小泉官邸秘録

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532352448

感想・レビュー・書評

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  • チーム論・ロジ論の部分は非常に参考になる、教科書みたいな本です。事業の部分はまぁそりゃ悪くは書かないよね、という感じ。行政資金の流れの改革は、理論的にはとてもすっきりしていて、よくわかる。

  • 五年五ヶ月。
    このくらいの期間と支持がなければ政治家個人の念願さえも果たせないと。

  • 小泉純一郎首相の首席秘書官飯島勲の著書。
    官邸の裏話的なものを期待していたが、驚くようなことは書かれてはいない。
    時系列で書かれていて、小泉時代を振り返るにはいいと思う。

  • 小泉政権の後を継いだ安倍政権も、安倍首相の突然の辞任宣言によりあっけなく崩壊してしまったわけですが、間違いなく、戦後政治の一つの転換期にあたる小泉政権の中枢にいた飯島秘書による約5年の小泉政権の記録。もっとも、その飯島秘書も、今回の福田政権誕生にかかわるゴタゴタで、小泉事務所を辞める辞めないと言う騒動を引き起こしていますが・・・。

    小泉政権誕生から、その終末まで、すべての年代の事を記してありますが、何と言っても一番多く紙面が割かれているのが、この10月に民営化されたばかりの郵政民営化に関する件。本書は、3部構成になってかかれていますが、最後の第3部の全てを郵政民営化に関する記述に割いています。それだけ思い入れがあったと言うことと、逆に、それだけ周囲の反発が大きかったので、改めて立場を明らかにしようとしていると言うことでもあると思います。

    ただ気をつけなければいけないのが、この本はどうしても郵政民営化を推進したいと言う立場の人の視点で書かれていると言う事実を忘れてはいけません。本書中に、「普通の国で一番多い公務員は軍隊だが、日本では郵政。これはおかしい。」と言う論調のことが何度か記されています。この文章だけ見ると、論拠としてなるほどとも思いますが、実際のところは、絶対数でどのくらいか、その国の総人口に対する割合で見るとどうなのか、と言う客観的視点が欠けています。また、もっと言うと、日本の場合、自衛隊と言う組織の歴史的経緯から、その定数が同じくらいの規模の国と比較してどうなのかと言うことも考えなければ、前記のような議論が出来ないと思うんですけどね。いずれにしても、そう言う、一面的な視点でしか書かれていないということをよく理解して、読み進む必要があります。

  • 小泉改革のすべてを見てきた小泉元総理の秘書官が書いた本。

    小泉改革がいかに大変だったかが書いてある。
    やっぱり一番大変だったのは調整とか、人選とか、意思を貫くこととか、
    そういうことだったみたいだ。

    大きなことを動かすのも、
    小さな事を動かすのも、
    本質的には変わらないんだなと思った。

    あと、今までよくわからなかった、
    事務次官とか局長とか、政調会長とか、そういう言葉の意味はよくわかった。

    ----
    他の人のレビュー
    http://mojimojisk.cocolog-nifty.com/miz/2007/01/post_9c99.html
    http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50325032.html

  •  ミーハー的でいやだなぁ等という複雑な思いを抱きつつも、興味に負けて購入してしまった一冊。感想を一言で言うなら、面白いもしくは読みやすいということだろう。これは著者の実力か、それとも編集者の実力なのか。回顧録風の作品は、単に時系列に並べたり、思い出した端から記述したりしがちなのに、トピックごとに分けて述懐しているので分かりやすい。

     小泉純一郎氏が内閣総理大臣であった5年5ヶ月の間の出来事は、私自身もすでに成人していたということもあり、さまざまに記憶に残っているところである。その記憶にある事柄の、官邸内でのやり取りについて、公開できる範囲、小泉氏に利する範囲ではあろうが、明らかにされており、舞台裏をのぞく様な感情もあいまって、一気に最後まで読み進められてしまうと思う。

     本書の記述から感じる想いは、小泉氏に対する敬意とマスコミへの非難、そして、小泉氏に敵対するものに対する無容赦である。身内に対しては、それが官僚であれ、優しいが、それ以外のものに対してはまったく信用を置いていないと感じた。それが政界の厳しさなのかもしれないが。

     とにかく、小泉政権を小泉氏の側から描いた一冊。これまでの報道の側からではなく、別の側面から政権を評価をするには一読の価値があると思う。

  • なかなか参考になった。
    事実は小説より奇なりだし
    現実の問題を取り上げたものはおもしろい。

  • 長年小泉純一郎を支えてきた筆者だからこそ書ける本。首相が国民に支持されていることがいかに重要かということが非常に良くわかる。

  • 小泉純一郎の秘書、飯島氏の官邸での記録。

    いろいろな荒波はあっても、それを何とか乗り切っていくさまがよくわかる。
    メディア対応が上手なだけあって、その当たりの手法は一読の価値がある。

  • 秘書官飯島薫氏による小泉政権レビュー。こうしてどんなことが起こっていたのか時代含めてまとめて読めるのは、適当にしか時代・社会を見れてない僕にはすごく良い感じだった。
    当然内部の人からのレビューということで良い面ばかり強調されると思うけど、悪い面・反省すべき点は次の政権の人の同じような文章を読むことで、前任者のこういう点が問題だったのでそれを解決した、とかって言う風に分かるので、こういう本が政権ごと節目ごとに出ると良いなぁ。

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著者プロフィール

1941年茨城県つくば市生まれ。中央大学文学部卒業後、(株)マルマンを経てアコーダー・ビジネス・フォーム(株)に入社。持ち前の「押しと粘り」で7年間連続営業成績トップを獲得、サラリーマンの平均年収が63万円の時代にボーナス込みで1000万円の年収を得る。75年同社を退職後、茨城県つくば市に東日本印刷を起業。最盛期には年商約10億円を達成。現在は、趣味を楽しむ日々を送り、悠々自適のゴールデンタイムを満喫中。

「2021年 『70歳からを輝かせる生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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