まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた
- 双葉社 (2008年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575300369
感想・レビュー・書評
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作者が、高名なバイク乗りで、かつ有名なチャリンコ屋であることから、商業的な意図が見え隠れする『買い方』の勧めである。が、大変面白く読める。コレを読んで信者のようにその通り買う人が多いんだろうな。と思いながら読むが、やっぱり理解できない部分も多い。
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茅ヶ崎でエイド・ステーションというショップをやっているエンゾ・早川氏が著者。私があれこれ言うより、本書p.175から抜粋したい。
『こんな店をやっていると、十万ていどのロードバイクなんてものは、ほんとうのことをいうと必要ないと思う。どうせこの価格帯のロードバイクの性能なんてたかが知れてるんだし、ちょっと勉強すれば、その金額ではまともなロードバイクをつくることがむずかしい、というよりは不可能だ、ということくらいはシロウトでもすぐにわかるだろう。
(中略)
問題は客の側ではなく、客の価値観をかえる努力をおこたっている、あるいは、客の価値観をかえる能力すらない、もはや専門店とはいえないような店が繁盛しているという現実と、そんな店をリクエストのこたえて、誰のためにもならない商品を企画してしまうメーカーの側にあるのである』
この箇所が、本書の主題であり、氏の思想の根本だと思う。
これからロードバイクの購入を考えている人は、試しに読んでみると良いと思う。かなり偏った内容ではあるが、こういう考え方もあるんだな程度に。
他のレビューにもあったが、過激な新興宗教の教祖のような感じの人だよな。 -
ロードバイクの業界について辛辣なコメントが多い。
その内容の是非は分からないものの、文章も上手いので読み物としても楽しめる。著者のほかの本も読んでみたい。 -
毒舌だと思えば、面白く読めました。が、かなりいっちゃってます。(エンゾ早川さんファンごめんなさい。)
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何はともあれ「自転車を買いたくなる」という効果はあり。
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ネット使いのバカは自転車乗るなってw
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痛快
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エンゾさんって今時少なくなった日本人
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あまりにあまりなトンデモ本なので面白くて5つ星をつけようとも思いましたが、本に書いてあることを全部ホントだと思う人がこのとおりにしたらかわいそうだと思ったので★1つです。
内容や書いてあるレベルについては、著者のまとめwikiに書いてあることを参照にしてもらえば分かると思います。
http://www29.atwiki.jp/enzo/
早稲田(ただし人間科学部)でありながら妙に早稲田ブランドに拘り、いまだに乗る自転車に早稲田シールを貼ったり、登場人物の学歴を妙に詳しく書いたり、東大、京大に対するコンプレックスがむき出しだったり、「れんじゅう」(れんぢゅう、れんちゅう、のことか?)だったり…。
とにかく、読み進めれば読み進めるほど、著者のいう「こちら側の人間」でなくてよかったな、と思える内容でした。 -
信頼できる自転車店で直接見て購入するべし、サイズを合わせることは必須、ネットで購入するな。
言っていることはいちいちもっとも。
でも、だからといって自分や自分の店の誠実性、扱っているブランドだけを強調し、他ブランドの自転車、大型店の営業方法を一方的にこきおろすのはいかがなもんだろうか。
これだと自転車の世界はとても閉じられた世界で、この著者の店で買うのが唯一無二で、買わないと幸せになれないということになってしまう。
一種の宗教くさささえ感じる。
もっとおおらかになれないものだろうか。
著者の人間としての器の小ささを感じる内容。
ただし、自転車業界の裏事情がわかる点は評価できる。