暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠
- 日本文芸社 (2008年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537256406
感想・レビュー・書評
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安倍政権の暴走する国家の時代、益々、「国家に依存しないで生きる思想を国民それぞれが抱きことが必要(P259)」とされているように感じた。
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佐藤の予告はウクライナ危機から実現に向かいそうだ。日本のニュースは西側情報を垂れ流しているため迂闊に信用すると世界情勢を読み誤る。ロシアに対する否定的な見方は片目をつぶったも同然だ。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/03/blog-post_2843.html -
世界の見方もロシアを通して見ると随分違ったものになるというのが、よくわかる。新しい視点を与えてもらった気がする。大胆過ぎるような発言は多少割り引いて考えると、ちょうどよいのかもしれない。
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ヨーロッパは冷戦終結後、むしろ過去に回帰している。実際にヨーロッパの白人には有色人種に対する差別意識が今でも残っている。
日本では同盟国の研究をしない。だからアメリカを調査している人が少ない。
通信と放送の融合は広告がなくなるから、電通が困るから、それを主張したホリエモンは追放された。
ロシアはインテリが政治の世界に出てこさせないように、インテリに下記大洋に本を書かせる。インテリは存在するだけで尊敬されるから、勉強していれば基本的に生きていける。
イエズス会は鉄の思想集団であるとともに軍隊型の行動集団。
アメリカには隠れユダヤ人が2000万くらいいるから、政治で強い力を発揮する。 -
「アメリカ発の金融恐慌で、国家は暴走し、世界は新統制経済体制に突入する!世界帝国アメリカの凋落と勃興するロシア―。ドル亡き後の世界で、国家、そして民族は、どのように変貌するのか?」やっぱり面白い。
この本は副島隆彦さんと佐藤優さんの対談本になります。僕が副島さんの本を読み始めたのは確か大学時代からで、けっこうぶっ飛んだことを言う人だったなあというイメージだったんですが、彼の予測がずばずばと現実になるというのを見て、驚いたことを覚えています。今回久しぶりに彼の本を読んで、時制などは少し早いんですが、恐ろしいほど現在の世相と合致している部分があって、今回もやはり、驚かされました。
2008年に出版されたものなんですけれど、まったく古びていません。そして、対談の相手は「外務省のラスプーチン」こと佐藤優。面白くないはずがありません。彼の卓越したロシア分析と、ロックフェラーやロスチャイルドなどの「世界を牛耳っている連中」の話から、ユーラシア大陸で火種を現在も噴出し続けている民族問題。さらにはリーマン・ショックに端を発する金融危機を精緻に解説する語り口は知的好奇心を満たすには十分でした。
ここに書かれている金融や、ユダヤ人の内在的論理「ラチオ(合理)」と「リーズン(理性)」が行き過ぎると強欲と拝金となる。この一節に出会えただけでも、この本に出逢えた価値があったかと、個人的にはそう考えます。 -
副島隆彦氏、佐藤優氏。異端児二人による政治・経済・金融の
対論。面白くないわけがない。
副島氏の深く幅広い世界情勢に対する知識と先見性。
佐藤氏の外交官として、肌で感じてきたロシアを通しての
世界の情報。
この2つが触発しあって「国家の暴走」の実態を論じています。 -
ジャーナリスト副島氏に対して、佐藤優氏が応対するような本。
副島氏の情報はどこからだと思いつつ、すでに現段階で外れていたりすることもあるが、個人的には陰謀説は嫌いではないです。 -
2009/5/20
非常によい 10年後、読み直してみたい” -
リーマンショックなど、世界経済がおかしくなったのかと思う今日この頃。実は、経済も政治も、もともと裏側で密接につながっていて、それを操っているヤツがいる、って本。さらに、民族や宗教間の対立や、思想的背景の違いからも世界を読み解いていて、ここら辺は流石に「情報」を生業としていた人達のなせる技と感服した。
政権交代前の出版だが、現在のことも言い当ててるし、日本の政治にも1章を割いて、多くの裏の話も暴いている。ホンマかウソかは分からないが、あれだけ叩かれて小沢一郎がつぶれないのも、そういわれるとホンマかもね、と妙に納得できる。まさに、THE TRUTH IS OUT THERE! -
興味をもった点だけ
・サブプライムローン危機の原因が実はロシアがグルジアを支援したアメリカに腹を立てグルジア侵攻のあと保有するアメリカ国債や株式を一挙に売り払っている。それで9.15リーマン・ショックが起きたのです。
・外務省の中に、アメリカの意向を過剰忖度した外務官僚が自発的に「鈴木宗男を撃った」のだろう。
・イスラエルは自力でイランの核施設への攻撃をやろうと考えているが自力で完遂する力がイスラエルにはない、そこでアメリカ政府をたきつけたが、アメリカはやりたければ自分でやればといったとか。イランの核技術は本当は中国からきたのでは?