戦火の馬

  • 評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566024182

感想・レビュー・書評

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  • 農場に飼われて農耕をしていた馬が、もともと名馬だったこともあり、第二次世界大戦のイギリスで騎馬隊の馬として徴用されて、激戦地を転々とする物語。過酷な戦場へも出陣し、多くの兵士の死も目の当たりにするが、優しい人たちにも出会い、最初の飼い主である少年(獣医兵となっている)と奇跡の出会いをする。

    戦争に翻弄されるのは、人間も馬も同じ。
    子どもたちが戦争を学ぶのに良書と思った。

  • 舞台化された映像が素晴らしかったので、原作を読みました。馬目線で書かれているのが、面白い。戦争の話ですが、読みやすい作品でした。
    映画版も見てみたいですね。

  • 2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1217.html
     

    2012/4/27 記

    この本を原作とした映画 「戦火の馬」が、2012年3月2日公開され、見てきました。

    すごく面白かった。 馬がこんなに賢いとは思ってもいなかったので、感動です!

    戦争映画というと、鎧兜の歴史絵巻だったり、ハイテク機器や宇宙ものだったりを見ることが多いですが、
    これは、等身大で行われる戦いとして 怖さのリアリティが伝わってきます。

    本では 馬(ジョーイ)は主人公で 語り手です。
    映画を見た後で読んだので、あまりなじみのない馬の状況(騎馬、農耕馬、使役)など
    イメージが沸きやすくよかった。
    敵も見方も同じ人間(馬も!)なのに・・・・、戦争の悲惨さ、無意味さが 伝わってきます。

    2012/3/19 予約。4/20 借りる。4/21 読み始める。4/27 読み終わる。

    内容 :
    愛する少年と農場で穏やかに暮らしていた馬のジョーイは、戦場の最前線に送られた。
    そこで眼にした光景は…。
    ジョーイは少年との再会を信じて戦場を駆け抜ける。
    2012年3月公開の同名映画の原作。

    著者 :
    1943年イギリス生まれ。ロンドン大学キングズ・カレッジ卒業。小学校教諭を経て作家となる。
    著書に「星になったブルーノ」「やみに光る赤い目」「よみがえれ白いライオン」など。

  • 戦争

  • 著者の「最後のオオカミ」のレビューに、こちらがおもしろいとのご意見が複数あったので、手に取りました。

    確かにさらっと読めた「最後のオオカミ」よりも、歴史的な背景や登場人物たちの設定が細かに綴られています。そのぶん、ハラハラドキドキや、登場人物?登場馬?の切なさが、ずっしりときます。
    WWⅠのイギリスとフランスが舞台なので、さすがに重苦しい内容ではありますが、人情や馬同士の絆にホロリ…。

  • 映画の原作です。モーパーゴ作品は多く日本でも翻訳されているけど、個人的にはあまりだったかなぁ。

  • 馬を主人公にし、戦争の中で彼がたどった道のりを描いています。
    「馬の目線から語られる物語」というところが、なかなか無い視点で面白かった。

    馬の美しさが存分に描かれている作品だと思いました。

    人間と馬の信頼関係も美しい。

    詩的。

  • 映画を見て、原作を読んだ。

    人がただの道具となる戦争に、普段から道具扱いされてしまう馬が従軍した話しが、馬目線で描かれている。

    本は馬の気持ちを書くことができる点が映画とは違い、そこが決定的に違う印象となる。

    映画は少年の話にも思える。
    本は馬の話。

    戦争の悲惨さはどちらからも伝わる。

    でも本の方が好きでした。
    どちらも見てみることをお薦めします。

  • イギリスの農家で飼われる事になった私ジョーイ(馬)は、そこの息子アルバートと幸せな生活を送っていた。しかし、借金の為に、大尉に売られて戦時下のフランスに連れて行かれる。そこで騎兵馬としてまたは運搬の馬車引きとして働く事に。
    戦争の悲惨さ愚かしさ、動物と人間の絆を教えてくれる。

  • 2015/08読了。映画はTV放送を見たことがあり、原作を娘が読んでいたので一緒に。

    一般的に、小説を映画化すると伏線が端折られたり、なんだかわからない話になることが多いけれど、この本はもとが児童書だからか映画の方が話を膨らませてあったような気がした。というか、映画の方が感動した(するように作ってあった。)

    馬を中心に置いた戦時下のイギリス、ドイツ両軍の物語。もとは同じ農夫たちが徴兵されて戦う虚しさ。罪のない動物も徴用されて使い捨てにされる理不尽さ。もちろん、人間の兵士もしかり。

    少年から連れ去られた馬が成長した少年のもとに戻るストーリーはちょっと都合がよすぎる気がするけれど、最後に救いがあってよかった、というべきか。

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著者プロフィール

1943年英国ハートフォードシャー生まれ。ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など、数々の賞を受賞。作品に『ゾウと旅した戦争の冬』『シャングリラをあとにして』『ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン』『図書館にいたユニコーン』(以上、徳間書店)、『戦火の馬』『走れ、風のように』(ともに評論社)他多数。

「2023年 『西の果ての白馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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