新装版 恐怖配達人 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 181
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515152

作品紹介・あらすじ

史郎のこれまでの人生は、決して恵まれているとはいえなかった。しかし、そんな自分にもやっとツキが回ってきた。社長令嬢と結婚することになったのだ。しかし、独身最後の遊びと女を誘ったことから、歯車が少しずつ狂い始めた(「梁のある部屋」)。平凡な日常が、たったひとつ、選択を誤ったことで、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってゆく恐怖を描いた傑作サスペンス短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 最初の物語の梁の部屋が1番なんかゾッときた。遺体をあっちこっち持っていきがち。面白怖かった。

  • 短編でも、身近にある闇は油断したら呑まれるという薄ら寒さがありました。いつでも直ぐ側にぽっかりと口を開けている。
    「喪服を着る女」「老後の楽しみ」「団地」が好きでした。それっぽい訳ありな人たちではなく、そっちか…となる。わかりやすい人だと気を付けようと構えるけど、先入観は怖いです。まさかあの人が…と。

  • *穏やかで平凡な暮らしをしてたはずなのにに、たったひとつ、選択を誤ったために、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってしまう。予測のつかない恐怖を描いた傑作短編サスペンス! *

    巧い!その一言です。お見事としか言いようがない。20年前以上の作品なのに、人の感じる恐怖や衝動は変わらないものなのですね・・・登場人物と一緒になって追い詰められ、絶望し、もがき、最後には完膚なきまでに打ちのめされる。これぞ最高のミステリ短編集の決定版。

  • どれも最後にゾッとさせられるような、短編の物語。
    私的には、「老後の楽しみ」がキツいと思った!

  • 後味が悪い、というか怖い。
    特に二話目の子どもが怖い。

  • 約20年前の作品集であると知らないで読んでも、充分に面白い。
    なので、「新装版発行にあたり、(略)ほとんど手を加えなかったことをここでお断りしておく」の後書きはむしろ不要。

    それにしてもたいがい、最初の過ちの時点で隠そうとすることからますます泥沼になっていくものだよね。

  • 人から頂いた本は、自分で選んだりしないことが多いから面白い。小池さんの本は一冊も読んだことがなかったけど、これは面白かった。今邑彩を思い起こさせる恐怖!
    むしろ上回ってるかもしれない...なんとゆーかかなりのバットエンド続きなのだけど
    ほんとにタイトルに見紛うことなき作品集。
    どんな悪い終わりが待ってるのか!ドキドキしながら読み進められました。

  • 物語の結末が衝撃的。人間の怖さを描いてる。いまそういうの読みたくなかったけど、それなりに楽しめた

  • 怖かった。。人間が怖いです。この本を読んでる時に、殺人現場に居合わせるという夢を見てしまいました。。

  • 作品紹介・あらすじ
    史郎のこれまでの人生は、決して恵まれているとはいえなかった。しかし、そんな自分にもやっとツキが回ってきた。社長令嬢と結婚することになったのだ。しかし、独身最後の遊びと女を誘ったことから、歯車が少しずつ狂い始めた(「梁のある部屋」)。平凡な日常が、たったひとつ、選択を誤ったことで、まるでドミノ倒しのように悲劇へと向かってゆく恐怖を描いた傑作サスペンス短編集。

    2冊目の小池真理子。
    それなりに面白かったのだけれど、恐怖はあまり感じなかった。
    ちょっとホロっとする話もあるし、どこかで読んだような話も。
    「山荘奇譚」は僕にとってはかなりいやぁな話。
    元気で明るくて、ハキハキと仕事をこなす素敵な女性にあんな酷い体験をさせちゃダメですよ……。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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