むかしむかしあるところに、死体がありました。

著者 :
  • 双葉社
3.35
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本棚登録 : 6693
感想 : 654
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575241662

感想・レビュー・書評

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  • 昔話から着想を得た、短編ミステリー集。

    有名な昔話が、意外な展開に進むのが、新鮮で面白い!続きが気になって、直ぐに読み終わってしまいました。トリックの仕掛けも面白く、読み応えがありました。

    物語の視点をずらすことで、善人が悪人に見えたり、人間らしさを感じたり。やはり、色々な側面から物事を見るのは大切ですね。

    どの章も面白かったですが、一寸法師と、花咲か爺が好きでした。

  • 斬新なフィクション御伽噺。
    桃太郎は鬼の名前が多くて、ちょっと混乱。
    一寸法師がおもしろかったかな。
    子どもは読まない方がいいね!

  • 誰もがよく知る昔話+その中で起きる殺人事件が楽しい短篇集。アリバイ崩しやダイイングメッセージ、建物平面図付き密室殺人や倒叙物とバラエティに富んだ事件がそれぞれの世界観前提で条件が成立しているのがいい。鬼の腹の中にいる一寸法師のアリバイ証明とか!ベースの昔話も一捻りあって全然めでたしで終わらないのが大人向け。でも本来の昔話も容赦ないよなぁ。好みは「つるの倒叙がえし」「密室竜宮城」あと桃太郎に退治された生き残りの鬼側視点の「絶海の鬼ヶ島」が見事な孤島連続殺人である作品を彷彿させてにやり。

  • 日本昔話&ファンタジー+ミステリの妙味溢れる短編集。
    一寸法師の不在証明・・・用意周到なアリバイ工作。
    花咲か死者伝言・・・ダイイング・メッセージと伝言と。
    つるの倒叙がえし・・・倒叙。因果は巡り、話も巡る。
    密室龍宮城・・・密室。玉手箱が鍵だったが、時は既に遅し。
    絶海の鬼ヶ島・・・鬼版「そして誰もいなくなった」
    昔話をミステリに昇華させる意外性と面白さ、
    読み易さでサクサクと、一気に読める短編集です。
    しかも、しっかりした本格ミステリに仕上がっています。
    視線が注がれるのは、主に欲に捉われた者たちの姿。
    復讐や歪曲?された遺言もあり、なんともブラックな展開です。
    存生祀りや禁忌をうまく活用しているのも興味深かったし、
    他の短編が「絶海の鬼ヶ島」に繋がるのも良かった。
    短編ながらも、鬼ヶ島の登場する鬼たちの関係は、
    小人数であるのに、なかなか複雑。それ故に、
    意外な犯人がわかった驚きが、かなり新鮮でした。

  • 昔話を読みながら
    頭をミステリー推理仕様にするのに
    若干混乱が生じます
    本気なって 亀や一寸法師を疑う日が来るとは
    いやぁ びっくりだなぁ
    鶴の恩返しは二度読み必須
    ちゃんと 戻る順番まで指定されているのがツボでした
    ブラックどんでん返しがお好みの方にお勧め

  • 昔話ベースの推理ものって何?と思って読んでみた。それぞれの昔話の世界観の中で結構シリアスな事件が起こる。
    わたしは鶴の話と最後の鬼の話が良かった。

  • 昔ばなしが、ミステリーになってるー

    色々と切なさが残る話が多い。
    何だか悲しくなってしまいましたよ。

    昔話法廷みたいに、見る角度を変えると善と悪は逆になったりするし、本当に鬼と桃太郎の確執がつらかった…

  • 「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」を読んでみて面白かったので、こちらの本も読んでみたけど全然ハマルコとができなくて2章目の途中で諦めました…(;´ェ`)
    日本の昔話口調でずっと読むのが疲れてきたのとそれぞれのお話に登場する主役級のキャラはイメージつくけど、それ以外のキャラが何人か出ると混乱してきました。

    表紙のイラストは好きだな〜

  • 日本の昔話を題材にしたミステリーで、とても面白くおかしく読むことが出来ました。
    昔話を思い出しながら…色んな事件が起きて推理してるような感じでした。
    表紙はふざけた内容を少し連想させますが、中身の濃いミステリーでした(笑)

  • 5話中、初めの3話はなんとか読んだが、竜宮城と鬼ヶ島は読む気になれず。
    人気があって図書館の待ちは長かったが、あまり面白くなかった。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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