三月の5日間

著者 :
  • 白水社
3.65
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本棚登録 : 160
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560035917

作品紹介・あらすじ

イラク空爆・反戦デモを尻目に、渋谷のラブホで4泊5日-表題作のほか、2篇(「マリファナの害について」「労苦の終わり」)を収録。チェルフィッチュこと、超リアル日本語演劇の旗手によるデビュー作品集。第49回岸田国士戯曲賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 近代演劇の批判的継承

  • (演劇的?)いろんな人間が固まった字義通りのの肉塊

  • 2015年8月24日、読了。

  • 2015/8/11購入

  • 912.6

  • マリファナの害のみ。会話をぶち込んできて変身する、その人に。読点がない分ものすごい勢いで加速してくのが戯曲でもわかる

  • 朗読か演じてもらってはじめてよさが分かることがたくさんあるんだろうなぁと思ったけれど、人ってこんなに文体といいますかモダリティを多用しまくって倒置法なんだかなんだかわからない語の順番がめちゃめちゃな言葉を喋るんだなぁとはっとした。
    それは悪いのではない。これだから若者はとも思わないし、まず私もいわゆるこんな言葉を使う若者であるし。
    しかしこんな言葉でも通じるんだなぁ。
    表題作の、淡々とした何かが気に入った。

    今度チェルフィッチュの公演を観にいく予定なので楽しみ。もちろんこれじゃないけど。

  • どうしたって、衝撃だったし、文体に影響を受けてしまった
    文体だけじゃ意味ないけど
    よく紙の上に、ここまで・・・はああ~~と感嘆するしかない 小並感

  • 私の知力では斬新過ぎて、難しくて、
    途中で寝てしまうので
    読み終わるのはあきらめました。

  • 戯曲3作を単行本化したもの。普通、そういうのって読みにくいのだけど、何故かしら、岡田利規のものは読める。あのグダグダと、いらないことまで垂れ流しにするような、あの語り口が好きなのだと思う。読んでいて思うのは、フェーズを幾層にも重ねて、でもそのフェーズは実はちょっとずつ変化していて、ストップモーションしたり、いきなり巻き戻ししたりっていう、あの感じ、脳内をそのまんまポンと戯曲にしたような、あの感じ、だから、きっとあの文章が馴染むんだろうなぁ、あの流れがすっと身体に入ってくるんだろうなぁ、なんて思ったり。ちなみに、表題作「三月の5日間」は小説よりもこの戯曲の方がずっと面白く感じた。(10/5/5)

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ、熊本県在住。演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。主宰する演劇カンパニー、チェルフィッチュでは2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で上演。海外での評価も高く、2016年よりドイツを始め欧州の劇場レパートリー作品の作・ 演出を複数回務める。近年は能の現代語訳、歌舞伎演目の脚本・演出など活動の幅を広げ、歌劇『夕鶴』(2021)で初めてオペラの演出を手がけた。2023年には作曲家藤倉大とのコラボレーションによる音楽劇、チェルフィッチュ×藤倉大withクラングフォルム・ウィーン『リビングルームのメタモルフォーシス』をウィーンにて初演。小説家としては2007年にはデビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)を発表し、2022年『ブロッコリーレボリューション』(新潮社)で第35回三島由紀夫賞、第64回熊日文学賞を受賞。

「2023年 『軽やかな耳の冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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