何のためにその製品を作るのか」を置き去りにし、他社との競争に明け暮れ、製品の本質を見失ってしまう。それでは顧客を惹きつけることはできない。


    ゴールデンサークルの説明。
    WHAT:企業や組織は自分のしていることがわかっている。明確に説明できる。
    HOW:自分がしていることの手法を知っている人や企業も、いる。よそとは違う方法、より良い方法をとる。あまり明確ではない。
    WHY:自分がいましていることを、している理由。これを明言できる人や企業は少ない。

    ー以下、抜粋ー
    「どうして貴社の顧客は忠実にずっと顧客であり続けているのでしょう?」、なぜ自社の顧客が顧客でありつづけているのかを大半の企業は分かっていない。大半の企業は自社のビジネスを駆り立てているものの正体がわからないまま、不完全な前提や、もっと悪いことに完全に誤った前提に基づいて決断を下している。

    競争に勝つために何をすべきか?と自問するのではなく、そもそも自分たちの理念はなんだったのだろう?今現在、利用可能なすべてのテクノロジーと市場機会を考慮したうえで、その理念に生命を吹き込むには何ができるだろう?と自問すべきだ。

    消費者にwhyを尋ねたメーカーはなかった。whatを聴くと白いものをより白くする洗剤が欲しいと言われた。実際には、清潔になったかどうかより、清潔に感じられることが肝心だった。

    マックファンに理由を聞いても具体的な理由しか出てこない。シンプルだから、デザインがいいから、など。ところが、実際は購入を決めた理由は実に個人的なものである。そうした理由は、アップル側にあるわけでなく、個人にある。

  • カリスマ的インスパイアー型リーダーは、確固としたwhy大義理念を持ち、そこからスタートしている。

    企業例とか多くて、途中読むのがだるくなって、さらーっと、で終える。tedだけでも良かったかな。

  • Vol.183 世のリーダーたちはこっそり読んでいる。WHYなきところにイノベーション無し!http://www.shirayu.com/letter/2012/000368.html

  • <目次>
    はじめに なぜ、WHYから始めるのか?
    第1部 WHYから始まらない世界
    第2部 WHYから始まる世界
    第3部 リーダーには信奉者が必要
    第4部 信じる人間をどう集結させるか
    第5部 成功は最大の難関なり
    第6部 WHYを発見する


    2018.06.20 英語版が品川読書会で紹介される
    2018.06.25 予約
    2018.10.21 読了

  •  第8章まで読んだところで貸し出し期限が来てしまったので、一旦返却。
     読了扱いとする。

     理念と大義を掲げてみんなを巻き込み、奮起させ感激させる企業とリーダーには意外な共通点があった!
     組織の内外の人たちに感銘を与え、やる気を起こさせ、アイディアやビジョンを発展させる手助けができる<インスパイア型リーダー>になる方法を伝授!

     という本。
     WHY(理由、目的、大義、理念)→HOW(手法)→WHAT(していること)の順で考えなければいけない、という話。

  • 真のリーダーになるためには、自らの「理念・信念(why)」を以って、人を「鼓舞」をしなければならない。人は目に見えるモノコトではなく、その裏にある「想い」によって動かされる生き物であり、how(方法論)・what(アウトプット)はwhyと一貫して初めてそのパワーを発揮する。そして、自らの信念に共感してくれる人によってwhyが増幅することで、インパクトは発揮されていく、ってな内容。言葉にまとめるとシンプルなんだけど物凄い大切な本質が綴らており、ぜひ多くの人に読んで欲しい一冊。
    日々の雑務に追われる中で、どうしても目に見えやすいhow・whatをどうするかに意識が向きがちだが、自分自身の根幹をなすwhyが何なのかをまずしっかりと自問して見定めたいし、周りの人が自身のwhyを探り気付く手助けもしたいと思うのでした。

    ・操作は効果がある、だからみなムヤミヤタラに操作に走る。価格競争、プロモーション、恐怖心、上昇志向のメッセージと仲間集団からのプレッシャー、目新しさ(なんちゃってイノベーション)、etc。

    ・目新しさとイノベーションを混同しがち。イノベーションとは、産業の社会の歩みを変え得るもの。

    ・操作は効果があるが、忠誠心は育てられない。操作を始めて時間が経つと、コストはどんどん上昇する。皮肉なことに自分が操作しているつもりで、操作をすればするほど、会社が組織が自分たちのシステムが、どんどん衰弱していく。自分たちが作り上げたシステムに操作されている。

    ・操作が経営手法の王道となったとき、のちにまっている論理的結果は、倒産もしくは破壊。うまくいっているからといって、正しく出来ているわけではない。



    ・マーケティング、プロモーション、恐怖心を利用する、帰属意識を使った同調圧力、上昇志向メッセージを送る、イノベーションが起こせる、etc。

    ・人々はあなたのWhatを買う訳では無い、あなたのwhyを買う。

    ・ゴールデンサークル理論は脳の構造とも一致する。脳は人間の感情・決断を司る「大脳辺縁系」と、言語を司る「大脳新皮質」とがあり、二つは別の機能。製品の特長といったWHATは言葉として大脳新皮質で処理されてしまい、感情・決断を司る大脳辺緑系まで情報が届かない。一方で、信念・理念に対する共感は大脳新皮質を飛び越えて直接大脳辺緑系に到達し、人の決断に影響を及ぼす。よって、決断はWhyを起点に始まり、Whatで論理的に補足する流れとなる。

    ・逆に言うと、決断した感情を言葉で正確に表すことは困難。なんとなく言葉で表したものに、引きずられてWHATを改良しても、Whyには到達できない。

    ・whyが無ければ決断を下すのは難しい。データや化学などに頼ろうとしてしまう。whyを曖昧にしている企業は、製品の特長というコモデイティ化した世界で勝負しなければならなくなる。

    ・ゴールデンサークルを機能させるには、Whyは明確にし、厳しい指針を持ち、一貫性を持たせる。

    ・偉大なるセールスマンに何が必用かを尋ねたらみな「自分が売っている物を信じていること」と答える。

    ・whyが明確であり、かつ、相手の信条を信じている時、本物の人間関係を築くことができる。

    ・これは正しい決断だと「思う」はWhatの領域での判断。これは駄々強い決断だと「感じる」がwhyの領域での判断。

    ・みずからをインスパイアするように人々をインスパイアしたい

    ・あなたが信じているものを信じてくれる相手との関係構築に集中すべきだ。慎重に相手を選び始めたとき、はじめて信頼関係が芽生える。

    ・勝ちたいという欲望は健全なものだが、得点をあげることだけに意識が向き始めると、なぜそれをしているのかのwhyが置き去りになりがち。

    ・企業は一連の信条や価値観に共鳴する人々の集合体であるからこそ力が発揮される。技術やノウハウに長けた人よりも、理念に心から共鳴できる人、貴方が信じていることを信じている人を雇うべき。技術を雇うんじゃない、姿勢を雇うんだ。

    ・取り組む仕事を与えるのなく、whyを実現するために何をすべきかを考えさせる。

    ・文化や組織が信頼できるからこそ、文化や組織の進歩のために個人は危険を冒せるようになる。それがまわりまわって個々のやりがいになる。

    ・普及の法則。ビジネスの目標は、単に大衆に商品を売るのではなく、理念や志に共感してくれる人を探すこと。理念に共感してくれる人がインスパイアされて、自分事として好意的な口コミを広めてくれるからこそ、whyが伝播してこそ、キャズムを越えられる。

    ・キング牧師、I have a dreamと語ったからこそ、人々はインスパイアされた。I have a plane では人は動かされない。

    ・カリスマ性はエネルギーからは生まれない。whyの明晰性から生まれる。自分よりも大きな理想に絶対的な革新を持つことから生じる。

    ・夢を語る人のそばには、その夢を共にした上で計画を練れる人が必用。会社ではwhyを語るのがCEOの役割。whyに共鳴し、howを司るのが幹部、howを形にしたものがwhat。whyと、how・whatは常に一致していなければならない、CEO及び幹部は常にそこに心を配らなければならない。

    ・whyがミッション、howがビジョン。

    ・セロリテスト。あなたが何を買うかで、あなたの信念は表現されている。

    ・失敗したら少しでもユーモアを見つけなさい。あなたがリラックスすれば周りもリラックスできる。

    ・最大の難関は成功である。成功すると、whyとwhatが乖離し始める。いかにwhyを継承するシステムを内包するか。初心に戻れとは、whyとwhatが一致していた頃まで戻れ、の意味。

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著者プロフィール

コンサルタント
2009年のTEDトークに登壇し「WHYの力」を紹介。その動画は、視聴者数ランキング第3位となる3700万回再生を記録し、45言語の字幕がつけられた。TEDトークを発展させた書籍『WHYから始めよ!』は全米で100万部を突破するベストセラーに。彼のビジネスとリーダーシップに対する型破りでイノベーティブな視点は、アメリカン航空、ディズニー、ドイツ銀行、マースといったグローバル企業から、警察といった公的組織でも採り入れられている。米連邦議会、国連、米陸海空軍、米海兵隊、米沿岸警備隊などでもリーダー論を伝授してきた。ランド・コーポレーションの非常勤研究員を務めるかたわら、精力的に講演活動もおこなっている。ニューヨーク市在住。

「2018年 『リーダーは最後に食べなさい!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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