勝負の終わり/クラップの最後のテープ (ベスト・オブ・ベケット)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560092231

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    ポストモダンな孤独とブラックユーモア。
    ひきこもり男が暴君として振る舞う「勝負の終わり」、誕生日ごとに録音装置に入生を語る「クラップの最後のテープ」の他、「行ったり来たり」「わたしじゃない」「あのとき」を併録。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ベケットの戯曲は何も始まってない、ような作品が多い(間)しかし同じ様に、何一つ終わらない作品もまた多いのだ(間)チェスの終盤戦を意味するタイトルの『勝負の終わり』なんて終わらせるために始まり、終わり損ねて終わっている(間)饒舌さは何も伝えることなく、沈黙こそ雄弁に物語るのであり、言葉と言葉を繋ぐ間はリズムの休符の様に絶えず言葉を生き返らせる(間)まだ続いている、無様でも続いていると笑い飛ばすユーモア(間)それこそが終わり切れない人生を終わらせることなく肯定する(間)たぶん、そう(長い沈黙)続けよう(間)

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著者プロフィール

1906年アイルランド生まれ。小説家・劇作家。『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』の小説三部作や、戯曲『ゴドーを待ちながら』を発表。1969年ノーベル文学賞受賞。1989年没。

「2022年 『どんなふう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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