伝える力 2 もっと役立つ! 「話す」「書く」「聞く」技術 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • / ISBN・EAN: 9784569800578

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  • 伝える力 2 もっと役立つ! 「話す」「書く」「聞く」技術 (PHPビジネス新書) 
    2011/12/15

    本書で学んだことを当たり前に出来るようにしたい
    2011年12月18日記述

    池上彰さんの書籍。
    伝える力2という題名になっています。

    本書はいわゆる実用書のつくり、雰囲気ではありませんでした。
    3月の大震災を振り返りつつ原子力用語の解説に苦心し工夫したこと、学べるニュース等で気づいたことを振り返りつつどう相手に表現するかを示しています。

    (もちろん学べる点は多いです)

    個人的には要点をまとめた欄を作って欲しかった。
    まえがきにもあったが、購入者層を幅広く想定したためなのか実用書としての編集の良さが前作に比べなくなっているように感じた。
    1と比べ文章全体が詰め詰めになっていて、見やすさが落ちているのは残念

    特に重要と思えた指摘は以下の通りです。

    ・一文は短く、話は具体的にする、固有名詞、数字を活用する、
    ・業界内用語は外に向かっては使わない → 一般的な言い方に変える
    ・名称の由来やそもそも話を説明し話しのつかみに使う。
    ・意識的にゆっくり話す。時にはメリハリをつけて。
    ・用語で曖昧な点は辞書を引き調べる。
    ・興味を持つ→調べる→伝える→さらに詳しく知る と言った知の循環をつくる。

    上にあげたような、やるべきことを地道に繰り返すことで伝える力は伸びていくと思う。
    ざっと読んでみてそれくらい分かっているよという人も多いだろう。
    しかし、できているだろうか?
    わかっただけでは意味がない。
    本書で学んだことを当たり前に出来るようにしたい。

    個人的には第一章で紹介していたイギリスのリスク・コミュニケーションの話題を全く知らずにいたので
    勉強になった。
    他の欧米諸国とは違い主席科学技術顧問の進言に従い判断したキャメロン首相やイギリスの制度には日本も学べる点があるだろう。

  • 20170415

    P91 分かりやすい教科書では困る人がいる

    「大学受験に強い」と評価があるX社。それはなせか。「固有名詞がたくさん入っているから」

    固有名詞をたくさん掲載しておけば、大学の入試に出題される確立も高くなる。

    事実が淡々と羅列されているだけで内容は面白くない。

    しかし教科書は生徒のために書かれているものではない。

    先生や教育委員会のために書かれている。池上さんが分かりやすい教科書を書いて何人かの先生に見てもらったとこと、

    「あまりに分かりやすいと先生の立場がなくなる」との感想だった。

    私が学生の時、勉強が楽しくない理由の根っこは、上記のような事も関係あったんだと気付かされた。


    P106 伝えてたいことを因数分解すると、分かりやすくなる

    共通している内容をはじめに伝える。

    P193 漢字の正しい読み方

    重複 ○ちょうふく  ×じゅうふく

    早急 ○さっきゅう  ×そうきゅう

    一段落 ○いちだんらく ×ひとだんらく

    他人事 ○ひとごと ×たにんごと

    言語道断 ○ごんごどうだん ×げんごどうだん

    P196 アナウンス読本も変わっていく

    漢字の読み方が時代とともに変わることがある。

    「重複」を「じゅうふく」と読んだり「早急」を「そうきゅう」と読んだりする人が多くなっても、NHKでは直ちに使う事はない。

    しかし「じゅうふく」や「そうきゅう」を読むことに違和感を覚える人が少なく
    なったと判断すれば「じゅうふく」や「そうきゅう」を認めることにしている。



    ***********************


    池上さんの「最強の読み方」の書籍をきっかけに池上ブーム到来。
    youtubeでは学べるニュースを見て、北朝鮮のミサイル発射の歴史背景を知ったり。。
    解説が丁寧で分かりやすい。TVの方がイラストや映像が流れるので分かりやすいが、この書籍では間違えやすい漢字の読み方などが記載されており、書籍ならではの伝え方もうまいな。と感じた。

    まだまだ池上さんの書籍はあるのでこれから読みあさっていこう。

  • 伝える力2 池上彰
    2012年1月10日発行
    2017年3月17日読了

    前作に続き、どうしたら相手に話が伝わるのか。その方法。池上さんが意識してやっていることなどを事例を挙げて書いてある。

    前作よりも具体例に富んでいる気もするし、読んでいて取り入れようと思ったこともいくつかあった。内容としてはサクッと読める。社会人1年〜2年目位には勉強にもなると思います。

    気に入ったフレーズや共感した点
    ・伝えたい事があったら、共通項を見つけ話を因数分解して相手に伝える。
    ・話の全体像(話の地図)を相手に示すことでより伝わりやすくなる。

    ・話のつかみについて。
    興味を引きつけるために、名前の由来や物事の背景を最初に伝えると興味を持ってくれる。そうしたネタをたくさんストックする。

    ・語彙力の豊かさは伝えるのに大事な要素。1つの意味でも色々な表現がある。見せびらかす訳ではないが、会話の味付けとして意識してみる。
    など

  • 「伝える」ということは難しい!!

    仕事がら、常に考えていろいろ試行錯誤しているが、成果が出ているだろうか?

    ずっと頭を悩ます課題だ…(-_-)

    イギリスの危機管理態勢には驚いた!
    歴史ある大国の冷静沈着な対応は素晴らしいですね!!
    日本もこうあるといいのに(笑)(^_^;)

    池上さんが書き直した世界史の教科書の一部をぜひとも読んでみたい!!
    世界史は大の苦手だったので興味津々です(。>д<)

  • いつも謙虚にさせられます。感謝

  • 伝える力に続けて読了。2ということで同じような内容が別の言い方で書かれているだけなんじゃないかと思って読み始めました。1巻でもそう感じていたが、2巻のほうが内容が豊富だったような気がします。震災後の話や、漢字の読み間違い、敬語の乱れなど身近な内容が多かったからでしょうか。再認識すること+それに関連した知らなかった知識が増えてよかったです。

    コミュニケーションやビジネスには必要なわかりやすさと小説やお話を自分で書くときの言葉の選び方は違うのでうまく使い分けられるようにならなければなぁと思います。

  • いかに世の中に分かりづらい表現が溢れているかを再度痛感した。
    和文和訳の必要がないように、分かりやすい表現を心がけようと思った。

  • 話のテンポが合わないときはとりあえず相手のテンポに合わせてみる、そこから徐々に自分のテンポに近づけていくことによって自分のテンポに持ち込む、スピーチをするときは最初に具体的で親近感を持てる話をして興味を持たせることで聞いてもらえるようになる、などすぐに使える技術をたくさん紹介していた、ただ、前作「伝える力1」のほうがたくさん技術を紹介していたのでそちらよりは星ひとつぶん評価が劣る結果となった。

  • 第一弾同様読みやすい。
    学んだ点は今後自分も気をつけたい。

  • 前作より中身がすっと入ってきて、おすすめです。
    東日本大震災や、政治家など具体的な事例が多いからかな。面白い。

    日本語の誤用は神経質になり過ぎだと思ったが、実際に普段から誤用にめくじら立ててる訳ではないかもしれないし、筆者なりに言葉とは丁寧に付き合いたいという心の表れなので、自分とは違う目線を知る事で参考になった。

  • 前作の伝える力が非常に面白かったので、購入しました。
    この本が出版されたのは9年前で、その当時のビッグニュースについても触れられています。
    特に東日本大震災や民主党政権について。
    かなりの混乱が、伝え方一つで大きく広がってしまったように感じます。
    原発事故の危険性を専門用語を使って解説していたと言う文の流れがあります。
    そういえば、原発の時のニュースって何言ってるかわからないな…
    と思った記憶があります。今のコロナのニュースもそうです。
    私は営業をしていますが、相手に伝える時に社内用語や、専門用語を無意識に使う。
    相手が知っていると思って説明する。
    そんなこともあるので、気をつけなければならないなと再考しました。
    非常に細かく噛み砕かれており、具体例も多いので、とても読みやすくためになりました。

  • 前作とあわせて読んだ。2では有名人の事例などを交えて解説しており、興味をひかれながら読むことができた。
    謙虚であること、好奇心にあふれていること、相手の立場に立つこと、それが大事。

  • もっと早くこの本に出合っていたかったと、前作も含めて心底思います。
    「話す」「書く」「聞く」の材料となる言葉や文章をより丁寧に扱うことが技術を磨く近道だと思いました。小中学校の教科書にしてもいいと思います。

  • 前作に続き非常に学び多き1冊でした。

    説明
    内容紹介
    160万部突破の超ベストセラー『伝える力』の続編がついに登場!
    前作のわかりやすさはそのままに、著者がテレビや報道の現場で学んできた「もっと思いが伝わる」話し方、書き方、聞き方を伝授します。
    「東日本大震災と伝える力」「総理の演説力」といった最新のトピックスから、「怪しい敬語」「教科書がわかりにくい理由」「ツイッター」「日本語の乱れ」といったテーマまで盛りだくさん。
    「心をつかむプレゼンのコツ」「相手の答えが間違っていたら」?など、具体的ノウハウも多数収録しています。
    ビジネスマンはもちろん、「夫や子どもに伝わらない」という女性や、生徒への伝え方に悩む先生、国語力を磨きたい学生や高齢者の方まで、幅広く役立ち、楽しめる一冊です。
    そして、「実は私も話しベタだった! 」という池上さんの意外な過去の話も……。
    あなたも努力次第できっと「伝える力の達人」になれると実感できる一冊です。
    内容(「BOOK」データベースより)
    超ベストセラー『伝える力』の続編がついに登場!前作のわかりやすさはそのままに、著者がテレビや報道の現場で学んできた「もっと伝わる」話し方、書き方、聞き方を伝授する。「東日本大震災と伝える力」「総理の演説力」から、「怪しい敬語」「教科書がわかりにくい理由」、そして「池上さんの意外な過去」まで様々なトピックスを収録。もちろん、具体的なノウハウも満載の一冊。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    池上/彰
    1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年からフリーランスとして多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 2019/11/2
    池上さんの伝える力の続編。前回の伝える力の内容と重複(ちょうふく)する部分とその内容を少し発展させた内容が織り交ぜられています。
    人にわかりやすく伝えるにはどうしたら良いか。その一点に焦点を絞って池上流の解説をしてくれています。どの章を読んでも共通して感じたことなのですが、やはり今一度言葉の意味や内容をきちんと勉強し直す必要があるんだなぁということです。
    普段何気なく使ってたり周りの大多数の人がそう使っているから正しいんだろうと思い込んで使うことが実は間違いであったり、本来の意味からはかけ離れてしまっていてうまく意思疎通が出来ない事態になってしまったり…。そんなきっかけになってしまうのはもったいないなと思いました。
    相手が話を聞いて、文章を読んでどう受け取るのか、どう感じるのか。
    そんな視点を常に持って仕事での文章作成や会話のやり取りをすると、自分の表現もさらに幅が広がるのではないかと思いました。

  • <u><b>池上さんの伝える力2</b></u>

    少し前に『伝える力1』のレビューを書きましたが、
    こちらが、2012年1月に発売された最新刊になります。

    前巻の伝える力を、『伝えるためのテクニック』とするならば、
    本巻の伝える力は、『伝えるための心持ち』であるように感じました。

    物事に対して謙虚であること、そして様々な事に興味を持つ事が、
    人に物を伝える際に必要な事だと。

    池上さんが『そうだったのか!学べるニュース』等で、
    広範な知識を披露している理由がここにあると思いました。


    <blockquote>【内容紹介】 -Amazonより-
    160万部突破の超ベストセラー『伝える力』の続編がついに登場!
    前作のわかりやすさはそのままに、著者がテレビや報道の現場で学んできた「もっと思いが伝わる」話し方、書き方、聞き方を伝授します。
    「東日本大震災と伝える力」「総理の演説力」といった最新のトピックスから、「怪しい敬語」「教科書がわかりにくい理由」「ツイッター」「日本語の乱れ」といったテーマまで盛りだくさん。
    「心をつかむプレゼンのコツ」「相手の答えが間違っていたら?」など、具体的ノウハウも多数収録しています。
    ビジネスマンはもちろん、「夫や子どもに伝わらない」という女性や、生徒への伝え方に悩む先生、国語力を磨きたい学生や高齢者の方まで、幅広く役立ち、楽しめる一冊です。
    そして、「実は私も話しベタだった!」という池上さんの意外な過去の話も……。
    あなたも努力次第できっと「伝える力の達人」になれると実感できる一冊です。 </blockquote>

  • テレビで活躍してる池上彰による『伝える力』の続編。

    前編とは関係なく、様々な事例を出してわかりやすく伝えることを記載してるので、勉強になった。

  • 池上彰さんのベストセラー「伝える力」の続編…といっても小説ではないので、2から読んでも問題ほぼなし。
    ただ、前の本が教科書だとしたら、こっちの方は副読本といった体で、基本や基礎よりもう一歩踏み込んだテクニックや応用シーンなんかが多かったように思う。

    特に「日本語の揺れ・崩壊」についてのくだりは、新聞記者、NHKでコメンテーターをやっていた池上さんだからこその危機感だろうなと思う。言葉なんて流行り廃りでどんどん変化していくもの。少々の読み方の変化や意味の変化はあって当然だとしても、なんでもかんでも「かわいい」「ヤバい」「マジマンジ」では言語としてやせ細っていくんじゃないか?そんな危惧は同感。

    IT技術・断トツの1位、これら重複表現なんや、とか改めて知ったことも載っていて、勉強になった部分もたくさんある。が、基本的なスキルはやっぱり前作の方が充実。読み順はどっちからでもいいけど、何度も繰り返し確認しておきたいのは前作で、本作は必要な時に時々目を通すぐらいの使い方になるかなと思った。

    それにしても池上さん、さすが分かりやすい文章を書くなぁ。あらためて感心した。

  • 今回もよくわかりました。
    前回の"伝える力"では話す、聞く、書くをコミュニケーションのテーマとしました。
    今回はそれに話し方、言葉のチョイスなどを過去に問題になった人の発言や話し方を例にあげて解説しています。
    それからもう1つは日本語の乱れ。
    元々はこういう意味なのに今ではこういう時にも使っている言葉や、そもそも読み方が変わった言葉など知らなかったことや僕も間違って読んでる言葉もありました。
    これってこういう意味やったのにこういう時も使う人いるし僕もたまに密かに混乱してます。
    例えば"チャラい"(1番言われるからw)
    僕の認識では"チャラい"はチャラチャラしてるからチャラい。そう勝手に思ってました。
    なので"チャラい"は外見的なものだと思っていました。
    でも実際友達とかと話している時に「トムのそういうとこチャラいよなぁ」とかひどい時には話した後に「チャラそう」"そう"ってなに!?w
    調べると使われ出したのは80年代。
    最近また僕たち若者が引っ張り出して広まったらしいです。
    その元々の意味は言葉が軽く浮ついてる様や服装が派手で安っぽい様。(あくまでネットの情報)らしいので言動も外見も両方ということ。
    ということは「トムのそういうとこチャラいよなぁ」もしくは話した後の「チャラそう」は使い方としてはどうなのかなと…。
    例えば「チャラいよなぁ」って行動のことを言ってるなら正しく言うと「トムのそういうとこ適当やなぁ」とか話した後に「チャラそう」なら「適当そう」とかになるのでは?(適当以外に他の言葉もあると思いますが)
    だって元々行動のことを「チャラい」は表現していなくて、言動や服装のことを指しているのだから。
    まぁ何が言いたいのかわからなくなってきましたがこういうふうに多少誤解して使ってる言葉がもっとあると思います。
    綺麗な日本語は失われてきてるとも感じました。
    特に接客業なので仕事の時もプライベートの時も今後のコミュニケーションではこういうところも意識したいです。というかそこを意識しないと間違って伝わったりそもそも伝わらなかったりしてきそうです。

  • さすが池上彰さんの著書。わかりやすい。面白い。若干脱線してる部分もあるので、伝えるという点に更にクローズアップして書かれると更に充実した内容になるかも。

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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