あなたのゼイ肉、落とします

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 158
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239928

感想・レビュー・書評

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  • 太った人たちがダイエット本「あなたのゼイ肉落とします」を読んで、その本の著者である大庭小萬里の指導を受ける。
    4人の登場人物とも魅力的だったけど、ただ痩せるだけではなく、人生に前向きになったところが爽快だった。
    痩せてキレイに、カッコよくなりたい!という願望は、痩せるのが最終目標ではなくて、キレイになって楽しい人生を送ることが最終目標なんだよね。

    ブスとして生きる覚悟…というフレーズは響いたなぁ。
    美人じゃなくても、若さを失ったあとにどうするか、多くの女性にとっての課題だと思う。

    最後の小学生男子の話は特に良かった。
    小萬里、なんて良い人なの。
    スカッとジャパンみたい。

  • 読みやすい連続短編


    ダイエットの話だが
    ただ痩せさせるのではなく
    その人の根本の問題を解決していく。



    垣内さんの本は
    身近なテーマが多くて
    読みやすいですねー

  • 面白かった!
    いろんなことが原因で太ってしまった4人の物語。
    そもそもの原因がストレスだったり不安だったりネガティブなことなのに、太ってしまったことでますます卑屈で陰気になったりイライラしてしまったりするのでしょう人たち。
    ちょっとしたきっかけで気持ちが前向きになって、それが結果的にダイエットにもつながっていく様子が爽快でした。

  • どの話もおもしろかった!

  • 太ってる事がコンプレックスな人たちが、ダイエット指南本の著者である小萬里に指導されて少しずつ変わっていく。それは身体だけではない、ココロのダイエットでもあった。
    ダイエットの方法は特に変わってるわけでもないし、厳しい事もない。ただ、何故太ってるのかをわからせて、それと反対の事をするだけ。そして心の中のもやもやを晴らせば痩せることができる。
    著者の本にしては軽めでそれぞれキャラがたってて読みやすかった。

  • なぜ太ってしまうのか?
    ものすごく単純化して考えれば
    摂取カロリーが消費カロリーを上回らなければ
    ふつう人は太らないのである。
    ダイエット個別指導のカリスマ、大庭小萬里は
    本人も気づいていないその『なぜ?』の部分を白日の下にさらけ出していくのです。
    加齢による筋肉量の減少、ストレスからくるやけ食い、栄養が足りていないことからくる満腹感のなさ、、、
    身体よりも心についてしまった相談者のぜい肉を
    小萬里さんは見事にそぎ落としていきます。
    ハートフルで素敵な物語でした。

  • 『あなたの人生、片づけます』の主人公の姉妹…が主人公。(言い方がヘタ)
    どうしても痩せることができない人にダイエットを指南するという話だけど、本質は『心のゼイ肉を落とすこと』
    どうして痩せられないか、そもそも痩せる必要があるのかなど、精神的な面から色々気付かせてくるのが、読んでて気持ちいい。
    一番最後のケースが、登場人物みんなが幸せになれてほっこり心暖まるいい話だった。

  • おぉ、こんなに面白い本だったとは・・・
    単なるダイエット本じゃないので、みなさんも読んだほうがいいですよ!
    もっと、もっと、続きが読みたいと思える本でした!

  • ケース1〜4の4例が紹介されている。
    最も自分に近いのはケース1の園田乃梨子49歳だな。
    40代半ばまで体重をキープしてきたのなら上出来なほうじゃなかろうか? あたしゃ、それ以前にきたような気がするわ。あっはっは。
    炭水化物を極力食べないようにして現状維持やろ〜、やはり、知らず知らずのうちに意識せず食べてるって、それは。
    笑顔、手放す、運動がキーワードか!?

  • 体の贅肉落とすのではなく、心の贅肉を落としてくれる家事代行会社のスペシャリスト小萬里さん。
    前向きに変わっていく主人公たちの様子を見て、私も個別指導を受けさせて欲しいと思った。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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