芝浜謎噺―神田紅梅亭寄席物帳 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 148
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041527

感想・レビュー・書評

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  • 最終話! 感動!! ><。。

    野ざらし
    芝浜
    試酒

    名作のうんちくを解説する福の助
    噺と事件がリンクする
    噺家としての課題・難問・・・行き詰ると師匠の
    山桜亭馬春がヒントを!
    見事に自分の噺に生かす
    それが、そのまま事件の解決につながる・・・

    でも、最終話感動!

  • 「道具屋殺人事件」に続くシリーズ第2作。事件の謎とともに落語に潜む謎も解明される、一度で二度美味しい落語ミステリ。落語に詳しくなくても大丈夫、というより、落語初心者にもお薦めできます。
    お気に入りは「試酒試」。馬春師匠がカッコいいったら! やってくれますねえ。実に見事。人情話に感動させられ、明かされる策略に驚かされ、そしてラストの「試酒」になぞらえたオチにはかなり笑わされました。さらなる続編にも期待です。馬春師匠、さらにさらに活躍してほしいものですよ。

  • 『#芝浜謎噺』

    ほぼ日書評 Day319

    なにこれ、めちゃ面白い! 落語ネタで引退した師匠が安楽椅子探偵になって謎解きしちゃう。中編3編、風呂上がって読み始めたが、全部読むと明日仕事なので、ひとつで…と、昨晩上げた続き。

    1編目は「野ざらし」の幽霊の正体に関する解釈に始まるミステリー仕立て。
    2編目は「芝浜」、3編目は「試し酒」、エンディングの大どんでん返しも、ほんと見もの。
    素人書評なもので、これ以上書くと「ネタバレ」必至。いや、特に落語好きな方、まあそうでない方も含めこの本は是非、手に取ってみていただきたい!

    https://amzn.to/2Nl3S11

  • 面白かった。是非 シリーズで読みたいです。きっと読みます。

  • +++
    あの「芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい……。
    なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。そこへ起こった「紅梅亭ダイヤ消失事件」。ところがこぼれたカルピスが引き金になって、「芝浜」も「ダイヤ」もすべてに合点!
    笑いあり、ほろりと泣ける、本格落語ミステリー第二弾!
    +++

    落語の知識がなくても、落語の薀蓄に耳を傾けたくなり、俄か落語通になった心持ちになれる。しかも、人情話としても泣かせどころが満載。さらに、日常の謎を落語にかけて、しかも高座の上で解き明かし、客席の当事者をぐうの音も出ない状態にさせてしまう技の見事さにやられてしまう。探偵役を務める福の助はもちろん格好いいが、彼にヒントを与える師匠の馬春がさらに格好いい。今回はことにお見事としか言いようがない。何度も泣かされる一冊である。

  • これはおもしろい!
    芝浜から試酒試へ繋がる流れがめちゃ好きです。

  • 「あの芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい…。
    なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。
    そこへ起こった「紅梅亭ダイヤ消失事件」。
    ところがこぼれたカルピスが引き金になって、「芝浜」も「ダイヤ」もすべてに合点。
    笑いあり、ほろりと泣ける、本格落語ミステリー第二弾。
    河原に埋まったしゃれこうべ、楽屋で消えた宝石も、高座の上からすべて解決。
    「これで、文句ぁねえだろう」。
    (アマゾンより引用)

    おもしろかったーーー!!
    前にレビューした「道具屋何ちゃら」のシリーズ物。

    落語の世界が舞台のお話。
    落語の世界、とは言っても落語界のお話じゃなくて、物語の中で起こっていく事件を落語を通して解決していく…みたいな

    興味はあるけど、落語には詳しくない私でもかなり楽しめる内容です。
    トントンと読み進められる感じ。

  • 落語ミステリ第2弾。今回も面白かった。
    しかも生ではないが、TVでみた落語の話も絡んでいたので、面白さも2倍でした。
    ぜひ今度は寄席に行ってみたいなぁ。

  • 人が死なない安楽椅子系 面白かった 落語の話にからめて上手に書いてある

  • 落語をテーマにした落語ミステリー第二弾。
    前作よりも話がいい感じにこなれてきた感じでおもしろかったです。
    ミステリ単体だけをとってみるとそんなに・・・ではありますが、落語をテーマにすることでぐっとおもしろく。噺家さんの軽快な口調なんかも読んでいて心地よいし、その世界観が独特なので非常に興味深く読めました。
    万人にうけるかどうかはわかりませんが、個人的には結構お気に入りです。

    ただ今回は前回に比べると「寿笑亭福の助」の描写がなんとなく気になりました。元々が主人公でも探偵役でもない、なんか微妙な面白い立ち位置ではあるんですが、今回は理屈っぽくてちょっと嫌味な感じが・・・奥さんにあたったり下の者には気が大きくて・・みたいな描写はあるけど「いい人」的な部分があまりないというか。作者の意図するところとは違うんでしょうけどね。

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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