- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562053230
感想・レビュー・書評
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新年初の書評ということで選んだのは、「水の歴史」という本。水と言えば、初詣の時に手を洗い清めたり、金運の神様を祭っているところでは「銭洗い」なんて言うこともある。それのみならず、水は人間にとって不可欠であり身近な存在だ。
今のように蛇口をひねったら水が出たり、スーパーやコンビニ行けば、ミネラルウォーターが手に入るという便利な時代でなかった時、水を手に入れるのに苦労したり、水に対する考え方も違っていた。
水を飲もうと説得していた時代(近世ヨーロッパ)があると知ってびっくりした。まあ、日本でも運動中に水を飲むのはだめなんて言っていた恐ろしい時代もあったが。
そのような時代には、「アルコール派 対 水派」の対立があった。酒飲みにとっては都合の良い免罪符にはなるかもしれないが、健康を考えると疑問符が浮かんでくる。
18世紀には、あの電撃ネトワークを思わせる過激なパフォーマンスを展開していた「水噴き人」が痛そうだ。その名は、ブラシュ・デ・マンフレ。ヨーロッパ各地を回りながら、大量の水を飲んではワイン、ビール、油、牛乳に変えて吐き出すという想像もつかないようなパフォーマンスをして大衆を虜にした。さらに皇帝や王も見学したとあるから、過激なパフォーマンスは人の注目を集めるものだ。パフォーマンスで人の注目を集めるとは、あのトランプみたい。
現代の水と言えば、ミネラルウォーターだ。この本でも当然、取り上げられている。水をボトルに詰めて売り出すとはなかなかうまいことを考え付いたものだ。
「食」の図書館シリーズで水が登場するとは思いもよらなかった。脂肪がテーマになるくらいだから、これから何がテーマになっても驚かないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
請求記号 518.1/Mi 27
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【新着図書ピックアップ!】
関東地方では水不足が心配されている今年の夏。
人間の体は70%が水だし、熱中症予防にも欠かせない水。
美味しい水、安全な水とは何か。『水の歴史』をひも解いてみませんか。
クルミ水(どんな味だ??)、バター水(たまごが入ってる。玉子酒とはちがうのか?)大麦水(麦茶じゃない)などなど… 水のレシピ集が巻末にあります。
"Water : a global history / Ian Miller " の翻訳です。