仇持ち 町医・栗山庵の弟子日録(一) (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569902937

作品紹介・あらすじ

兄の復讐のため、江戸に出てきたお凛。仇に近づく手段として、凄腕の町医者・千歳の助手となるが――。人情時代小説シリーズ第一弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2023年3月PHP文芸文庫。仇持ち、夏の鎌鼬、忘れぬ者、の3つの連作短編。仇持ちは2021年8月PHP文芸文庫のアンソロジーが初出で、今回、その続編が書き下ろされた形。医、チャンバラ、忍者、人情という無茶な展開で少し驚くが、話としてはそれなりに纏まっている。続きはどうなるのか?珍しい展開だけに気になります。

  • 凛は武家の娘であったが、家の嫡男である兄は、上司の着服の罪をなすりつけられて殺された。
    犯人は、兄の無実を証明しようと相談した兄の友人も含まれていた。

    その男にも騙され女郎として身を落とすも、兄の仇、自分を陥れた二人に敵討をしようと。
    伊賀者が関係する人間模様は波乱に満ち、展開も早い。

  • 仇持ち/夏の鎌鼬/忘れぬ者

    家族の仇を討ちたい凛、治療に関して恨まれ仇と狙われる千歳、千歳が火事から救った佐助。様々な想いを抱える栗山庵の三人に裏の長屋の柊太郎が加わって事件?を解いていく
    四人の個性がはっきりしていておもしろい。凜が入った頃はぎくしゃくしていたけれど、何となく息があってきたようでほっとする。

  • 「弱みを探るだけだろうな?」

  • 佐助の謎は?

  • 内容(ブックデータベースより)

    仇討ちを誓う女、元忍の医者――。
    「上絵師 律の似面絵帖」「神田職人えにし譚」の著者による、人情時代小説シリーズ開幕!

    藩内の上役の奸計によって家族を亡くし、遊女に落とされた伊勢国津藩の武家の娘・凜。
    復讐を誓う彼女は、津藩江戸屋敷に出入りする町医者・栗山千歳に身の上を偽って近づき、彼の弟子となった。しかしその千歳も、かつて恨みを買い、命を狙われている「仇持ち」であった……。
    凜、千歳、千歳の助手として凜を警戒する隻腕の佐助。わけありの三人が織り成す人情時代小説シリーズ第一弾。

    令和6年4月16日~18日

  • 202303/都合よく進むきらいはあるが、わかりやすくテンポよく進みキャラにも味がある。知野みさきなので安定シリーズで読めそう。

  • 兄の仇を討つため江戸に来た凛。仇に近づく為にかかりつけの医者の元に入り込むが、その医者千歳は並みの医者ではなかった。
    果たして仇討ちはなるのか、千歳の本性は。
    凛がすんなり医者千歳の家に入り込めたり、仇の元に近づけたりとちょっと都合よく行き過ぎかなというところもあるけど、それぞれのキャラクターがしっかりしていて面白かった。
    シリーズ化されるなら続きも読みたい。

  • 凜が登場した時から背負っているものが凄まじいんだけど、さらっと普通に生活が始まっていて素敵だなと思う。佐助とかも片腕になってもそこに拘ってなくて、ちゃんと人を気遣える子で凄い。様々なものを抱えて乗り越えてしっかり生きてる人達で、キャラがとても良いです。事件は深刻なものだけど、日常の暖かさがちゃんとあって楽しめました。

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著者プロフィール

1972年生まれ、ミネソタ大学卒業、カナダBC州在住。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。「上絵師・律の似面絵帖」シリーズでブレイクした注目時代作家。

「2023年 『江戸は浅草5 春の捕物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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