- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562051755
作品紹介・あらすじ
紀元前のインドで誕生したものの、多くの人が口にするようになったのはこの数百年にすぎない砂糖。
急速な普及の背景にある植民地政策や奴隷制度等の負の歴史もふまえ、人類を魅了してきた砂糖の歴史を描く。レシピ付。
感想・レビュー・書評
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#3552ー169ー97ー375
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<内容紹介より>
紀元前のインドで誕生したものの、多くの人がくちにするようになったのはこの数百年にすぎない砂糖。
急速な普及の背景にある植民地政策や奴隷制度等の負の歴史もふまえ、人類を魅了してきた砂糖の歴史を描く。図版多数。レシピ付。
料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
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本書はまず砂糖の原料である、サトウキビの栽培の歴史からはじまります。
各地域で細々と営まれていた農業が、列強諸国の植民地政策のもと、奴隷を使ったプランテーションによって拡大してゆく様子が語られます。
そして次第に生産量があがってゆき、ヨーロッパなどで嗜好品として使われるようになった砂糖。供給が安定的になされるようになると、贅沢品から必需品へとその立ち位置を変えていきます。
特に驚いたのは、バレンタインデーに菓子(ヌガーなどの「キャンディー」を含む)が伝統になったのは1860年ころだということ。この頃にはイギリスでバレンタインデー用の箱詰めチョコレートが発売されたようです。
また、現在の様々なドリンクには膨大な量の砂糖が使われており(健康を害する可能性も示されている)、一方で「至福ポイント」とよばれる砂糖の濃度も存在していて、人はその「甘さ」を本能的に求めるとのこと。依存性もあるのだとか。
第7章の「砂糖がもたらしたもの」や第8章の「砂糖の未来」はこれからの生活を見直す上でも一読の価値があります。
ただ、翻訳の問題か、前半の種々の歴史についての部分は、文章がブツ切りで少し読みにくい印象でした。-
どうも、5552と申します。
フォローありがとうございます。
砂糖の弊害については『あまくない砂糖の話』
というドキュメンタリーのDV...どうも、5552と申します。
フォローありがとうございます。
砂糖の弊害については『あまくない砂糖の話』
というドキュメンタリーのDVD で知りました。
現代人は砂糖中毒になっている!というのを初めて知って衝撃を受けました。
そういえば、定期的に甘いもの食べてるな、と。
怖いですねー。
同テーマの本もあると知り読んでみたいと思いました。
図書館にあるかな?
ところでアイコンの猫ちゃん可愛いですね。
ロシアンブルーですか?
コメント失礼しました。2017/09/23
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砂糖の始まりは東インドと今のところ考えられているらしい。
植民地政策や奴隷制度の話から各国の砂糖事情。用途からお菓子〜歯や健康に至るまで幅広かった。
辛味や苦味より甘味の方が脳に来るというか快楽を感じるから最初に知ったインパクトはすごいだろうな。
快楽を感じる上に混ぜることによって保存もきく、どんなものにも使えるからかけがえのない存在だろう。ないなんて考えられない。 -
砂糖の起源から世界に広がっていく過程、そして現代に至るまでを俯瞰することができてとても面白かった。後半はよく知る企業名も出てきて親近感が湧く。
植民地の拡大や奴隷制度の闇の部分に砂糖の歴史が大きく関わっていることに驚きと納得があった。
甘味の魅力が最大となることを示す至福ポイントという言葉の存在に恐ろしさも感じる。 -
東2法経図・6F開架:588A/Sm5s//K
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他の砂糖の歴史本と比較し現代の歴史に紙面をさいている。
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ほとんどの人が好きと思われる「白い粉」。「白い粉」と言ってもあの元プロ野球選手が愛用していた危ないものではなく、健全な粉、砂糖。砂糖の歴史を紐解くと、苦い部分が出てくる。
それは、砂糖栽培で、奴隷がアフリカから中南米に連れて来られてこき使われるという黒い部分があったからだ。この犠牲なくして砂糖が今のように広くいきわたることはなかったのだから。
砂糖の起源はなんと約2500年前の東インドだそうだ。インドと言うとカレーが浮かぶくらい辛いものが有名だと思っていたので意外に思った。
砂糖と言えば、やはりお菓子が浮かんでくる。著者もキャンディーやチョコレートを取り上げている。砂糖のないチョコなんて文字通り「ビター味」しかないのだから。
砂糖の取り過ぎは腹回りの「エアバッグ」装着につながる。ぶよぶよと言えば、アメリカが浮かんでくる。著者は第6章で「砂糖大国アメリカ」として取り上げている。アメリカ人がどれだけ「甘ちゃん」かわかる例がある、それは、スターバックスの16オンス(475ミリリットル)のカフェ・バニラ・フラペチーノは1杯には67グラムの砂糖が含まれている。あそこのフラペチーノは甘いと思っていたがそれだけ入っていれば甘いわけだ。
とはいっても、砂糖がない人生なんて到底考えられないので、砂糖にこれからもお世話になるのは確実だ。ミシュランタイヤのキャラクターのようにならないように注意しながら砂糖を取っていく必要がある。 -
原題 SUGAR:A GLOBAL HISTORY
by Andrew F Smith
原書房の「食の図書館」シリーズの24作目
このシリーズ、注目すべし!
パン
カレー
キノコ
お茶
スパイス
ミルク
ジャガイモ
スープ
ビール
タマゴ
鮭
レモン
牛肉
ハーブ
コメ
ウイスキー
豚肉
サンドイッチ
ピザ
パイナップル
リンゴ
ワイン
モツ
砂糖
バーボン
ちょっとかたいとはいえ、きちんと歴史から書かれているので、中学校にはよい本といえるかもしれない。
人間にとって糖とはどういう働きの物体なのか?
砂糖の起源 甘い汁から砂糖の結晶へ
ここで面白いのは、サンスクリットの古典『アルダシャーストラ』(紀元前4世紀後半)内の記述に、グダ、カンダ、サルカラと3種類の砂糖の説明がある。
カンダはキャンディの語源
サルカラはサッカリン
サトウキビの存在
中東と地中海沿岸は、インドから伝わった
メソポタミアではサトウキビ栽培がおこなわれ。当時の戦利品の中に「ズッカー」という記述があったとのこと
イタリア語で砂糖はzucchero
各言語を調べると面白いかも~
各国の砂糖の歴史
砂糖の用途
菓子、キャンディ
砂糖天国アメリカ
代替糖・エンプティ・カロリー
砂糖の未来
やはり砂糖といえば、チョコレート!
アメリカのお菓子の中で、リーセスが一番売れているという記述がうれしい。
私も好きだ 映画『ET』にも出てたとは~確認しなくちゃ!
ハーシーズ社のリーセス
http://www.hersheys.com/reeses/
マース社
http://www.mars.com/global/brands/chocolate.aspx
おぉ、モルティーサースも!
スニッカーズを初めて食べた時の驚きは忘れない!
m&mにはまった時もあったなぁ。
レシピ集も国を越えた感じで面白い