また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 7311
感想 : 699
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239454

感想・レビュー・書評

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  • 中々面白い本でした。
    最近よく見かけるこの作家さんの本。

    『人生とは…』が口癖の大人びた女の子。
    国語の授業で出された『幸せ』について考える。

    まず、とても読みやすかったです。
    十代の頃と比べて読書する時間が限られている今、
    『読み易い』事は善なのです。
    一気読みが出来る幸せ。

    素敵なファンタジーでした。
    私も、子どもの頃の私に会ってみたい。
    私は子どもの頃の私に何を話すのだろう。

  • 主人公が小学生らしくないところが逆に背伸びしている子供っぽさを醸し出しているかも。
    人生とは、幸せとはを考えさせる本でもあります。
    主人公と登場人物の本当の関係は謎めいて、ファンタジー色を強めています。
    歌を歌うとナーと合いの手をいれる「彼女」が、物語が深刻になりすぎないようにしていると思います。
    お薦めの本です。

  • サンクトジュペリの星の王子さまを読んでいると、最後の言葉の意味も、より素敵だなと感じるかもしれない。

    小学生の小柳なのかは、幸せとはなんなのかを考える授業を受ける。ずっと答えがみつからないなか、歳上の友達、アバズレさん、南さん、おばあちゃんに相談をする。
    そして何か大きなヒントをもらった瞬間に、いなくなってしまう。



    この話を中高生向け?とかいう人はなんで偉そうにそんなことをいうのだろう?と思ってしまった。ご立派な本を普段お読みなのでしょうか?

  • 『君の膵臓を食べたい』の著者、住野よる さんの2作目。

    小学生の奈ノ花ちゃんは、頭が良く、同級生たちを見下した発言が癇に障りました。
    学校には友達がいなくて、放課後は猫と南さんとアバズレさんとおばあちゃんと過ごす日々。
    (いくらなんでも 「アバズレさん」という呼び名はないよな)

    学校の課題の「幸せとは何か」について、しつこいくらいずっとついて回るので
    短い期間の話(夢)だったのでしょうか。

    途中で読むのを断念しようかと思いましたが、最後まで読みました。

    夢のせいか、時系列がよくわからないけれど
    ラスト、夢から覚めて 現代へ(?)

    南さんとアバズレさんとおばあちゃん は 
    全部奈ノ花ちゃんが、放課後の友達と接しなかった場合の
    その1、その2、その3 のことかしら?!
    ただ、再読して確認するまでの気力がないです。

  • 主人公は本を読むのが好きでものすごく頭の良い女の子。でもちょっと賢すぎて人を見下しているところがあって、話し方に特徴があるのもとびきりの賢さのせい。

    幸せとは、と簡単そうでそうではないテーマをいろんな人たちにヒントをもらって考えて考えてやっと自分の答えが出たそのとき、あーやっぱりそうだったのかと。
    読後、不思議な感じがした。

    何度も出てくる"人生とは"の例えがなんともセンスが光る秀逸なもので、なるほどと思わされた。

  • ファンタジーなのに
    哲学的だったり……不思議な雰囲気のお話。
    人生とはの例えが面白くてよかった!
    思わず「なるほど!」と言いたくなる。

  • 前作「君の膵臓を食べたい」が良すぎたので、
    同作家の第2作目を読んでみました。

    前作同様、凄く柔らかくて暖かい空気感を持つコトバを使う作家さんで、とてもキレイな浄化された世界に誘われるような感覚を持ちました。
    ソフトでやさしいトゲのない物語。

    本筋は、「人生とは何か」について探していく物語ですが、
    テーマに反して重くなく、ライトに手軽に読める作品だと思います。
    ターゲットが中高生あたりになるかと思いますが、
    忘れかけていた感覚を思い出すという意味では、
    大人でも楽しめる内容だったのではないかと思います。

    最後がハッピーエンドなのはいい!

    キャラクターの特徴や、セリフ選びがとてもうまい作家さんだと思います。

    ただ、前作が良すぎた分、衝撃は少なかったかもしれませんが、要チェック作家であることに変わりありません。

  • 住野さんはきれいな作品を書く人だな。


    「君の膵臓を食べたい」とこの作品を
    続けて読んでみてそう思いました(^ー^)


    作中でも出てきた「星の王子さま」の言葉

    ~大切なものは目に見えない~

    この言葉をファンタジーでそのまま表現したような
    良い作品でした(≧∇≦)

    お気に入りのセリフ
    「幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ」

  • 質の良い寓話。
    前半のコミカルで厭世的な感じは日本的な『ライ麦畑』を感じて小気味好く読めた。
    中盤から結びについては評価が分かれる所だとは思うけれど、現状この国の若い世代に向けてはこれでアリだと思う。逆に訳知り顔で私達世代がああだこうだとくだらない評価をして欲しくないし、またその資格もない気がする。
    まだ二作目って、若い人達も頑張ってるなぁ。

    いずれにしても読書って良いなあ。

  • クラスに友達と呼べる人のいない、ちょっと浮いた存在の少女が、担任から出された課題「幸せとはなにか」を追求していく。ペアになったクラスメイトの男の子、大人のアバズレさん、一人暮らしのおばあちゃん、ビルの屋上で出会った高校生の南さんたちと関わりながら答えを考えていく、優しいお話でした。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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