戦略フレームワークの思考法

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534044396

感想・レビュー・書評

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  • この本は、「3つのパターンのフレームワークを組み合わせることで、あらゆる問題を解決する」という内容になっており、「4P」「3C」「SWOT」「バリューチェーン」などの有名なフレームワークを紹介しています。別によんだ「フレームワークを使いこなすための50問」よりは、わかりにくいですが、違う切り口で書いてあるのでこちらの本とあわせてを読むとより、理解が深まること間違いなしです。特に、最後で、3つのパターンを組み合わせて使う例を載せてくれており、ここは非常にわかりやすかったです。

    ちなみに、3つのパターンとは、フレームワークは下記となります。
    並列化・・・各項目を並列において考える
    時系列化・・・各項目をアクションが起こる時間の流れで分解して考える
    二次元化・・・2軸で考える

  • フレームワークの原理?を学ぶ上で非常に役立つ

  • 【読書メモ】

    ●三大思考パターン
     1.並列化思考:要素を並列に置いて考える
     2.時系列化思考:要素を時間の流れで分解して考える
     3.二次元化思考:2軸で考える


    ●5Fのポイント
     1.新規参入業者 :海外・大企業・異業種に注意
     2.代替品 :真のニーズに注意
     3.売り手・買い手 :需給バランスと取引解消リスクに注意

    ●「模倣困難性」については顧客(顧客企業)の声を拾うのが有効

    ●「自社」「顧客」「競合」という箱に分類して終わり、ということではなく、「顧客動向・競合動向の連関から、自社の戦略が適合性のあるものになっているのかを評価する」ことが3C分析の本来の使い方です。

    ●ブルーオーシャン戦略「4つのアクション」
     ・増やす:業界常識として商品やサービスに備わっているもののうち、大きく増やすべきものは何か?
     ・付け加える:業界常識として存在していなかった要素で、追加すべきものは何か?
     ・減らす:業界常識として商品やサービスに備わっているもののうち、大きく減らすべきものは何か?
     ・取り除く:業界常識として商品やサービスに備わっているもののうち、取り除くべきものは何か?

    ●時系列化思考の4つの用途
     1.個別対策
      ・段階ごとの打ち手を考える。
     2.全体最適
      ・段階ごとの「強み」「弱み」を認識して、フロー全体の競争優位性を高める。
     3.領域拡大
      ・参入余地を見つけて成長拡大を図る。
     4.ライフサイクルの変節点を知り、次のサイクルに備える。


    ●二次元化思考の使い途
     1.ポジショニング
      商品特性や対象顧客の位置づけを検討する
     2.ポートフォリオ
      各事業の関係を明らかにして管理する
     3.リサーチ
      見えない関係性を明らかにして常識的と思われていたことを覆す

    ●フレームワークを使いこなすためのポイント
     1.外部関係者の話を聞く
     2.類推する
     3.叩いてもらう

    ●フレームワークとは、あてはめて答えを出すという類のものではなく、「考えたり伝えたりするための思考プロセスそのものである」

  • 100217貸出

  • 03/01-03/20

  • ジュンク書棚は、経営・ビジネス > 経営工学 > 経営戦略です。

  • 著者は元NTTで中小企業診断士とのこと。戦略構想のためのフレームワークが平易に解説されています。例を挙げると、3C, 4P, 5Force, PEST, VRIO, SCM, PDCA, SWOT, PPMなど、特に目新しいものはないですが、並列化と時系列化と二次元化という区分けでよく整理されているかと思います。戦略フレームワークについては大体はここで取り上げられている範囲のものでおおよそカバーできるということかと思います。実際には、著者の人も最初に書いている通り、どうやって使いこなすのか、というのが課題なんでしょうね。

  • 良書その2

  • 著者は手塚氏、東大卒ーNTTをえて日本総合研究所にて戦略立案関係に従事する。
    つまり、戦略コンサルをやってる。現在は、教育や執筆に力を入れている模様。

    率直にいって、ある程度フレームワークや考え方を学んできた人が、
    フレームワークをまとめるという行為を行うにあたり、本書を参考にする事は、
    十分に意味を成すだろうと思う。

    本書のポイントは3点に限る。フレームワークは、

    1.並列化
    2.時系列化
    3.二次元化

    これに集約される。言われれば、確かにそうだ(笑)けど、恥ずかしながら、
    全く気づかなかった。というか、フレームワーク自体の根源的ポイントをまとめようと
    考えてもみなかった。その点を気づかせてくれた点は、非常に知的刺激があったと言える。

    また、実際のケース問題として、数種類のフレームワークを私用し解決策を考えていく
    ケーススタディは、まだ実務に就かない者にとっても極めて分かりやすいと考えられる。
    しかし、ある枠組みで考える事は本当に、本当に、ほんとーに大切なのに(笑)、
    枠組みで考えようと言っても、結構理解出来ない人が多い。取りあえず羅列しよう!とか(爆)
    まぁ、ブレスト・アイデア出しの場合においては有効の場合があると思うが。。。

    しかし、本書を通して、改めてフレームワークの大切さを知ったと同時に、使用法に
    常日頃慣れておかないと、いざって時に使い物にならないって事に気づかされた。
    (ケースを考える際に、思考停止になってしまっているし)

    冒頭にも記載したが、最初の一冊というよりも、ある程度フレームワークや考え方を
    学んだ人にとって良書であると思う。お薦めできる。

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