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- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560092231
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
ポストモダンな孤独とブラックユーモア。
ひきこもり男が暴君として振る舞う「勝負の終わり」、誕生日ごとに録音装置に入生を語る「クラップの最後のテープ」の他、「行ったり来たり」「わたしじゃない」「あのとき」を併録。
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
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ベケットの戯曲は何も始まってない、ような作品が多い(間)しかし同じ様に、何一つ終わらない作品もまた多いのだ(間)チェスの終盤戦を意味するタイトルの『勝負の終わり』なんて終わらせるために始まり、終わり損ねて終わっている(間)饒舌さは何も伝えることなく、沈黙こそ雄弁に物語るのであり、言葉と言葉を繋ぐ間はリズムの休符の様に絶えず言葉を生き返らせる(間)まだ続いている、無様でも続いていると笑い飛ばすユーモア(間)それこそが終わり切れない人生を終わらせることなく肯定する(間)たぶん、そう(長い沈黙)続けよう(間)
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