十八の夏 (双葉文庫 み 14-1)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575509472

感想・レビュー・書評

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  • 花をキーアイテムとした短中編集.

    登場する花は本当に身近に咲いている花ばかりです.

    内容自体は突拍子もないモノや心温まるものなど色々ありました.情景は暗くなりすぎず温かく包み込むように描かれていて素敵でした.

  • 本屋にてたまたま手にとって買った本。
    短編集で4つのお話が入っているがどれもなかなか面白い。
    テレビでやっていて思い出した。
    「兄貴の純情」の兄貴がだいぶお調子者。
    話の内容的には全然違うのだが、植物に関するお話でまとまっているように思う。
    色々な恋愛が全面にでている作品。
    ドロドロもしているが、全体的に甘酸っぱい感じ。

  • 短編集。
    川べりでひょいっと逆立ちするお姉さん。気になるのは、行動が変だから?それとも・・・。という感じでスルリと話に入り込める表題作「18の夏」。ちょっと青臭い感じがするけど、それもまたいいかな。
    4つある作品のうち「ささやかな奇跡」が良かった。父と息子が亡き妻の地元大阪に引っ越してきて、息子はすぐその地になじんだが、父はなかなか。そこへ物静かな書店員と知り合って・・・。ベタといえば、ベタなんだけど、たまにはいいな。こういうささやかな幸せが好きだ。
    そういえば、4つの作品にはさりげなく花が出てきた。短編だが、ちょっと一息と言った感じの演出かな。
    女性作家らしい、やわらかい作品。

  • いずれの作品も植物が絡められた独特の美しさ、はかなさ、せつなさのある短編集。中でも「十八の夏」が出色。巧みに張られた伏線が見事。

  • 花をモチーフにした連作ミステリー。「十八の夏」は哀しい恋のミステリー。「ささやかな奇跡」はミステリーぽさはなく、大切な人を失う悲しみと新たな出会いが爽やかに描かれている。「兄貴の純情」は芝居好きの兄貴の話。これもミステリーぽくなく兄も弟もそれぞれの立場で頑張れと言いたい。「イノセント・デイズ」は殺人ばかりで気分がわるくなる。塾の先生一家の誠実さで救われる。

  • さわやかに心温まる短編集だった。個人的には『ささやかな奇跡』が好き(・∀・)『イノセント・デイズ』はシリアスの中にも温かいものがあるなぁと思います。

  • 「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」—切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。第55 回日本推理作家協会賞を受賞し、「2003年版このミステリーがすごい!第6位」にもランクインをした珠玉の連作ミステリー、待望の文庫化。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||M
    資料ID:95050422

     タイトルにも内容紹介にもまったく植物の気配はありませんが、花をモチーフにした連作です。何の花かは読んでみてのお楽しみ。

  • 短編集。どれも良い話でした。表題作はもとより、「ささやかな奇跡」が特にお気に入り。子供って純粋なんですね。優しい気持ちになれます。

  • 最後の短編がいい!

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著者プロフィール

広島県尾道市生まれ。詩集や童話集を出版したのち、一九九八年『時計を忘れて森へいこう』でミステリ界にデビュー。二〇〇二年「十八の夏」で第五十五回日本推理作家協会賞短編部門、十一年『扉守 潮ノ道の旅人』で第一回広島本大賞を受賞。主な著書に『星月夜の夢がたり』『イオニアの風』『風の交響楽』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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