「温暖化」がカネになる

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569695136

感想・レビュー・書評

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  • 「温暖化問題をとめるには人の善意に訴えるだけではだめだ」という見方がはっきりしている点がいい。やはり「消費を抑えたほうが得になる」ように経済システムを構築しなおさなくてはならないというのは大いに賛成だ。さらに「排出権」で中国や欧米がどんなビジネスを行い、画策しているかも教えてくれている。日本人もこういう経済感覚にいつまでも疎いままではだめだなと思った。それとこれから先は、やはり中国との付き合いを避けられないということも。さて、近年ようやく目覚めて暴れだした「眠れる獅子」をどうやって手なずけるのか。少なくとも獅子以上に賢くならなければいけないのは確かだ。

  • 売却済

  • 排出権の話が中心。
    5年くらい前の本ということもあり、いまいち。
    情報として少し古い。

    家にもあったので、昔読んだことあったのかも。

  • 市場経済と温暖化進行を止めることの関連が書かれている。わかりやすい言葉で書かれていて、面白かった。
    排出権の義務が企業・国民の負担にならないように、政治の力を強く活かしてほしいと感じさせられてしまう。

  • CO2の排出権取引に関する考え方の新しい提案をした本です。
    環境でビジネスなんて・・・と考える日本人はいずれこのビジネスに食い潰されるくらいの内容が書いてあって、排出権を購入するために国が支払う膨大な金額(2兆円規模)は国民の税金の使い道としてはどうなんだ?
    日本人の善意だけに頼る温暖化対策では、もうとうてい間に合わないところまできてますよ、という問題提起の内容でした。

  • 1/31/10
    読み終わった

  • 経済学的な利益を以て、人々を環境保護に誘導するという考えに納得した。このような体制を作っていくことが現在の環境行政に求められていると強く感じた。

  • 書名は結構エグいが、内容はいたってマジメ。もう少しアクの強いものを予想していただけに少し残念ではあった。

    「カネ儲けで地球を救う」という、日本人にはちょっと馴染めないコンセプトで推進されている、地球温暖化対策。

    温暖化に関する問題や、温暖化の原因である二酸化炭素の排出権をめぐる欧米等各国の思惑。温暖化に対する日本企業の戦略を紹介している。

    ただ、発刊が2007年9月であり、1年で大きく変化するテーマだけに、若干、古い感じがするのは否めない。(内容が旧式で使えないという意味ではない。)

    環境と経済の関係を学べる入門書。

  • こういう視点、大事でしょうね。理想論ばっかりでは何も起こらないですもんね。
    「京都議定書」の内容がよく理解できます。世界各国がどういうことをやろうとしているのかも。
    「実」がよくわかるいい本でしたね~。
    それと私のツボ的には、経済学に物理の表現がよく出てくるようになったのはそういう論文を書いた方がいたのねぇー!っていうことがわかったのがちょっと収穫でした。

  • 090623

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