幕間(まくあい)のモノローグ

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569848532

感想・レビュー・書評

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  • 演者たちの業が引き起こす悲劇と喜劇。撮影現場で起きる謎をベテラン俳優が解いていく。スッキリした読後感はなく、辛さや苦い思いが残る。

  • 別の本の最後にある紹介ページで見つけた本で、なんとなしに読んでみたけど、長編だと勝手に思い込んで読んでたのでしっくりこなかった。短編集だと理解して読めば、一編一編は面白かった。連作短編集というには分かりにくい気もしたけど。

  • 話に入り込めなくて第一章で読むのを断念。『教場』みたいな味わいのあるミステリーを期待していたんだけど。

  • 風間っぽい鋭さ。何か復讐のために教え子の私生活とか調べてたのかと思ったら全然違った。

  • なんだか面白くなかった。南雲が魅力的じゃないから?

  • 教場の俳優バージョンなのだろうけど、終盤で煙に巻くようなカラクリが露見し、肩すかしをくってしまうかのように終ってしまう。アクターズスクールの生徒さんが登場してくるが唐突な感じで混沌としたストーリーなのだが心ひかれてしまった自分にびっくり。長岡ワールドの虜となってしまったのだろう(笑)


  • 教場の著者が描く、芸能界を舞台にした連作短篇ミステリー

    ベテラン俳優の彼、ある日突然、脳梗塞になり、復帰が危ぶまられていたが、マネージャーとともに無事復帰を果たす。何か違和感を感じつつ、周りは彼に接するが……

    芸能界で巻き起こるさまざまな事件やトラブルを、鮮やかに解決、彼にはどうして真実が見えたのか?

    経験に裏打ちされた根拠と、刑事の洞察力がタッグを組めば、次々に罪と罰が明るみに……

  • アクターズスクールの講師とその生徒たちの連作集。

    構成的には「教場」の舞台を変えた焼き直しと思います。
    いつものように薀蓄が鼻につく感じがありますが、面白く読みやすかったです。
    役者という職業を掘下げた内容を期待していたのですが、全体的には生徒がかかわる事件を扱っていて、軽い感じでした。
    その中でも、「汚れ役の歌」「白紙の応援歌」「ヘッドボイスの行方」は習作だと思います。

  • 全体的に説明不足だったり雑な感じがしたが、すらっと読める

  • +++
    名演技に潜む「罪」と「罰」――

    ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。
    『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの‟業“を描いた連作短編ミステリー。
    「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。
    「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。
    俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。
    脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。

    南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。
    +++

    胸の裡に昏いものがある人間にとっては、南雲の存在は脅威かもしれない。だが、表立って何かをすることはなく、さりげなく本人の心に直接訴えかける行動が、さらに身に堪えるだろうと想像できる。ただ、それによって最悪の選択を免れることも多く、救いの神のようでもある。とは言え、南雲自身も爆弾を抱えるような日々であり、それを思うとなんとも言えない気持ちになる。映像化されたら見てみたいと思わされる一冊だった。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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