あなたのゼイ肉、落とします

著者 : 垣谷美雨

• 双葉社 (2016年10月19日発売)

感想・レビュー・書評

[あじさいさんの感想 · 2019年5月5日]

「心のぜい肉」を落とす。
生活習慣やストレス、これを整えていく。
そして必死に充実して生きていると食に走ることはなく自然と体のぜい肉も落ちていく。

[full3さんの感想 · 2019年4月18日]

大庭小萬里の「あなたのゼイ肉、落とします」というダイエット本をめぐる連作短編集。太ってしまう、痩せられない男女四人。この本のことを知って、小萬里に連絡をとり、個別レッスンを頼む。すると、彼女の言うことはよくあるダイエット本に書いてあるような普通のことだけれど、単に肉体のダイエットだけじゃなく、心のダイエットも含んでいて・・・

さすが垣内美雨。とっても面白かった。

太っていようがいなかろうが、関係なく、こう考えた方がいいとか、こう生きた方がいいとか、生きる哲学みたいなものが、笑いをトッピングとしてかけられて隠されて在る。そんな小説。

[ごはんさんの感想 · 2019年1月23日]

『あなたの人生片付けます』の姉妹編のようで今回は大庭小萬里さんが4人の登場人物の減量を指南。超健康志向、痩せ志向、或いはアンチエージングの風潮が蔓延して、息苦しい昨今。肥満は生き方や考え方の癖や歪みを反映しているということかな。

[hiiraさんの感想 · 2018年11月11日]

◾️図書館でタイトル見て即借り。 最初読んでもダイエットのお話とわかったので意識して読みました。こころのゼイ肉というか生活とかストレスとか環境とか見直さないとダメよね…頑張らなきゃな… 姉妹シリーズの片付けのほうも気になったので次かりようかな

[ゆづきさんの感想 · 2018年10月10日]

片付けを手伝う大庭十萬里の妹の小萬里が、不本意に太ってしまった元美人の四十九歳女性、お菓子作りがすきな女子大生、事故で一部記憶の抜けた三十二歳男性、鍵っ子の小学生男児の偏ってしまった人生を健やかにする手伝いをする。ダイエットは固執を避けるようで物足りなかったけれど、心のゼイ肉落としが然り気無かった。

[ニコりん。さんの感想 · 2018年8月23日]

ダイエット失敗には心の問題が潜んでいる。そこから解決してくれるオバちゃんが大活躍。

[神戸看護専門学校図書室さんの感想 · 2018年8月20日]

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[deizisiroさんの感想 · 2018年6月27日]

面白いというより、よかった、心があったかくなります。ぜい肉落とします！に惹かれて手に取ったんだけど、まさしくケース1の初っぱな
私そのもの、どうすれば痩せられるって期待しました。でそれ以上のお話でしたねー
是非読んでみて！

[ポムさんの感想 · 2018年5月14日]

身体と心のダイエットのアドバイザーが悩める男女を救うお話。
すごくおもしろかった。
ただの厳しい人かと思わせといて誰よりも人のためにと優しい人柄のアドバイザーの様子が一冊を通して自然な流れで描かれている。
久しぶりにもっと他の作品を読みたいと思わせる作者と出会えた。

[sirolatteさんの感想 · 2018年2月28日]

ダイエットと言うより、悩み相談という感じ。
年代、性別など色々な立場の人達に的確にアドバイスする小萬里。彼女のアドバイスを読みながら、自分も反省するところもあり…
最後の小学生の男の子の話が、全てにおいてスッキリして良かった。

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著者プロフィール

1959（昭和34）年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005（平成17）年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」