監禁

著者 :
  • 双葉社
3.29
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本棚登録 : 2195
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575244403

感想・レビュー・書評

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  • ブクログ本棚に入れてたなーと思い、読み始め。
    皆様のレビュー通り、途中から裏切られました。
    状況を色々な視点から見ると、変わることが改めてわかる作品。高望みしすぎてはいけないなー、と今の幸せを噛みしめる。

  • 監禁された者の状況が途中でクルッとひっくり返り、二転三転する危機にドキドキハラハラ。ストーカーに元夫にと由紀恵さん本当に大変だ。一応ハッピーエンドとも言えるし、ミステリー部分でなく看護師として働く場面は良かったけど、まあ今ひとつかな。

  • いろんな制約の中で何とか妻に割くリソースを捻出しようと苦労している夫と、そもそも「リソースを割く=優先順位をつける=計算できる」という思考自体が許せない妻。

    読み進めるうちに、妻、由紀恵の評価が、刺々しい不毛な会話の心休まらない導入部で「甘ったれたワガママな女」からスタートして、自分を、周りを、仕事を、家庭を見直しながら徐々に「凛とした芯の強い女」に上がっていった。

    一方、妻の本心にこそ気づいていないが、それでも精一杯娘のため、妻のためにできることをやろうと努力する、夫、雅之。突然我が身に降りかかった狡猾で理不尽な暴力に、何度も打ちのめされながらも娘を想い、必死に抵抗する姿に「どうか無事で帰って...」と応援していた。

    ...「えええっ」

  • 初めに感じた違和感がしっかり回収されたことで、そうだったのか!と。
    師長さんの思いとか、サブストーリーにグッときました。

  • 前半の病院パートは面白かった。
    監禁の二重構造の仕掛けはなんかスンってなった。

  • まさかの展開に読み進める手が止まらなかった。
    看護師さんの仕事って大変だなぁと物語とは別に考えてしまった。
    面白かったけど、もっと最後は怖い展開を期待しただけに少し残念。

  • 面白かったけど、後半はグロいし、読み進めるのが苦痛だった。
    こういうの苦手。

  • 予想外の一捻りはあったけど最後はそんな盛り上がらなかった感がある

  • ストーリー、表紙に惹かれて購読。

    内容的にはかなり暗めの印象。
    医療知識や医療現場についての内容も盛り込まれており、勉強にもなった。

    進行はそれぞれの立場から話が進められており、その人の立場になるという感覚で読め、面白かった。
    特に監禁している側の勘違いが、この本をより気味悪くさせていた。

    監禁のシーンは映像が見えるほど、緊迫感があった。
    最後の展開には驚かされた。
    安心から緊張に一気に雰囲気が変わった。

    とても悲惨な経験だが、夫妻にとって良い変化が現れていたのがせめてもの救いだった。

    総じて、現実では起こってほしくない内容だった。

  • とある夫婦のよくある話から始まる。お互いの考え方は子育て世代みんな共感しそうなあるあるから、医療現場の細かでリアルな描写。そして急展開するストーリー。家に帰ったあたりから頭がパニックになり、一瞬置いてかれそうになる。結末があっさりとしてて個人的にはもっと救われない展開や、後味が嫌になるような展開が良かったなぁ。結局ストーカーは死んだんだろうか。。。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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