ウォール街のランダム・ウォーカー 新版: 株式投資の不滅の真理

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532350970

作品紹介・あらすじ

短期勝負か長期投資か、ファンダメンタルかテクニカルか。株をめぐる知的攻防のドラマを軽妙に描いた最高傑作の新版。

感想・レビュー・書評

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  • 【時間無浪費】
    インデックス投資を宣言しておきながら今までバートン・マルキールのランダム・ウォーカーを読んでいなかったわたしです。

    30年以上も前から不変の考え方、すばらしいです。

    わたしはランダム・ウォーカーを読んでインデックス投資をはじめたわけではないのですが、インデックス投資は時間をかけずにできるところがよいと思っています。

    株式投資はとくに時間をかければかけるほど勝率が上がるものではないので(未来はだれにもわからない)、プロの方や趣味でしている人以外は、投資には時間をかけないことが正義と言えます。
    そのような時間があるのなら他のことにその時間を使う方が有意義です。

    また、インデックス投資はほったらかしでいいので、手間ひまのかからない簡単な投資法と考えますが、基本的に「世界全体でみれば、経済はこれからも右肩上がりで成長していく」ことを前提として投資をしています。

    この前提条件が変わればインデックス投資は成り立ちません。

    何も特別に考える必要はないので、インデックス投資はいいです。
    ただ、はじめる前はいろいろ考えるのですが、はじめてしまえば何も考えていません(笑)。

  • 投資本の最高峰。この一言に尽きます。

  •  株式の勉強や銘柄選びにかける時間はないけれど、かといって、金利の低い銀行にお金を預ける気にはならない。そんな人にお薦めなのが本書です。
     とりあえず、小難しいことを考えずに、手軽に、株式投資から利益を得るにはどうすればよいか?
     その答えが書かれています。

  • 株式市場の先の見えなささと、それに対する方法の話。約20年前の本です。しかしながら投資の本質というところを痛くつついてきます。
    そりゃそうなんだけど、わかっちゃいるけどやめられない。ってことです。
    ギャンブル依存症につける薬ではありませんでした。昔からたくさんの頭のいい人達が、気合を入れて研究しても勝利する法則は見つけることができなかったという事実は、自分の負けっぷりを肯定しているようで気持ちがいい。
    だからといって、それが未来に影響を与えるかといえばそんなことはなくて、こんな方法がいいよって言われても、ピンとくるものではありませんでした。そうゆうこともありますね。

  • インデックス投資最強

  • 株式投資の歴史から、投資法について論じた本

    目次
    <blockquote>第1部 株式と価値
    第2部 プロの投資家の成績表
    第3部 新しい投資テクノロジー
    第4部 ウォール街の歩き方の手引
    </blockquote>
    もともと本の存在を知っていて、経済について勉強するのならば、一度は読み通したいとは思ってたので、がんばって読み終えましたけども……。
    正直、全く知識がないわけでもない。苦手なわけでもない。しかし、難しかった。

    読み通す為には、どうしてもファイナンスの知識が必要だろう。読む人を選ぶ本。
    しかしながら、書かれている内容をなんとか理解する限りでは、恐らく最良の本だと思う。

    第一部で株式投資の歴史、特にバブルについて書かれている。多くの人が希望と絶望を見る、好況と不況の正にその様子がよくわかる物語だ。
    そして、第二部で一般的な投資法、チャート、ファンダメンタル、そしてオカルト的な指標についての現実解を出している。第三部では更に発展した現代理論について述べ、どれも最終的には好ましいリターンを返していないことを述べている。

    最後の第四部で、著者なりの投資法を3つと一つを主張している。
    一つだけ何故違うかというと、初版の頃は通用したが、後に同じ戦略をとるファンドが増えたせいでうまくいかなくなった……と著者は述べている。
    残りの三つは。
    ・インデックスファンドに投資
    ・個別株に投資
    ・投資信託に投資

    しかしながら、著者の主張は基本的にインデックスファンドが一番リターンが良いとする説だ。残り二つはあまりよいリターンが返ってこないこともあると前置きした上で、著者なりの解説を加えている。

    この説のとおり、この本がインデックスファンドの火付け役ともなり、そのリターンの有効性を主張する際のバイブルともなっている。それだけに、ここで反駁された多くの投資手法の無能さにショックを受けるし、信じてみたくもなる。
    しかし、完全に理解できないのと、それだけが全てなのかという疑問が残っているので、一旦読み終えてはいるが、また読もうと思う。

  • ランダム・ウォークというのは、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」ということを意味する言葉である。

    システマティック・リスクはまた市場リスクとも呼ばれ、個別銘柄やポートフォリオが市場全体の変動に対して反応する度合いを示す(略)この相対的な変動性、または市場に対する感応度の大きさは、過去の実績に基いて推計することが可能で、ギリシャ文字のベータとして広く用いられているのだ。

    プロはしばしば、ベータの高い株式のことを攻撃的な銘柄と呼び、逆に低い株式を防御的な銘柄と呼ぶ。ここで重要なのは、システマティック・リスクは分散投資によっても低減できないということだ

    長期平均の株式投資の総リターン=投資時点の配当利回り+その後の配当の期待成長率

  • 株で一発儲けよう(笑)と思って読んだんだが、一番楽で確実なのはインデックスファンドを買って、20年とか25年とかしまっておけということのようだ。
    異論を持つ人はいっぱいいそうだけど、多分、わたしみたいな普通の人にとっては正しい結論なんだろうなあと思う。

    この本の初版が書かれた1975年頃にはまだインデックスファンドはなかったそう。
    40年前になるね。
    今では日本でも一般的になっている。

    ランダムウォーク信者に言わせると、チャートなんて見ても無意味ということになる。
    最近の株価は結構上がってきてるんだけど、この先どっちに行くか(調子よく上がってきたからこのまましばらく上がる or 調子よく上がってきたのでここからは下がる)はチャートを見てもわからない、ってのがランダムウォーク信者の言うところ。
    でも、実際にはチャートを見ると落ち着くんだよね ^^;
    Yahoo!ファイナンスからチャートがなくなったら多分暴動が起こるよ。
    人間はなかなか論理だけでは動かないもんだね。

    ってことで評価は★4つくらいで。

  • インデックス➕

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]338.155/Ma39 [資料番号]2005300855

  • 株購入の戦略についてかなり長期的な視点から論じた本。巷にあふれる金融商品に混乱している方であればぜひとも一読していただきたい。内容はちょっと専門的ではあるが、ゆっくり読むのであれば問題なく理解できる程度にレベルが収まっている。今までの経済の運動を面白おかしく、時には教訓めいた語り口調で進んでいく本書。真の投資家を目指すのであれば、本書は必須ではないか?

  • インデックス投資が良いということをとくとくと語る内容。

  • 将来を予想しようとしても無駄だとかそんな内容だった気がする。
    当時は投資をはじめる前にって予定だったけど結局生かせず。

  • 読みやすい語り口で、さまざまなことを学ぶことができた。
    とにかく、投資するときはきちんと自分自身で調べてから、全責任を負って取り組みたい。

  • 投資を志す方は必ず読むべき基本書。
    ウォール街の強者達ですら簡単には勝ち続けられない世界で、個人投資家(もどき)の取るべき行動は・・・

  • 数十年に1度は必ずバブルが起こっており、歴史は繰り返すなと感じた。投資はインデックス型が一番効率が良いという話。
    しかし、それはインデックスが必ず上昇するという前提に立っているものなので、今後人口減少で成長が見込めなくなる場合は当てはまらないのではないかと感じた。
    それでも企業で成長しないものは淘汰され、成長する企業のみが市場に残るので、やはり上昇を続けるのだろうか。

  • インデックス投資のバイブルと言われているこの本を、インデックス投資を始めてから2年近く経過している今に読んでみた。

    バブルの歴史、テクニカル分析やファンダメンタル分析が役に立たないこと、プロの投資家も継続的にリターンを得るのは難しいことなどが書いてあり、ベストな手法としてインデックス投資を勧めている。

    ほとんどのことは納得できるのだが、インデックス投資の手法さえも未来には役に立つかどうかはわからない気がする。
    しかしそれに代わる手法が見つからないので、私はこれからもインデックス投資を続けていくだろう。

    株式投資に興味があるならばぜひとも読んでおくべき本だと思う。

  • さすがに9版も重ねるだけの本。 結論インデックスファンドへの投資がベストな解答ということを明快に書いている。 ただ、前半部分は投資の中級者にはやや冗長かもしれない。 これからの投資を考えている人には良い本だと思う。

  • 450ページにも及ぶ株式投資について書かれた本です。歴史上の事件や偉人の言葉を使って説明されているので、ボリュームの割にはスラスラと読めちゃいます。第9版というのが納得出来る名著です。ちなみに、付録のリスク選考テストによれば、インデックス投資が僕にはお勧めだそうです。納得。

  • 金融に詳しい友達に、「金融で門外漢にも面白い本ある?」みたいな質問をしたら、薦めてくれた本。筆者曰く、プロの投資家の投資利益とサルのダーツ結果を基にしたそれは変わらないらしい。10年以上前の本で、版を重ねているということは、少なくとも金融を学ぶにあたっての必読書であることには間違いなさそうだろうが、あまりにも門外漢すぎて何とも言えなかった。内容としては、株価がどのように決まっているかについて二つの主要な理論、フィッシャーのファンダメンタル理論やケインズの砂上の楼閣学派を紹介したり、アメリカの金融の歴史をデータや金融テクニックなどを中心に振り返り、自説のランダムウォーク理論の正しさを証明しようとし、最後にはそれに基づく金融のアドバイスを披露。株価の理論については、長期短期などや株の種類などにおける両理論の有効性分析などをしてほしかった。欲を言えば、行動ファイナンスの成果やゲーム理論の複数均衡についての視点などの最新の研究成果を取り入れてほしいと感じた。印象的だったのは、道端におちている100ドル札を拾おうとした生徒に対して、教授が止めたという話である。この話は、市場が効率的に株価を評価しているならば、たなぼた的な利益は望めないことを示す比喩であるが、思うにこの事実を投資家はどう受け止めているのだろうか。特に、市場が効率的に働き、売値と買値の幅が狭まり、自分の利益が減ってしまった投資家は、この市場を恨むのか、それとも市場に置いて足りないところに適切にお金が供給されていて、市場を良いと考えるのか。一度、投資家の社会的ミッションについて聞きたいと思った本でもあった。

  • 2006年に読んだ本

  • インデックス投資の重要性についての本。
    しかしこれからもインデックスが有利であるとは限らないとも言っている

  • 著者は株式投資に関して実務家・研究者・投資家の三つのポジションで俯瞰し、株に関する知識や投資銀行内部のテクニカルな部分の紹介等をしている。

  • 100円で買ったら,C/Bがとても良い本でした.バラバラであった知識が整理できました.

  • インデックス買え。
    年齢によってリスク資産の管理を変えよ、
    アセットロケーションが投資を決める、分散しろ、一つの籠に全ての卵を入れるな。

    数ある投資理論、投資法則が市場で否定されてきたこと、
    優れたマネージャは必ずしも未来に向かって優れた成績を残すわけではない。

    インデックス指標においては、長期的にはフレ幅が短くなる。
    ゆえに、個人投資家は長期保有戦略をとるべきだ。

    まっとうなことが書かれすぎている。
    流石、名著といわれるだけはある。

    再度読み直ししたい本。

  • マーケットについてのバイブル書
    実例を用いて株式投資の真髄を説明している点が良い.
    株式投資の歴史も載っていて,かつ実証も行っている.
    株価は将来の不確実性を織り込んでるだけではなく,人の行動心理も織り込んでいるという事実の前にしてどうやって儲けるかは永遠の謎.
    テクニカル分析もファンダメンタル分析も巨大資本市場の前では無力らしい.つまり結局は,運なのかね.w

  • 投資理論の概観を説明した上で、
    収益を安定的にあげる方法はインデックスに連動した
    ポートフォリオを組む事だと主張しています。

    株式投資理論は主に
    砂上の楼閣理論、ファンダメンタル価値理論、効率的市場仮説理論
    の3つがあって、前者2つの考え方に基づいた分析方法が提唱されています。
    テクニカル分析:過去の株価の変動を示したチャートを使って、
      株価変動のパターンを元に投資先とタイミングを決定する。
      砂上の楼閣理論がベース。
    ファンダメンタル分析:企業の株価収益率や期待成長率を割り出して
      それに基づいて投資先を決めるもの。ファンダメンタル価値理論がベース。
    しかし、これらの理論が提唱するように株価の予測は可能ではない、と著者は主張し、
    市場は効率的で、かつ過去の出来事に影響を受けないあるが故に、非効率性はすぐに失われるので、
    非効率性を狙って裁定取引は永続的には不可能である。
    予測は不可能であるため、インデックスに連動すると一番リターンが得られる
    と歴史的な経験も実証している、かな。

    −インデックスが伸びるのはたぶん経済成長が永遠に続くっていう前提がある
    −ファンダメンタル分析やテクニカル分析をしているアナリストは短期的なリターンを求めている
    −現在のリターンの水準は過去のリターンの水準に影響されないと自身で言っているのに
     効率的市場仮説支持の根拠に歴史的なリターン水準が使われている
    とか、気になるところはあったんですが、おもしろかったと思います。
    (ところどころ理解が間違ってると思うけど)。何よりわかりやすい。
    長い間投資家のバイブルになっていたという理由がよくわかりました。

  • これから将来に備えて資産運用したい方にとってバイブルになるかもしれません。
    テクニカル分析&ファンデメンタルズ分析&行動ファイナンス VS 効率的市場仮説
    といった形でしょうか・・・。

  • インデックスファンドを買うことの経済的効率性がまとめられています。

  • 株式投資を始めようとしている人にお奨めの本。ちょっと分厚いけれど、株本を何冊も読むよりはこれ一冊だけでOKと思える本。年金運用とか資産運用はプロに任せておけばいいと考えてしまいがちだが、そのプロと呼ばれる人たちですらおよそプロとはいえそうにないお粗末な結末を引き起こす。だまされないためにも読んで損はないっす。

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著者プロフィール

プリンストン大学名誉教授
1932年生まれ。プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガードの社外取締役としても活躍。

「2023年 『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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