- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562041527
感想・レビュー・書評
-
最終話! 感動!! ><。。
野ざらし
芝浜
試酒
名作のうんちくを解説する福の助
噺と事件がリンクする
噺家としての課題・難問・・・行き詰ると師匠の
山桜亭馬春がヒントを!
見事に自分の噺に生かす
それが、そのまま事件の解決につながる・・・
でも、最終話感動!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「道具屋殺人事件」に続くシリーズ第2作。事件の謎とともに落語に潜む謎も解明される、一度で二度美味しい落語ミステリ。落語に詳しくなくても大丈夫、というより、落語初心者にもお薦めできます。
お気に入りは「試酒試」。馬春師匠がカッコいいったら! やってくれますねえ。実に見事。人情話に感動させられ、明かされる策略に驚かされ、そしてラストの「試酒」になぞらえたオチにはかなり笑わされました。さらなる続編にも期待です。馬春師匠、さらにさらに活躍してほしいものですよ。 -
『#芝浜謎噺』
ほぼ日書評 Day319
なにこれ、めちゃ面白い! 落語ネタで引退した師匠が安楽椅子探偵になって謎解きしちゃう。中編3編、風呂上がって読み始めたが、全部読むと明日仕事なので、ひとつで…と、昨晩上げた続き。
1編目は「野ざらし」の幽霊の正体に関する解釈に始まるミステリー仕立て。
2編目は「芝浜」、3編目は「試し酒」、エンディングの大どんでん返しも、ほんと見もの。
素人書評なもので、これ以上書くと「ネタバレ」必至。いや、特に落語好きな方、まあそうでない方も含めこの本は是非、手に取ってみていただきたい!
https://amzn.to/2Nl3S11 -
面白かった。是非 シリーズで読みたいです。きっと読みます。
-
+++
あの「芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい……。
なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。そこへ起こった「紅梅亭ダイヤ消失事件」。ところがこぼれたカルピスが引き金になって、「芝浜」も「ダイヤ」もすべてに合点!
笑いあり、ほろりと泣ける、本格落語ミステリー第二弾!
+++
落語の知識がなくても、落語の薀蓄に耳を傾けたくなり、俄か落語通になった心持ちになれる。しかも、人情話としても泣かせどころが満載。さらに、日常の謎を落語にかけて、しかも高座の上で解き明かし、客席の当事者をぐうの音も出ない状態にさせてしまう技の見事さにやられてしまう。探偵役を務める福の助はもちろん格好いいが、彼にヒントを与える師匠の馬春がさらに格好いい。今回はことにお見事としか言いようがない。何度も泣かされる一冊である。 -
これはおもしろい!
芝浜から試酒試へ繋がる流れがめちゃ好きです。 -
落語ミステリ第2弾。今回も面白かった。
しかも生ではないが、TVでみた落語の話も絡んでいたので、面白さも2倍でした。
ぜひ今度は寄席に行ってみたいなぁ。 -
人が死なない安楽椅子系 面白かった 落語の話にからめて上手に書いてある
-
落語をテーマにした落語ミステリー第二弾。
前作よりも話がいい感じにこなれてきた感じでおもしろかったです。
ミステリ単体だけをとってみるとそんなに・・・ではありますが、落語をテーマにすることでぐっとおもしろく。噺家さんの軽快な口調なんかも読んでいて心地よいし、その世界観が独特なので非常に興味深く読めました。
万人にうけるかどうかはわかりませんが、個人的には結構お気に入りです。
ただ今回は前回に比べると「寿笑亭福の助」の描写がなんとなく気になりました。元々が主人公でも探偵役でもない、なんか微妙な面白い立ち位置ではあるんですが、今回は理屈っぽくてちょっと嫌味な感じが・・・奥さんにあたったり下の者には気が大きくて・・みたいな描写はあるけど「いい人」的な部分があまりないというか。作者の意図するところとは違うんでしょうけどね。